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ジジイの異世界記  作者: パパちゃん
215/546

主役は魔王36

「魔王様、こんにちは」


可愛い女性が出迎えてくれる。


「なぜ、巨乳じゃない?」


「ジェーンさんのようになると調べられないからです! 裏モードも外してあります! 魔王様は触っちゃダメですからね!」


エリカが強めに言う。ジェーンと一緒に造った、もう一体の素体とAIをエリカとフランソワが組み立てた、人工知能搭載型ホムンクルスだ。


「レディ2、魔王様にお茶をお出してください」


「はい、ケイコ様、只今ご用意いたします」


レディ2はコーヒマシーンでコーヒーを淹れて運んできて、テーブルにセットする。

そして黙って、ケイコの横に立っている。


「この程度の性能のはずなんですけどね…」


ケイコがため息を吐きながら見る先には…


「フランソワさん、今度、ジョーさんも誘って、私達とダブルデートをしましょうよ! 私、どちらかと言うとお魚が好きなんですけど、魔王様はにお肉しか食べないから、どこか夜景の見えるお肉の美味しいレストランでもいきましょう?」


楽しそうにフランソワに話すジェーンがいた。


「異常に綺麗なだけで普通の女性ですよね… 事実を知っている私達3人以外の職員の皆さんは、ただの同僚、人間だと思っています。

男性には1番人気なんですよ? 愛想も良くて可愛いから… 魔王様の彼女と知って皆さんガッカリしているぐらいです… 何がどうしたらああなるのか… この前、膝をぶつけて痛がっていましたよ? 青あざが出来ていたし、生理痛がとかも言っていましたけど…」


ケイコが呆れたような顔で説明した。


「旦那様、コレがサイバースーツの試作型です。もう少ししたらパチーナさんが来ますから動かすところを見ていってくださいね」


そんなジェーンが持って来たソレは2mほどのロボットだった。

程なくしてナオトとパチーナミカちゃんがやって来た。


「なっ、なんなんですかコレわ?」


パチーナが驚いている。


「完成品はもう少し小さくなる予定です…」


エリカが目を逸らしながら説明する…


「どれぐらい…」


パチーナが期待を込めて聞く。


「5cmぐらい…」


エリカは目を合わせなかった。


「機械が剥き出しで、足や腕が丸太のようだけど…」


ナオトも驚いた顔で聞く。


「サイバースーツなので100%機械です… ドラグーンを極力小さくしたものです… 完成予定図です…」


エリカが渡した図面に描かれていた物は…


「ビューナスAを不恰好にした感じじゃないか…」


ナオトが愕然としていた。


「常にメンテナンスが必要で、皮膚をつける事が出来ず、鉄板でボディーを覆う形となります… 体重も500kgほどです。 ミカちゃんが本体で、このボディーは乗り物だと思っていただければ…」


