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ジジイの異世界記  作者: パパちゃん
268/546

エロ魔王46

「ハーミーさんも超女神ですか、キラキラしていますね! 今日は私ですね…」


クラリスが照れながら言った。


「今日はどうされるんですか?」


ユーノが疲れた様に聞く。


「ユーノ、疲れた美熟女は卑怯だぞ? 可愛過ぎるだろう?」


魔王は、とりあえずユーノを抱きしめる。


「魔王様…」


ユーノは困った顔をしていた。


「今日は、クラリスの希望でSランク依頼を受ける。ユーノ、どんな依頼がある? どこかの国を消滅させるとかでもいいぞ?」


「そんな依頼ありません…」


そう答えたユーノが…


「Sランクで大きな仕事と言うと、魔獣島の魔獣討伐とか…」


そう教えた。


「それだ! 絶対にそれだ!」


魔王が大きな声で言うと皆がビックリしていた。


「魔王様ー、やけに食い付きが良いんですけどどうされたのですかー?」


ハーミーが聞く。


「私は解ります!」


クラリスがドヤ顔で立ち上がり…


「男のロマンですよね? 魔獣島と言う香ばしい響きに惹かれるんですよね?」


クラリスが満足げに頷きながら言った…


「お前は何者なんだ… ドンピシャだ…」


魔王が聞くと…


「私を舐めないでください! セシリー派、魔王様の第四使徒クラリスです!」


クラリスは堂々と胸を張り言い切った。

そのオッパイを鷲掴みにする。


「いいから落ち着け… そして座れ…」


とりあえず座らせる。


「その依頼はSランク冒険者が100人で挑んでも、1日で何も出来ずに帰って来たんですよ?」


ユーノが説明する。


「私のお気に入りのシーンをお観せしましょう!」


クラリスは、魔王が魔獣で真っ暗な空に1人飛び込んで倒すところや、夥しい数の邪神と戦っているところや、複数の魔神を瞬殺している映像を流して観せていた…


「そうですね、魔王様でした、愚問ですね…」


ユーノがため息を吐いた。


「よし魔獣島に出発! ギルドに寄って手続きをしてから行くか!」


そう言うと…


「ギルドに寄らなくていいです… このまま行きましょう…」


ユーノが手続き不要と言い、ネェル紫電改のサーチした地図とユーノの記憶を照らし合わせ、ネェル紫電改で出発する!


「ユーノ、宇宙を見せてやろう!」


ネェル紫電改は一気に加速し成層圏を超え宇宙に出る。


「ほら、どうだ?」


「凄いです…」


ユーノは驚きながら星の海を眺めていた。

星を見ながらお茶を飲み、再び大気圏に突入する。


「アレか魔獣島! 火山があって雰囲気があるな… あとで噴火させてやるか…」


魔王が半笑いだ!


「魔王様、お願いです。面白半分で災害を起こすのはやめてください…」


ユーノが困った顔をしていた…

魔獣島に着陸し、ネェル紫電改を降りる。

コーネリアとハーミーは昨日と同じ香ばしい格好をしている。


「よし、クラリス、勇者の称号をやろう!」


クラリスを抱きしめると光り輝き大勇者となる。


「魔王様!」


めちゃくちゃ驚いている。

クラリスは冒険者で器用に何でもこなせるタイプで剣も使える賢者と言ったところだった。勇者にしても問題ない実力を持っていた。


「お前、空間魔法を使っていただろう? ビキニアーマーやボンテージを入れていたやつ、少し違うが勇者にはアイテムボックスと言う能力がある。その中にエクスカリバーが入っているから出してみろ!」


