あ〜田舎あるあるだなぁ〜
以前家族3人で住んでいた賃貸しマンションがあった場所より通勤時間が1時間程長く掛かるようになったけど、周りに田んぼや畑それに自然が沢山残っている田舎の新興住宅地に新居を建てて良かったと思う。
リビングのソファーに寝転がっている私の耳に入って来る音は、飼い犬の鳴き声と鳥のさえずりだけ。
以前住んでいたマンションでは上下左右の部屋に住んでいる人たちの生活音や、マンションの前の道を走る車の走行音やクラクションなどの騒音が年がら年中響き渡り、休みの日でもうるさすぎて身体が休まらなかった。
それに一番此処に引っ越し良かったと思うことは、小学生低学年の息子の遊べる場所が沢山あるって事だろう。
以前住んでた所では子供の遊び場が少なく、近所にあった小さな公園は犬や猫を公園内で遊ばせないようにとか、公園内で走り回らないでくださいとかと色々と制約が多くて満足に遊べない為に、息子は部屋に引きこもりゲームばかりしていた。
それが此の地の小学校に転校したお陰で仲良くなった地元の子供たちに連れられて遊び周り、妻が毎日泥だらけで帰って来ると嘆くほど活発に遊んでいる。
そんな事を思いながらソファーの上でウトウトとしていたら、外から妻の悲鳴が響いた。
「キャアァァァー!」
何事だ? と外に飛び出し悲鳴が響いた所に走る。
泥だらけで誇らしげな表情の息子の脇で妻が、赤いバケツを指さしながらワナワナと震えていた。
妻が指さしているバケツの中を覗き込む。
バケツの中にはオタマジャクシになりかけた卵を含む大量の蛙の卵が入っていた。