エリカがバツの悪そうな顔で説明する。


「ほら、お股にはテンガがセット出来るようになっています! 欲求不満も解決出来ます!」


爽やかな笑顔でジェーンが説明した。


「試作品だ、とりあえず乗って動かしてみろ」


そう言うと渋々パチーナがロボに乗り込む。


「アトムぐらいの性能はあるはずだ、勇者軍の即戦力になるぞ?」


ナオトに教えると…


「こんなのいらないよ…」


ガッカリしていた。だが動きは滑らかだった。


「あー、凄い! 私の意思で自由自在に動く。でも持ったり触った感触がないですね… これで見た目が人間なら我慢出来るんですけど…」


パチーナが喜びながらもガッカリしている。


「将さん達の技術チームで何年かかけて開発して貰えば、小型化出来ると思います…

メンテナンスフリーの物が出来れば人の見た目に出来るかもです… あちらに頼んではいかがですか?」


エリカが言った。4人はサイバースーツ造りに飽きたようで、将に丸投げしたいようだった。


「ナオトさん、頼んでください…」


パチーナが頼むが…


「個人的なお願いなんて出来ないよ…」


ナオトは困っていた。


「仕方がない…」


魔王は、そう言って1体の木人を出す。


「なんだいこれは?」


ナオトは不思議がる。


「世界樹の幹から削り出した木人だ… ゴーレムコアを入れてある。魔力を込めて、ラジコンのように動かしてみろ…」


ナオトが魔力を込めると、木人ゴーレムがマリオネットのように動き出す。


「これは面白いね…」


「パチーナが肩にでも乗って操作すれば、料理をしたり掃除をしたり出来るだろう?」


「でも、パチーナは魔力が…」


「魔力電池を積めばいいだろう? 肩に乗るのが嫌なら、顔の中をくり抜いて操縦席を造っても良いだろう…

ビューナスが嫌なら、ソレを何処かで加工してもらえ。エリカ達は魔力系はさっぱりだからな…」


魔王は面倒くさそうに説明する。


「そうか、ガンガイア軍の技術部で魔力系を作ってもらって、秋葉原で見た目を加工してもらって… 魔王! ありがとう! これ、もらっていくよ!」


ナオトは嬉しそうに転移し消えていった。


「私達が加工しても良かったんですけと…」


エリカが言うが…


「もうパチーナ騒ぎは飽きただろう?」


「「はい…」」


エリカとフランソワは飽き飽きした顔で返事をする。


「お前達がどんなに良い物を造ってもいちゃもんしか出ない。エリカ達は好きな研究をすると良い」


「「「「ありがとうございます」」」」


4人が嬉しそうだった。


「それとな、この国で発達した物を造ろうと思うと、多かれ少なかれ魔力系の知識が必要となる。マーリンに教えてもらうと良いぞ?」


「そうですね、少し勉強してみます」


エリカが言うと。


「私、小さな頃から魔法使いになるのが夢だったのです。嬉しいな、ラミパスラミパスルルルルルー!」


ジェーンが言った。


「小さな頃っていつだよ!」


魔王は思わず突っ込んでしまった。


「嫌ですわ旦那様、冗談ですよ、ふふふ…」


ジェーンが笑っていた。


「誰かコイツを解剖しろ! 中にちっちゃいオッサンが入っているはずだ!」


魔王はついついムキになってしまう。


「やっ、やめてください! 冗談ですから、ちっちゃいオッサンなんか居ませんからー!」


ジェーンが必死だった。


「凄く女の子ちっくで可愛いですよね…」


ケイコがジェーンを見てため息を吐いていた…


それから数日が過ぎ…


「魔王様、今、ナオトさんがなんと呼ばれているか知っていますか?」


シンリーが笑っている。


「少年好き勇者か?」


魔王は思い当たる事を言ってみる。


「それはもう、昔の話です。少し前が人形使い。今は、傀儡使いとか、木人を愛でる勇者とか言われています…」


リリが話を聞いて笑っている。


「なんだそれ?」


「パチーナミカちゃんは、ナオトさんが遠隔操作して1人遊びをしていると思われいて、それがエスカレートしてマネキン風の木人を操って愛でていると思われています」


ミキが説明した。


「そうか、俺の渡した木人のままなのか…」


「スタイルはマネキンのように削ったようですよ? お顔は、お目々のおっきな美女のお面を付けているそうです…」


リリが説明する。


「秋葉原で買ってきたのですかね…」


ミキが呆れている。


「面白そうだな、見に行くか?」


魔王は面白がっている。


「はい!」


シンリーとリリ、ミキを連れてガンガイアの勇者軍の練習訓練場に行くと…


ミャーダとサイガが駆け寄る。


「魔王様、お久しぶりです」


猫獣人で大勇者のミャーダが挨拶する。


「大人になって、綺麗になったな…」


可愛い猫耳と尻尾がチャームポイントの美人だ。


「お会いしたかったです」


魔族で大魔王のサイガだ。


ナオトの右腕、左腕と言っても良い。ガンガイア勇者軍のエースだ。


魔王軍を作るときにアモンが欲しがっていたが、実家から離れたくないと言われ、泣く泣く諦めた逸材だ。


「魔王様、アレ、なんとかなりませんか?」


サイガの指差す先には木人と戯れるナオトがいた。


「おい、何を遊んでいる?」


「魔王! 遊んでいないよ! 動かす練習をしているんだよ…」


ナオトが木人を歩かせて操作していた。


「なぜ、お前が?」


「パチーナではほとんど動かせないんだ…」


ナオトが言うと… 木人の後頭部のハッチを開けてパチーナミカちゃんが出て来る。


ミャーダとサイガが驚いている。


「ナオトは説明していないのか? この人形はナオトの死んだ彼女の魂の残滓を乗り移させた物だ。ただいろいろやらかしてな魂が足りずこのサイズだ… で、人型の乗り物的な物を造った訳だ」