「はっ、はい! えいっ!」


何で、えいっ! と言う掛け声かわからないが、異空間から現れたエクスカリバーを手に持つと輝く粒子が現れ身を包みそれが消えると白金の鎧を纏っていた。


「ありがとうございます! 凄ーい! 本物のエクスカリバーだ!」


クラリスが喜んでいる。


「あの… 何で勇者を作れるんですか?」


ユーノがなんともいえない顔で聞く。


「さあな、そこらの神が出来る事なら何でも出来るぞ! 最近、自分の星も創ったしな…」


魔王が教えると…


「そうですか…」


ユーノがため息を吐いていた。


「そうだ、ビューティーにも運動させるか… 来い! ビューティー!」


目の前に1匹の子猫が現れる。


「魔王様、どうしました? 突然呼ばれましたからカコ様がビックリしていましたよ?」


ビューティーが話す。


「流石ですね、話す猫ちゃんですか」


ユーノがほのぼのとした顔で、ビュティーを見て挨拶をしたり話をしたりしていた。


「さて、この島の魔物や魔獣を討伐すればいいのか?」


「そうです…」


「1匹残らずか?」


「出来れば…」


「そうか、ついでだ。全員をパーティー登録して、俺とクラリス、ビューティーが稼いだ経験値を全員で振り分けるか…」


ぶつぶついいなから設定をして…


「よし、ビューティー! 暴れていいぞ! クラリスを連れて行って戦わせてやれ!」


そう命令すると、抱っこされていた、ユーノの腕から飛び降り駆け出す…


「神獣変!」


ビューティーが叫ぶと、10mほどの真っ白な身体に黒い模様の神獣ライガーになる。


「クラリス様、お乗りください!」


「はい! ビューティーちゃん!」


クラリスが飛び上がりビューティーの背に乗る!


「ガアアアアー!」


ビューティーが咆哮を上げ駆け出していく!


「あの…」


「ああ、俺の神獣だ! 娘達のペットでもある」


「ですよね… ところでその機械は…」


「塵も残さないぞ君だ! この辺りの資源を少し頂く、かなり深いところのだが? 不味いか?」


「いえ… 誰も近づけないような場所です… 大丈夫じゃないですか?

もう、どうでもいいです… 驚くのも疲れました…」


ユーノが壊れつつあった。


「ほら、3人共付いて来い! もうちょっと奥の方へ行く! ライオット!」


目の前に紫電が発生し広がっていき、森の中の魔物や魔獣を次々と倒していく!

素材として使えそうな物だけを回収する。


しばらく進んで…


「この辺だな…」


そう呟き、魔法で宝石の採掘を始める。


「魔王様、何しているんですかー?」


ハーミーが訪ねる。


「ああ、宝石集めだ!」


原石をその場で磨き宝石にする、そのをジュエリーに加工する。


「ほら、プレゼントだ!」


1人ずつ渡していく…


「私もですか?」


ユーノが遠慮がちに言うが…


「いいから付けろ!」


と強引にプレゼントした。


その場所に陣取り、採掘しジュエリーを作る、魔物が近づけば魔法を放ち魔物を倒し、素材になりそうな物な高値で売れる物は回収し、要らない物は焼き魔石を回収する。


「魔王様、座ったまま全てをこなして凄く器用なんですね…」


コーネリアが驚いている…


「あの… この格好は必要でしたか?」


困った様に聞く。


「凄くセクシーだ、また2人のときにも着て欲しいんだが…」


「わりました…」


コーネリアが赤い顔で返事をした。


「私のこれは…」


ハーミーがフリフリドレスのスカートをパタパタしながら聞く。


「あっ、フリフリはどうでもいい… シナモンとかマージとかフリフリだしな…」


ハーミーはガッカリした…


半日もすると…


「魔王様! あらかた討伐しました! 後は散らばって逃げまどいなかなか追い詰められなくて…」


クラリスとビューティーが戻って来て言った。


「そうか、お疲れ! 後は俺がやる、インドラの光!」


上空から杭状の破滅の光が降り注ぐ!


