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ジジイの異世界記  作者: パパちゃん
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時の旅人、力無き魔王編17

「マオウ! 僕達、この星に永住する事にしたんだ。それで家を買ったんだ! 遊びに来てくれよ!」


ラシードと共に現れたナオトが楽しそうに誘う。


「お前ら! もう家を買ったのか⁉︎ 借金の返済はどうした?」


マオウが驚く!


「もう僕達、帰らないから…」


ナオトが目を逸らす…


「そうですよ! 利息だけで元金以上払いました。

あの亡者達に返済なんかしたくないです!」


ラシードは怒っている。


「ラシード、お前、星に沢山の妻がいるんじゃないのか?」


マオウが聞く。


「そこの誰かさん達が、僕達のネガティブキャンペーンをしたおかげで、クズ勇者の烙印を押されて、妻達は愛想を尽かして出て行き、新しい彼女すら出来ません!」


ラシードが嫌そうな顔でトシゾウを見る。

トシゾウは無言で睨み返すとラシードは青い顔をして目を逸らす。


「お前らな、なんで家を買う前に相談しない… この星はな…」


マオウが言い掛けると…


「魔王様、自業自得です。教えなくて大丈夫です」


トシゾウが魔王を止める。


「なあ、どこの国に家を買った?」


ヨシヒデが聞く。


「リッチー王国のリゾート街、ハイリッチにプール付きの豪邸を購入したよ」


ナオトが嬉しそうに言う…


「おい! あそこは馬鹿高くて有名なんだぞ? この星1番の超高級リゾート地区じゃないか?

王宮みたいな家しか売っていないだろう!

ご近所は全部どこかしらの王族だろう?」


ヨシヒデが驚愕する。


「勇者とはそれほどなのか… ワシでもあそこに別荘は買えなかったのに…」


ライフ王は絶句する。


「まあだが、魔物を売った金で買ったんだろう? それなら良いじゃないか」


マオウは問題ないといった感じだが…


「ローンだよ?」


ナオトは懲りない男だった…


「なんで…」


マオウが絶句する。


「ナオトさんの新しい彼女さんが不動産屋を紹介してくれて、勇者ならそれに相応しいところに住んだ方が良いと勧められて買ったんです。

凄く良い彼女さんで僕にも彼女を紹介してくれて…

僕も彼女と住むために一軒購入する事にしました」


ラシードが説明した。


「そうか、頑張って稼いで返済しろよ…」


マオウはそれ以上なにも言えなかった…


「今日は口うるさいのが沢山いるから、また、マオウとマゾネスさんだけ誘いにくるよ」


ナオトはそう言ってラシードと転移して消えた。


「アイツら騙されていないか?」


ヨシヒデが聞く。


「だとしても勇者だ。高額な魔物を沢山倒して売れば問題ない…」


マオウは残念そうに呟いた…


「ところで、今は誰が魔王軍の総帥なんだ?」


マオウが聞く。


「イサミです。私は顧問的な感じで戻りました」


トシゾウが答える。


「鬼の副長と呼ばれています…」


イサミはトシゾウから目を逸らしてマオウに教えた。


「トシゾウ、相変わらずだな…」


マオウはほのぼのとする。


「魔王様、ロドン王国とトウ国から会談の申し込みがありました」


ソーヤが伝えに来る。


「そうか、この星の者達にも忠告しておくか… どこの国でも良い、世界会議を開けと返事をしてやれ」


マオウが言うとソーヤが頷いて出て行った。


「ほら、ライフ夫妻も国に帰って準備しろ…」


マオウはマゾネス国に居座るライフ夫妻を迷惑そうに見る。


「実はもう王じゃないんだ…」


王がガッカリとして呟く…


「「「「「「ええっ⁉︎」」」」」」


その場にいた、うる星の出身者が驚く!


「王族、貴族を集めて死の星の話をしました…

誰も信じず。王達は娘を人質に取られ魔王の言いなりになっていると騒ぎ出して…

ならもう私達は王を辞めるといって王の四番目の弟に王座を譲り出て来ました…」


王妃が説明した。


「そんな…」


ミリアが驚いている。


「ミリア、王をしていた者など何も出来ないポンコツだ…

頑張って養ってやれ…

ルッチ、ミリアに家族手当を付けてやれ…」


マオウはミリアを可哀想な顔で見る。


「なら、私は魔王様のおそばにずっといられますね」


ミリアは意外と平気だった。


「魔王様、そろそろネェル魔王城に行きましょう。

マゾネス様、皆さんもご一緒にどうぞ」


イサミが誘い、マオウはその場の全員を連れて転移する。

ネル魔王城、それは魔王星とカミラ星の技術の際を集めて造られた、この世界の魔王城だ。


ソウソウはカミラの寿命が尽きる前にソウソウが持ち込んだ全ての兵器を撤収した。

そして魔王星は独自の技術力でマシーン開発をした。

そうはいいながらも、ソウソウは多大な助言をしていたが…


「なかなかの出来じゃないか」


マオウが感心する。


「「「「まっ、魔王様!」」」」


艦橋にいたスタッフが全員、直立不動で敬礼する。


「みな、息災か?」


マオウが声を掛けると、全員が涙した。


「やっぱり、私の星の魔王と勇者のお話は逆でしたね…」


ミリアが呟き感慨深い顔をした。


「イサミ、少し星を回ってくれ」


マオウが頼むと魔王城は発進して各国の上空を飛ぶ。


「何か気になる事でも?」


イサミが聞く。


「いや、マゾネスに見せてやろうと思ってな…」


「なら、宇宙に出ますか?」


「そうだな、この星にも宇宙船を持っている国もあるが、マゾネス達は宇宙船に乗るのが初めてだからな」


マオウがイサミと話し、ネェル魔王城は宇宙に飛び出す!


「マゾネス国の民を全員、カミラ星か魔王星に連れて行くとなると、大きな宇宙船が必要だな…」


マオウが呟く…


「また、街… いや、国を造らないといけないし…」


「それなら、未来のヨシヒデ様が造られた緊急避難キット国をお使いになると宜しいかと思います」


ソウソウが助言する。


「あれか、使った事もある。

素晴らしい出来だが緊急用だぞ?」


「それは名前だけです。

ヨシヒデ様は数多の職人を率いて、星の再生や、一つの宇宙の星々を復興したりしています。

大変多忙になってしまい非常事態に駆けつけられない事を考えて、街や国を造り緊急対策用として魔王様に持たせてあります。

ですが、そのクオリティーは高く何千年と機能する物です」


ソウソウが説明した。


「未来の俺はなんてスゲー事をやっているんだ…」


ヨシヒデが驚愕する。


「魔王様は常々、ヨシヒデが本当の救世主かも知れない、とおっしゃて感謝しています」


ソウソウが言った。


「そうか、だがそれは、マオウがいるからやれている事なんだろう…」


ヨシヒデも呟く…


「それ、見てえな…」


未来の自分が造った物に興味津々だった。


「城や家、ビルなど単品もあります。

出して見せてはいかがでしょう?」


ソウソウがマオウに言う。


「そうだな…」


マオウはネェル魔王城の甲板に出して見せた。


「未来の俺はなんて技術を持っているんだ…」


ヨシヒデが驚愕する。


「国やら街が、なんセットとある。

これを使うか…」


マオウが呟くと…


「移動には宇宙移民船を用意します」


ソウソウが提案する。


「宇宙移民船? そんなの急に用意出来るのか?」


「はい、大丈夫です」


ソウソウは当然といった感じで答えた。


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