魔王はサイガとミャーダに説明する。


「あの性悪悪女のですか?」


サイガが聞く。


「どのだ?」


魔王が笑って言うと…


「エカテリーナさんとエミリアさんではない人です」


サイガも笑って返す。


「パチーナさんですね!」


ミャーダも笑って言った。


「もー! 貴方達はなんなんでか? 私の部下でしょう?」


パチーナが偉そうに言った。魔王はただ呆れている。


「「貴方の部下ではない!」」


2人が声を揃えて怒っていた。細かい事情を説明すると…


「そうですか、隊長が壊れて、人形遊びを始めたと思って心配しましたよ…」


サイガが呆れている。


「隊の皆さんも不気味がってガンガーディア軍に転属出来ないかと相談に来ていましたよ?」


ミャーダも呆れている。


「2人ともすまない… コレをどうしたらパチーナが動かせるかに没頭していたよ…」


ナオトは疲れきっていた。


「もう良いじゃないか、パチーナミカちゃんのままで…」


「そうですよ? こんな不気味な木人より可愛いじゃないですか?」


サイガが言う。


「だいたい隊長が動かしていたら、ただの1人遊びじゃないですか? ポケットや肩に乗せていたほうが良いですよ?」


ミャーダも言う。


「嫌よ! ナオトさんと同じ目線で話をしたりしたいわ!」


パチーナは本当に面倒くさい。


「ナオト、ならコレをやる」


魔王はミカちゃんと同サイズの男の子の人形を出す。


「コレは?」


ナオトが不思議そうな顔をする。


「ミカちゃんの恋人、ナオト君だ! 家にいるときナオトがソレに憑依すればいい。同じ目線で楽しめる」


そして、新しく作った憑依魔法を教える。

ナオトは魔法を唱え、ナオト君に憑依する。

ナオトは気を失い、ナオト君が目覚め動き出す。


「パチーナ!」


「ナオトさん!」


ミカちゃんとナオト君が動き抱き合っている。まるでオモチャのコマーシャルのようだ。すぐに飽きるだろうが今は満足そうだった。


「でも魔王、これだと出来ないんだけど…」


ナオトが困っている。


「木人だって出来ないだろうが! 自分でなんとかしろ!」


魔王の知ったこっちゃなかった。

ミャーダ達も呆れて、シンリー達は楽しそうだった。


「と、まあそう言う訳だ。今後、ミカちゃんハウスでも買って来てやるか…」


家に帰り愛に説明している。


「カコもミカちゃんハウスと彼氏の人形が欲しいですう」


「よし、あとで買いに行こうな」


「私も行こうかな…」


アンも欲しいようだ。


「ナオトさんね… 昔はイケメン勇者で、女の子達にキャーキャー言われて、おじい様よりも人気があったのに… 今ではすっかり変人奇人のイロモノ枠だわね… ほんと、人ってわからないわ…」


愛がため息を吐いていた…


「そうですね、爆炎の勇者といえば女性冒険者の憧れのまとでしたね…」


エルザも懐かしそうに話す。

とりあえずナオトとパチーナ騒動は終わった。


数日が過ぎ…


「セシリーが来られないのが残念だ…」


「私かマーリンが残らないと子供達が大変ですから… 楽しんできてください」


魔王がセシリーを抱きしめて別れを惜しんでいる。


「旦那様、私がいますから!」


ジェーンだ…


「うるさい黙れ、ポンコツ人形がっ! セシリーの代わりになるか!」


魔王がイラっとする。


「旦那様、酷い… ポンコツでも、人形でもありません。妻です!」


「妻じゃない! 俺の作品だ!」


魔王は、未だにジェーンを妻として認められないでいる。


「魔王様、そう怒らないでください…」


エリカが宥める。


「そうですよ? ほぼ… いえ、普通の女性ですよ?」


ケイコも説明する。


「さあ、旦那様、行きましょう!」


研究チームが心配するなか、ジェーンが元気に出発を急かす。

ジェーンの打たれ強さは天下一品だった。


「支度できましたよ?」


マーリンが呼びに来る。


「宇宙船に乗るなんてドキドキします」


フランソワもいる。全員で紫電改に乗り込み発進する。

転移魔法で次元を飛び越え、ドリドリ最高神の宇宙に行く。


「マーリン、適当な星でいい。邪神教探しはついでだ。科学者チームに魔法の練習をさせたいだけだからな…」


そう、科学者でも魔法を知っていた方が良いと、マーリンに習い始めたが、ジェーンが冒険者をしてみたいと言い出し、エリカ達も乗っかってしまい、皆で来る羽目になってしまった…