敵を感知し貫き倒していく。


「よし、全て片付いた!」


「流石です魔王様!」


ビューティーがキラキラした目で見ていた…


「よしビューティー、送り返す。強制転移!」


子猫の状態のビューティーは転移で消えて行った…


「どうやって確認する? この島全てを焼け野原にするか? そうすれば一目瞭然だか…

ってか、依頼はしていない事にしてもいいけどな?」


ユーノに言うと…


「焼け野原は駄目です… とりあえず、私が見て来ます…」


「お前がか… 仕方がない… 目は瞑るなよ? お前達、少しここで待っていろ…」


3人に言って、ユーノをお姫様抱っこして、島をくまなく飛んで見せる。


「本当に何もいない…」


見回りながら呟いていた…


「まあだが、ギルドから人を出し確認した方がいいぞ? 俺達はこの星の金なんて貰っても使い道もない、確認が遅くなり金を貰え無くても何の問題もないからな」


とりあえず言っておいた…


塵も残さないぜ君を回収しネェル紫電改に乗り城の庭に戻る。


「ご飯作ります…」


ユーノが言った。


「今日はいい、妻の作りおきがある」


魔王は次々と料理をテーブルに並べる。


「ユーノも疲れただろう? さあ、皆で頂こう!」


5人で夕食を頂く。


「明日、帰ろうかと思う、ユーノ、いろいろ巻き込んで悪かったな…」


「明日ですか…」


ユーノが困った顔をしている、依頼達成の報酬が払えないのを気にしているのだろうと魔王は思った。


皆で風呂に入り温まり、その日はクラリスの番だった。

クラリスも徹底的に可愛がり、超女神となっていた。


翌日。


「さあ、帰るか…」


「魔王様、王妃様にお茶に誘われているのですが…」


コーネリアが困った様に言う…


「ああ、言って来るといい、急いで帰る必要もないからな。

クラリスは護衛な! この星に勇者で超女神でもあるお前に勝てる者はいない…

だが何かあったら念話しろな?」


「了解です! ハーミーちゃんも行きましょう?」


「はーい!」


ハーミーも行くと言う事なので…


「ユーノ、お前も行け!」


「やです!」


即答だった…


「堅苦しい思いはしたくありません…」


ユーノの言う事は魔王にも良く解る魔王自身も堅苦しい行事が大っ嫌いだったからだ…


妻ーズの3人をお茶会に送り出す。


「今日、帰っちゃうんですね…」


「ああ…」


気まずい空気が流れる…


「せっかくですから、抱きしめてもらえますか?」


「もちろんだ!」


ソファーに座り膝に乗せギューっと抱きしめる。


「少しぐらいなら触ってもいいです… 良かったら、キスとかも…」


久々の巨乳美熟女からの誘い、魔王に我慢出来る訳がなかった…


言われるがまま、キスをする…

バツ1の熟女、ついつい濃厚なキスになってしまう、いつのまにか服を脱がせていた…


「しては駄目ですよ? いろいろ問題がありそうですから…」


そう言ったユーノを最近覚えたエロテクで攻める。


「あん、そんなところを…

魔王様、凄い…」


したくてしたくて仕方がなかったが、最後の一線だけは我慢した…


「愛人でもいいんですけど、ナイショでお手伝いさんとかで雇って頂くとか、こちらにときどき遊びに来てくれるとか…

熟女がお好きなら今日みたいな感じでも…」


ユーノが提案する。


「ユーノは若返りたくないのか?」


魔王が驚いて聞くと…


「熟女の方が愛されるなら、それはそれで嬉しいですけど…」


「そうかバツ1お前なら… 妻になり熟女のままでいてくれるのか? 嫌じゃないのか? 俺の妻は皆若く輝いているのだぞ?」


魔王は必死に確認する!


「はい… このままで良いと仰るのなら… それに若返ってもそんな綺麗な奥様達に並べるとは思いませんし、コレが長所ならその方が良いと思います…」


「よし! ユーノの覚悟は解った! 妻にしよう! もう遠慮はしない! さあ…」


「まっ、魔王様、してしまうと… あん、魔王様ー…」


魔王は我慢出来ずにヤってしまう! しかも何度も何度も…

だがユーノは女神になる事はなかった…


「カードを握れ!」


魔王の愛人! となっていた。


「よしよし、コレでだな… 今の歳をキープするように… 不老不死の加護を作って! よし、もう1回だ!」


別にする必要はなかったがせっかくなのでヤりたかった!


「カードを!」


「はい!」


ユーノが魔力を込めると… 熟女女神、となっていた!


「せっ、成功だ! やったぞ! ユーノは俺の永遠の美熟女だ!」


その言い方は少しビミョーだったがユーノも嬉しかった。

ユーノは自分が熟女だと魔王に言われるまで思ってもいなかったからだ。


魔王はソワソワしながら、3人の帰りを待った。


「魔王様、ただいま戻り…」


コーネリアが言い終わる前に…


「よし帰る!」


そう言って転移した…


足早にリビングに行く…

その姿に愛とゆきみは怪訝な顔をしている。


「エルザ、全員を集めろ!」


エルザは妻達全員をリビングに連れて来た。


「よし、いろいろあったかも知れないし、話もあるだろうが、まず俺から発表する。妻のユーノだ!」


「ユーノです… 皆様、突然ですみません…」


ユーノが全員に頭を深々と下げた…


「「「「「ええっ!」」」」」


1番驚いたのは、愛とアン、ゆきみ、そして、コーネリア、ハーミー、クラリスだった。


「何で貴方達まで驚いているのよ?」


愛がそれにも驚く。


「今朝、みんなでユーノさんに帰る挨拶をしましたし、ユーノさんも寂しくなりますと… とても一緒に来る流れじゃなかったんです…」


コーネリアが説明する…


「何が…」


愛が絶句する…


「私が悪いんです… 魔王様、凄い方だとは思うんですが、やる事がめちゃくちゃで、どこか抜けていて…私、駄目男が大好きなんです!」


妻ーズがそれを聞きビミョーな顔をしている。


「まあ、駄目男よね、否定はしないわ」


ゆきみも失礼な事を言う。


「最後ですし、いつもの様に抱きしめて貰っていたら…」


ユーノが恥ずかしそうなので…


「まあほら、ユーノは俺のモロタイプの美熟女だろう? それでちょっとな… でもヤらなかったんだぞ?エロい事はしたけど…

でもな、いろいろ話の中で、一緒にいられるなら熟女のままで構わないと言ってな…

そんな事を言われたら嬉しいじゃないか!

そんな訳で、ついにパーフェクト美熟女巨乳妻を手に入れましたー! 拍手!」


魔王は1人、盛り上がる! 何となくまばらにパチパチと拍手が鳴った…


「はい!」


マーリンが手を挙げる!


「はい、マーリン君!」


いつものやつだ…


「ヤっちゃうと若返って熟女じゃなくなりますが…」


マーリンが不思議そうな顔をする。


「さすが、我が妻きっての才女! 鋭い!」


マーリンは「えへへへっ」と笑っていてとても可愛い。


「実はユーノはバツ1、ヤっても愛人にしかなりません!」


「でも、ラサラちゃんやミーラさん、サーラちゃんもそうでしたよ?」


マーリンが不思議そうに聞く。


「そう、でもその3人は愛人になる前に娘やその母と言う女神級の加護を与えていたから女神と同じ効果があり今では名実共に女神にしたと言う訳だ。

ユーノの場合、まず愛人にして今の歳のまま不老不死にする新しい加護を作った!

若返らない女神の完成だ!