「ジェーン、魔法使いだ。剣はいらないだろう…」


格好だけ一人前の冒険者をしている。


「魔王様、ジェーンさんは高スペックで、既に大賢者並みの魔法が使えて知識があります。

パワーもスピードも人間を凌駕していますから、勇者以上の性能かと…」


マーリンが説明する。


「スペックとか性能とか言わないでください!」


ジェーンが膨れている。


「そうか、魔王軍に譲るか…」


魔王が呟く…


「旦那様、妻を譲らないでください!」


ジェーンは妻だと思い込み面倒くさかった。


「ジェーンはともかく、エリカは可愛いぞ?」


ギューっと抱きしめる。


「私は?」


ケイコが言う。


「ああ、ケイコもフランソワもなかなかだ!」


「抱きしめないのですか?」


「ケイコは妻でも彼女でもないからな…」


「昔はよく抱きしめていたじゃないですか…」


そう、出会った頃はお気に入りだった。

同郷の美女巨乳、会うたびに抱きしめていたが、変な悪戯ばかりされ、挙げ句の果てに裏モードだ… しかも最近、グイグイくる、少し苦手になっていた。


「まあ、フランソワもいるし…」


「私も抱きしめられるぐらい構いませんよ?」


フランソワだ…


「ジョーがいるだろう?」


「そうですけど… 最近なにか怪しいんですよね…」


「浮気か?」


「確定ではないんですが… 勇者軍に出入りしている、変わった女性と仲良くしているとか、他の職員に聞いて…」


フランソワがガッカリしている…


「付いて来てよかったのか? 今からでも、転移で簡単に送ってやれるぞ?」


「いいんです… 無理に捕まえていても仕方がないですし…」


「フランソワ…」


魔王がフランソワをそっと抱きしめてやると… ケイコとジェーンがジト目で見ていた… 順番に抱きしめていく。


「最後は私ですよー! 降りる星決めましたー!」


マーリンが抱きついて言った。


星に降り立つ。


「魔物も沢山いるようだし、街の感じも良さそうだ」


6人で歩いて街に行く。


「街に入れて欲しいんだ… 金は無く鉱物や魔石なら少量あるんだが…」


魔王は金やミスリル、魔石を出して見せる。


「それはいいが、歩いて来たのか? 6人で? 男1人、女5人でか?」


門番が驚いている。


「ああ、俺、強いんだ妻や彼女達にも強いのがいてな、旅などどうという事はないんだ…」


魔王が説明する。


「にっ、荷物は?」


「空間魔法を知らないのか?」


「そっ、そうか… 1流の冒険者か…」


「いや、冒険者になりに来たんだ」


「冒険者にもなっていないのに強いのか?」


門番が驚愕の表情を浮かべる。


「深い山奥の集落に住んでいてな初めて街に来たんだ、それに強い冒険者にも始まりはあるだろう?」


魔王の言い分に…


「そっ、そうだな…」


門番は納得した。


「だが、この街の冒険者ギルドは最悪だぞ?」


「大丈夫、そういったのには慣れているから」


そう言って街に入れてもらった。


「魔王様、大丈夫ですか?」


エリカが心配している。


「ああ、今回は揉めたりしない、もう、そう言うの面倒くさいからな…」


魔王の、その言葉にマーリンが笑っている。


「これが冒険者ギルド、どこの世界に行ってもだいたいこんな感じだ…」


6人で冒険者ギルドの建物を眺めている。


「科学者からは考えられないガサツな建物ですね…」


ケイコが言う。


「脳筋なんでしよう?」


フランソワが呆れている。

冒険者ギルドのロビーに入り、受付カウンターに行く。

ゾロゾロと柄の悪そうな奴が集まってくる。20人ほどだ…


「良い女を連れているな」


定番のモブだ。


「面倒だ… おーい! 絡みたい奴は全員集まれ! 物凄く良い女が5人もいるぞ?」


魔王が大きな声を上げモブを集める。ニヤニヤと別のグループも集まって来る。全員で40人が集まった!