ほらユーノ、皆にカードを見せてやれ!」


ユーノが出したカードには「熟女女神」となっていた。


「俺の熟女女神だ!」


ユーノを抱きしめご満悦でいると…


「ユーノさんはいいのですか? 妻達は皆、若返りました、その中で貴方だけなんて可哀想じゃないですか…」


エルザが困った顔をする…


「私、若返っても皆様のように綺麗じゃないと思うのです…」


ユーノが恥ずかしそうに言う。


「いやいや、充分…いやいや物凄く美人でお綺麗ですよ? 若返って… いや、今のままでも妻達の中に入っても違和感がないわ?」


愛が驚いて言う。


「ありがとうございます。でも魔王様が熟女の私が好きと言ってくださるので…

私、都合のいい女なんです…

好きな人に尽くして、その人の思う通りにしたいんです…

魔王様に熟女姿が好きだと言われてしまうと、若返りたいとは思えないと言うか若返りたくないと言った方があっています…

私、魔王様に言われるまで自分が熟女だと知りませんでしたし、誰かに言われた事もなかったですからあまり気にならなくて…」


ユーノが説明した。


「そうよね、それだけ綺麗ならおばさんとか熟女とか言われないわよね…」


ゆきみが前世を思い出し羨ましそうに呟いた…


「望んで熟女を保つならそれでいいんですが。辛くなったら言ってください、説得しますから…」


エルザが言った。


「駄目だ…」


魔王が呟く…


「私が代わりになりますから、貴方なら何とか出来るでしょう? よく言うじゃないですか、エルザが熟女だったらと… 私、貴方のためなら構いませんよ?」


エルザが言った。


「エルザ様、大丈夫です… それはメアリにお任せあれ…」


メアリも言う…


「だっ、大丈夫ですから… 全く気にならないですから、このままでお願いいたします…」


ユーノが困った様に言う。


「とりあえずその話はいいわ! でも…」


愛だ!


「俺は掛けには協力しないと言っただろう! 何度言えば解る!」


魔王は怒りながら睨む。

そう言って窓から見える庭に巨大なオリハルコンゴーレムを出してやる。


「あれ1体で50億ぐらいじゃないか? あれで賭けを精算しろ…」


魔王は呟いた…


「でもね、大丈夫なの… こんな事もあろうかと、賭けの再開は話を付けた日から1週間猶予を貰ってあるの…」


愛が申し訳なさそうに教える。


「お前はニュータイプかっ! まあいい流石と言っておこう…

それとな、ゴッシップの3人は間違いだと、もう1人いたと発表してくれ…」


「わかったわ… でも、もう本当に50年駄目だからね…」


愛はボソボソと呟いた…


「もう辞めろと言っているだろう… 今、賭けを辞めないのならアレはなしだ! 次、妻を増やしても、精算してやらないからな!」


魔王は怒ってゴーレムを収納する。

愛は残念そうな顔をした。


「魔王様… あの大きなゴーレム、欲しいです」


カリスが凄く欲しそうに言う。


「ああ、大丈夫だ! オリハルコンは50体、アダマンタイトやミスリルのが数百体ある、カリスが欲しいだろうと大小合わせてかなりの数持ってきた」


「ありがとうございます!」


カリスにも抱きしめられて、キスをされデレデレだった。


「あとな、カコに凄いペットを連れて来たぞ?」


「ええ! カコにもですか?」


「当たり前だろ、可愛い娘なんだから、来い! スライム達!」


目の前に2つの魔法陣が現れ、輝く2体のスライムが現れる。


「ツルピカです!」


カコがキラキラした目で見ている。


「触るとフヨフヨして気持ち良いですし、甘えて寄って来ます!」


カコは嬉しそうに撫でたり抱いたりしている。


「そいつらが凄いのはな、あっ、見ていろ!」


そういうと金色のスライムがプルプルして、金色の卵の様な物を産んだ!