「強制転移!」


纏めてパラダイスに送った。


「さあ、冒険者登録を頼む」


受付嬢に頼み登録が始まる。

奥にいた男の職員が青い顔で駆けていった。

程なくし1人の男を連れてくる。


「おい! 冒険者達をどこにやった!」


喧嘩腰だった。


「気になるなら行って来い! 強制転移!」


2人もパラダイスに送ってやる。


「さあ、続けてくれ?」


青い顔をしながらも冒険者登録を続けていく。


「なあ、さっきの奴って必要か?」


魔王が唐突に受付嬢に聞く。


「えっ? あまり良いギルマスではありませんが、いないとギルドを休業しないといけなくなります…」


受付嬢が困った顔で言った。


「仕方がない、登録が終わったら迎えに行くか…それまで死なないと良いんだけどな…」


魔王がやれやれといった感じで呟く…


「ありがとうございます。

急いで登録いたします」


さっさっと登録を完了させてくれる。


「さてと、迎えに行くか…」


「あの…私も連れて行ってもらえますか?」


受付嬢が言う。


「見たいのか?」


「はい、報告書を書かなくてはいけないので…」


申し訳なさそうに言う。


受付嬢も連れて、パラダイスに転移する。


ダイナモンド鉱脈だ。スターダストツルハシを出し、ダイナモンドを採掘する。


「何をなされて…」


受付嬢が困惑している。


「その、人形がな妻だと言い張るんでな… 一応、他の妻達と同じようにジュエリーを渡してやろうと思ってな…」


魔王が説明する。自分の聞きたかった答えではない事に、受付嬢はなんとも言えない顔をした。


「もう、人形とか言っちゃって、私のことが大好きなんじゃないですか?」


ジェーンが調子に乗っている。


「余計な事を言っていると渡さないぞ?」


「はい、黙っています。お口にチャック!」


やっぱり、ちっちゃいオッサンが入っていそうだ…


「魔王様、私も欲しいです…」


ケイコだ…


少し多めに取り、ダイナモンドを磨きジュエリーを造る。


ジェーンとケイコ、マーリンとエリカ、フランソワには指輪とネックレスを受付嬢にはネックレスをプレゼントしてやった。


「あっ、ありがとうございます…」


受付嬢が困惑しながらお礼を言った。

ギルマス達の気配を感知して転移する。

42人は沢山の魔物に囲まれてボロボロだった。


「あっ、アンタ、助けてくれ!」


絡んできた冒険者達が泣きながら助けを求める。

ギルマスは虫の息だった。


「アイツが死ぬと不味いか… エリアエクストラヒール!」


全員が光り輝き、怪我が治り回復する。


「聖域!」


邪魔な冒険者達は結界の中に閉じ込める。

戦いの気配を感じ魔物がじゃんじゃんと集まってくる。

受付嬢とギルマス、冒険者達は顔面蒼白だった。


「ドラゴンは立ち去れ!」


魔王が、そう叫ぶとドラゴン達は頭を下げて帰っていった。


「ほら、こっちに来い…」


そう呼んでやると一頭のライガーが寄って来て平伏する。

少し撫でてやると嬉しそうにする。以前、カミラのギルドに来た奴だ。


「あとは遠慮なく倒していいから…」


そう言うと。


「はーい! めてお!」


マーリンが魔法を唱えると、空からいくつもの隕石が火を吹き落下して魔物を潰していく。


「さあ皆さん攻撃してください!」


マーリンが号令を出す。


「「「「はい!」」」」


「ファイアボール!」


「サンダーランス!」


「アイススピアー!」


エリカ、ケイコ、フランソワが覚えた魔法を放っていく。


「ふふ、旦那様、妻の活躍を見ていてください!」


そう言うと、ジェーンが空を飛び魔王軍からもらってきた、オリハルコンの剣を振り回して、ワイバーンを斬り落としていく。


「ジェーン! 魔法をメインで使え!」


魔王が叫ぶ!


「仕方がありません… サンダーブレイク!」


無数の紫電が落雷して魔物を倒していく。


「アイツ、あんな物まで使えるのか?」


魔王がビックリしてマーリンに聞くと…


「はい、威力は落ちますが魔王様の使う魔法は1部を除き殆ど使えます。時空間魔法まで…」


マーリンが少しガッカリしたように説明する。


「なんでも、愛の力で強くなるとか… 抱いてもらうと魔力と神力がみなぎっていくとか言っていました…」


「なんだそれは?」


魔王は訳が解らなかった。


「魔王様、私にも今晩たくさん注入してください…」


マーリンが赤い顔で頼んだ。


「ああ、たっぷりと注入してやる…」


ただの変態だった…


「魔王様ー! なんか魔法を見せてください!」


ジェーンが戻って来て頼む。


「「「もう、私達、魔力切れです…」」」


3人がヘロヘロだった。


「まだ、魔物も沢山いますし、派手な奴を、お願いします」


マーリンも嬉しそうに頼んだ。


「なら、天変地異を見せてやろう!」


「精霊魔法のですか?」


マーリンが首を傾げて言う。


「いや、精霊無しバージョンだ!」


「きゃー! 見せてください!」


マーリンの目がキラキラしている。


「お前達も良く見ておけ! 天変地異!」


大地が激しく揺れ、地割れが起き、あちこちからマグマが吹き出し、魔物は地割れに飲まれ、マグマに焼かれる。

いくつもの竜巻が起こる。

竜巻は風の刃となって魔物を斬り裂く。

空には真っ黒な雷雲が紫電を落雷させ、杭のような雹を降らし、魔物を串刺しにしていく。

森からは大量の巨大な食虫植物が発生してツタを振り回し攻撃し魔物を捕らえて飲み込んでいく!