「すごーい! 卵を産んだ!」


マリアンヌがそれを持ち上げてまじまじと見ている。


「それは糞だ…」


「えっ?」


マリアンヌが固まる。


「そう、ウンチだ!」


「きゃー!」


マリアンヌが糞をそっと置く。


「さすが女王様ですね、普通なら投げ捨てます…」


今日子が感心していた。


「だがな、純度100%の金だ、汚くもなんともない…

そっちのシルバーの方はプラチナのウンチをする。

カコ、そのウンチだけで一生働かなくても食っていけるぞ?」


魔王が説明する。


「ウンチで… それはビミョーですね… 何と言う種類ですか?」


カコはビミョーな顔をしていた。


「さあ、ウンチスライムじゃないか?」


魔王は適当に答える。


「娘様…」


「カコと呼んでください」


「カコ様」


「様も嫌です…」


「カコちゃん…」


「はい、ユーノママ、何でしょう…」


「ママですか…そうですね… カコちゃん、それはゴールデンスライムとプラチナスライムと言う伝説の魔物です。

1匹捕まえれば一生遊んで暮らせると噂されていますが、捕らえた物はいません…」


ユーノが驚きながら説明した。


「やはりアナタは持っていますね!」


セシリーが嬉しそうだ…


「伝説なのか?ウジャウジャいたが…」


「「「ええっ!」」」


ユーノと愛、アンが凄く驚き、妻達も驚いていた。


「ああ、オリハルコンやらアダマンタイト、何の成分か解らないが赤やら黄色、黒、とにかくカラフルでメタリックなのが沢山いた。

その場所は辺り一面糞だらけでな…

さっさとヘルファイアで焼いてやろうと思ったら、やたらと人懐っこくてな…

情が湧いてとりあえず、それをカコにと思ったんだ…」


「えー、糞だらけって、それ宝の山じゃない?」


愛が言う。


「でも、糞だぞ?」


「糞だろうがウンチだろうが宝よ?」


アンもガッカリする。


「じゃあ後で拾いに行くか…」


ボソボソと呟くと…


「「私も連れて行って!」」


愛とアンが声を揃えて言った。


「駄目だ! お前達の商売には協力しないといった!

お前達にはスライムも糞もやらない!

欲しいのなら、今すぐ負けを認めて自腹で全てを精算して来い!」


魔王は怒って2人を見る。

2人はなんとも言えない顔をしている。


「「少し考えさせて…」」


2人は呟いた。


「他のスライムはどうしたのですか?」


カコが聞く。


「ああ、とりあえずエメラーダの家の庭に離してあるが…」


「駄目よ放し飼いなんて! 家でちゃんと保護しないと!」


愛が必死だ!


「すぐに迎えに行かないと!」


アンも言う。


「だから、お前達には関係ないと言っているだろう…」


魔王は呆れる。


「賭けは考えると言っているでしょう!

とりあえず保護よ! 直ぐエメラーダに行くわよ!」


愛の圧が凄かった!


「大丈夫だ…全て俺の従魔だ、呼べば来る…」


「ウンチも呼べるの?」


愛が聞く。


「呼べない…」


「じゃあ迎えに行くしかないわね!」


アンも言う。


仕方なく、ユーノ、愛とアン、カコ、エルザを連れ転移する。


「エメラーダの家か、お父さんとお母さんが逢引する場所ね…」


「アン、そんな言い方止めてください… 少し家の中を見て来ます…」


エルザはムッとして家に言った。


庭に物置きがあり、その前に数匹のカラーメタルスライムがいる。


「やっぱりウンチ、落ちてるし…」


愛やアンが拾っている…


「たくさんいるんじゃないの?」


庭には5匹しかいない…


「ああ、小屋の中だろう?」


皆で小屋の中に入ると、そこは魔獣島、火山の麓にある洞穴だった。


薄暗い洞穴の中にカラーメタルスライムがウジャウジャといた。

糞も凄まじい量があった。


「「凄いわ!」」


愛とアンが興奮し…


「伝説の生き物がこんなに…」


ユーノはただただ驚いていた。


「でもいつ?」


ユーノが不思議そうな顔をする。


「最後にチェックの為にと、抱いて飛んだとき、お前、気を失っただろう?

そのときこの洞窟の前で休憩してな、洞窟が岩で塞がれているのに気がついてな、蓋を破壊し中に入ったらこの光景だ焼く事も考えたが情が湧き、ギルドのチェックが入る前に連れさろうと従魔にしておいた…」


「そうですか、気を失っている間にそんな事が…」


ユーノが感心していた。


「それでな、この洞窟は本来ダンジョンなんだ、だがこのスライム達の糞で埋まってしまい、中の魔物は外に出るしかなかった。

この島の魔物はダンジョンモンスターが野生化した物だ、糞を全て取り除けば淒いダンジョンになるぞ?

高価なゴーレムがあれだけ取れるダンジョンはなかなかない。

島には寶石の鉱脈も多いし、物凄く良い島だ、だが、他所の星の島だからな、殘念だ…」


魔王が説明すると…


「ギルドの調査はいつ来るの?」


愛がユーノに詰め寄る。


「あっ、私、一応ギルドマスターですから、事後報告しようと思っていまして、報告に行く前に結婚を決めて、そのまま挨拶に參りましたので、攻略したのは誰も知らないのでチェックの予定は無いです」


ユーノが愛の圧に押され恐る恐る説明した。


「そう… ユーノさんを妻にしたのは正解だったわね… とりあえずは話を良く聞いてからね…」


「愛姉、なんとかなるの?」


アンが心配そうに聞く。


「私に任せなさい、絶対に手に入れるわ! おじい様、この島に神様、いや、魔神でも入れない強い結界を張って! このまま一旦家に帰るわよ!」


愛の暴君感が増していた。


「カコ、欲しいのがいたら連れて行っていいぞ?」


魔王はカコには優しかった。


「あいあいさー! 赤いのと青いのを連れて行きます」


カコと小聲で話し、2匹を抱き抱える。

小屋を出るとエルザがスライムと遊んでいた。


「あら、お帰りですか? な、何を撮っているんですか…」


咄嗟に出したガラパゴスでほのぼのとした映像を撮っていた。


「可愛いから仕方がないだろう?」


「もー、貴方は…」


魔王がエルザとイチャイチャしていると…


「娘の前よ? 愛引きは出直して! さあ、早く帰りましょう!」


アンもやたらと焦っている。


愛に言われ、エメラーダの家の周りにも結界を張る。

そして転移してリビングに戻る。


「で、だ、どうなった?」


魔王が訪ねると…


「問題ないわ! 先に気づいて堰き止めたのが良かったの、女神様達はアフロディア様達がなんとかしてくれたし、大丈夫だったわ!

さあ、おじい様の方を話て!」


愛はせっかちだった。


「ああ、アモンの家に行き加護を消してやった、奴はただの魔王に戻った…」


「そう、もうアモンさんはどうでもいいから、星に言ってからの話をお願い」


「はい、コレです!」


クラリスが記録映像を再生する。


「クラリスちゃんはマニアね…」


愛も映像の中のクラリスにため息を吐いていた。


「ねぇ、なにあの魔法、淒くグロいんですけど!」


愛が言う、セシリーの良い子フィルターでボカシがかかっているが、なんとなくは解るし、何が起きているか想像はつく…


「ああ、アモンに罰を與える為に開発した無限地獄だ…

1ヶ月程閉じ込めてやろうと思ったのだがエルフィーの顔を見たら出来なかった…

で、折角だから試してみたんだ」


「あれを見たときは、逆らってはいけない人に手を出したと後悔しました…」


ユーノがガッカリしながら呟く。


「よくそれで、魔王様の妻になろうと思いましたね?」


サナリーが聞くと…


「魔王様は私の理想の駄目男なんです…」


ユーノが言うと、妻達はビミョーな顔をしていた…


「すみません、駄目男とか言って、でも淒く可愛くて母性本能がくすぐられて大好きなんです…」


妻達の雰囲気を察し、ユーノが言い直していた。


「いいわ、展開が早いわ! 城まで乗り込む程の事ではないとは思うけど…」


愛が言うので…


「クラリスが楽しみにしていたからだ…」


「そっ、そう、あいからず妻思いね…

あっ! この神様が黒幕と言うか面白がっていたのね…

結局、神様と王様を許したのね…

ああっ! また最高神様をたらしているし…

でも、神や王達を救ったと…

よし! あの島は魔王島として頂くわ!

おじい様、後で連れて行って私が話を付けるから!

ザ、ワールドに転移させてね!」


愛は映像を観ながらブツブツとひとり言の様に言い、勝手に決めていた。


「まあ、妻の故郷だし構わないか…」


何か納得がいかないが、愛は言い出すと聞かないし、アンも期待の目で見ている。魔王は仕方がないと承諾した。


その後は妻達と話をしてゆっくりする。


皆で食事をする頃にはユーノも慣れて妻達の輪に入っていた。

ギルマスをしていて同じ境遇で妻になったカミラは特に優しく接していた。

カミラは若返って見た目は若いが産まれ歳が近い事も仲が良くなった原因の1つのようだった。


その夜はユーノを寢室に連れて行き、たっぷりと熟女を堪能し魔王はご機嫌だった。


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