その光景は地獄その物で、魔物は逃げ惑う一方だった。

程なくして魔物は全滅する。


「イマイチだな…」


魔王が呟く…


「何がですか?」


マーリンが不思議がる。


「ハルマゲドンとそんなに変わらないからな…」


実際そうだった。魔王は平和な日本で育ち、災害をよく知らないで育った。天変地異に対するイメージが足りなかった。


「そんな事ないですよー、凄い魔法でしたー」


マーリンは嬉しそうだ。


「ほら、好きなだけ食って来い!」


ライガーに言ってやると嬉しそうに魔物を食べに行った。ワイバーンがお好みのようだった。


「ボロボロにしちゃったな… 一応、持っていくか…」


綺麗そうな魔物を回収して残りは焼き尽くして魔石を回収する。


「さて受付嬢、ギルマスだけで良いか? 残りはライガーの餌に置いて行こうと思うが…」


魔王が告げる。


「メリンダです。出来れば全員連れて帰ってください…」


メリンダが申し訳なさそうに頼む。

全員が泣きながら「連れて帰ってください」と土下座していた。


「仕方がない… ライガー、またな!」


ライガーに別れを告げ、転移で戻る。


「さて、メリンダ、ワイバーンを1頭買い取ってくれ」


魔王が頼む。


「残りは?」


「大丈夫だ、持って帰るから。この星の金を沢山稼いでも仕方がないんだ…」


「はあ…」


メリンダは不思議そうな顔をして買取手続きをしてくれた。

パラダイスから連れて帰った、ギルマスや冒険者は蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。


泊まりは紫電改だ。


「旦那様、私が料理しますねー! さっき、美味しそうな牛を捕まえて捌きました。魔法で熟成させたから美味しいステーキが食べられますよ?」


ジェーンが知らない間に牛を捕まえて捌いたようだ。


「お前、やっぱり魔王軍にいけ! そのスペックを遊ばせておくのはもったいない…」


魔王は本気で言っている。


「スペックとか言わないでください! 私、旦那様のそばから長い間離れると死んじゃいますよ? 良いのですか? 可愛い妻を死なせちゃっても?」


ジェーンが焦った感じで説明する。


「本当か? ジェーンの話はどこまでが本当か解らないからな…」


魔王は怪訝な顔をする。


「魔王様ー、ジェーンさんは特別です。本当かも知れませんよ?」


マーリンが心配そうに言う。


「そうか、仕方がないな… 美味しいステーキを焼いてくれ…」


「はーい、すぐに用意しまーす」


ジェーンが嬉しそうに料理をしにいった。

エリカも手伝っている。


ステーキは凄く美味かった。


「旦那様のは特別な隠し味を付けていますから… 気になります?」


「気にならない…」


「もー! いけずですね… 私の愛をたっぷりとかけてありますからー」


ジェーンはとてもウザかった。

その夜はマーリンの期待に応え、たっぷりと注入してやったがジェーンの言うような効果はなかった…


翌朝は、午前中は冒険者ギルドに行き、依頼を受ける。


「これを頼む」


「はあ、こんなのでよろしいのですか?」


メリンダが不思議そうに聞く。


「Eランクだからな、ゴブリンの討伐ぐらいしかないだろう?」


魔王も呆れる。


「すっ、すみません…」


「いいんだ、魔法を覚えたての4人… 3人に少し魔法で戦闘をさせたいだけだから…

それとな…」


この星で邪神教が潜伏している気配がないかを聞いてみたがなんの情報もなかった。


午前中はゴブリン退治。3人に魔法で戦闘をさせる。

午後からは街ブラして皆にお土産を買う。


「今日は良い玉子が手に入ったのでスキ焼きですよー!」


ジェーンのテンションが高かった。


「旦那様の玉子は特別ですよ?」


「何がだ?」


「私が産んだやつです…」


ジェーンが赤い顔で言う。


「マジかっ⁉︎」


魔王も流石に驚く。


「いやですよ? 冗談に決まっているじゃないですか? 人間は玉子なんて産めません」


ジェーンがしたり顔で言う。


「人間はな… お前だからな…」


魔王が、そう言うと、ジェーン以外の皆もビミョーな顔をしていた。


「いやですよ! 皆さん、本当に玉子なんて産めませんから!」


ジェーンが焦っていた。


「今日はエリカさんの番ですから、たっぷりと精をつけて可愛がってあげてください。私の産んだ玉子をもう1つどうぞ!」


ジェーンがご機嫌だった。

2個の玉子でスキ焼きをたっぷりと食べてエリカもたっぷりと可愛がってやった…


翌朝、冒険者ギルドに行くと…


「面倒くさいな… 俺達を囲んでどうするんだ… 忠告はしたのか?」


「はい、触らぬ神に祟りなしと説明したんですけど… ギルドを魔王に侵略される訳にはいかないと…」


魔王はギルドの受付でメリンダと話している。


「それで、勇者とSランク冒険者を集めたのか?」


魔王がため息を吐きながら聞く。


「ギルド総帥がギルドの威信にかけてとか言っていました…」


メリンダは困った顔をしている。


「総帥は来ているのか?」


「後ろのベンチに座っているご老人です」


振り向くと…


「貴様が魔王か!」


勇者ががなっていた。狭いロビーに50人ほどのSランク冒険者が身構えている。


「凄い美人がいるぞ! 女はもらってもいいか!」


1人の冒険者が声を張り上げている。


「駄目だ! 魔王の一味は皆殺しだ!」


総帥が叫ぶ。


「魔王の波動!」


恐ろしい殺気に死を覚悟し震えだし腰が抜けて座り込む。

魔王は意識を狩りとらない程度に波動を抑えている。


「誰を殺すって?」


総帥を睨む。


「お前には過ぎた称号だ… もらっておく…」


そう言って、勇者から勇者の称号を抜く。

勇者も、その場の全員も驚くが誰も動く事も話す事も出来ない。


「旦那様、それを私にください!」


ジェーンが言い出す。


「勇者になりたいのか?」


「はい、子供の頃からの夢なんですーう」


ジェーンが笑っている。


「そうか、子供の頃からの夢が叶って良かったな…」


魔王はジェーンに勇者の称号を与え、肩をポンポンと叩いてやる。


「スルーですか! でもありがとうございます」


そう言うと。神々しく光り輝き、ジェーンは勇者となる。


「ディメンション!」


魔王は、その場を異空間にし、総帥と冒険者達の魔王の波動を解いてやる。

ジェネシスを抜き、次元斬を横薙ぎに放つ。

総帥も冒険者も漏れなく足を失う。


「エリカ、ケイコ、フランソワ、エクストラヒールの練習だ、コイツらの足を再生させてみろ」


エリカ達は青い顔をしていたが、言われた通り、エクストラヒールでなんとか再生していく。


「やっ、やめてくれー! ギャーー!」


ギルド総帥の目に指を押し込み潰してやる。元勇者もだ。

冒険者達が次は自分の番かと顔面蒼白だ!


「目の再生は難しいんだ、さあやってみろ」


ジェーンも加わり1つずつ治していく。


「これでは見えていないぞ?」


そう言ってもう一度潰してやる。


「うぎゃーー!」


総帥と元勇者の目を何度も潰して再生させる。

50回ほど繰り返すと、エクストラヒールを完璧にマスターしていた。


「お前達、頑張ったな…」


魔王が褒めると、4人が嬉しそうな顔をした。


「エクストラヒールを極めるとこんな拷問も出来る。エクストラヒール!」


エクストラヒールを唱えながら総帥の身体を袈裟斬りで真っ二つにするが、斬ったところから再生していき。

剣だけが身体をすり抜けていく感じだ。


「手品みたい…」


ケイコがそう言ったが、総帥の絶叫は断末魔その物だった。


「私もやってみて良いですか?」


ジェーンが試したくてウズウズとしている。


「ああ、さっき女が欲しいとか言っていた奴を斬ってやれ!」


そう言うとジェーンが消え、一瞬でその冒険者の前に現れ。


「エクストラヒールです」


そう言って袈裟斬りにする。見事に再生され、その冒険者は激痛だけを味わう。


「じゃ、次はこれだ!」


手刀で総帥の胸を貫き心臓を取り出し握り潰す。エクストラヒールをかけて再生させる。

そしてまた潰して再生させる。


それを繰り返していく。


「はーい、やってみまーす!」


ジェーンも同じ事をやり始めた。

問題なく成功する。


「よし冒険者達、もう魔法の練習は終わりだ。かかって来ていいぞ? 纏めて殺してやる!」


全員がプルプル震えながら、その場に伏せていた。


「あの… そろそろ許してあげてください…」


メリンダが頼む。


「仕方がない…」


ディメンションを解除する。


「今日の魔法の練習は終わりだな…」


「そうですね、皆さんも疲れたでしょう、カフェでお茶でもしましょうーか」


マーリンもそう言ったのでカフェに行く。


「皆さん、実りある実地訓練が出来てよかったですね」


お茶を飲みながらマーリンが満足そうだ。


「そうですけど… 50人ほどの人が、血だらけで倒れてうめき声をあげていた光景はトラウマになりそうです…」


エリカが気持ち悪そうな顔をしていた。


「このケーキ美味しいですね…」


ジェーンは気にもしていなかった。


「そうだな、お土産で300個ぐらい買うか…」


「買わなくて大丈夫です。材料さえ買わせていただければ完璧に再現しますよ?」


ジェーンが自信満々に言う。


「無駄に高スペックだな…」


「スペックではありません。出来る妻と言ってください!」


だそうだ…


「今日は、しゃぶしゃぶです!」


やはり高スペックだ。


「今日は私の日ですからねー!」


可愛い妻が沢山いるのに、ダッチワイフの日があるなんて…


「そっ、そこは… そんなことをすると… もっとしてくれ…」


やはり高スペックだった。


「ふふ、ついにです!」


散々エッチをしまくったあと、ジェーンがカードを見て喜んでいる。

そのカードには女神となっていた。


「私もついに女神です。魔王の人形から勇者に、そして女神に至りました。これで正式な妻ですね」


ジェーンは嬉しそうだった。


翌日。


「世話になったな、今日帰る。メリンダも達者でな…」


魔王がメリンダに別れの挨拶をしている。


「魔王、何を平然と言っておる。これだけの兵に囲まれ、しかも人質まで取られているのだぞ?」


偉そうな騎士が魔王に言った!


「そうか、魔王の波動!」


この国を恐ろしい殺気が包む。囲んでいる兵、街の道を全て埋め尽くす兵も合わせると、何万人といる。

目の前にメリンダの首に剣を当てていた剣士もいるが、既に地面にうずくまりプルプルと震えている。


「メリンダ、コイツらは?」


「はい、この国の城の人達です。勇者を倒した魔王を倒せと派遣されて来ました」


「メリンダを巻き込んでしまったな… 俺の星に来るか?」


「はい… そうしないとダメそうですね…」


メリンダがガッカリしている。


「家族や旦那は?」


「家族はいません… 天涯孤独です…」


メリンダが寂しそうに呟いた…


「なら付いて来い! さて、帰るか…」


「魔王様ー、城に乗り込んでガツンとやっていきましょう? メリンダさんを人質に取るなんて許せないじゃないですか!」


マーリンが怒っている。


「そうか! 城でも破壊していくか!」


魔王もノリノリだった。ギルド内の連中を外に全員転移させる。


「サンダーブレイク!」


辺りは一瞬で真っ黒になり、紫電が落雷して冒険者ギルドの建物は蒸発してそこの見えない穴が空いていた。


「魔王の逆鱗!」


城から派遣された数万の兵の身体に電流が走りのたうち回り気絶する。


「魔王様、城に私が案内します! こんな事もあろうかと下見済みです」


マーリンが嬉しそうに言い転移する。

城の庭に付いた。


「来い! ライガー!」


パラダイスのライガーを呼び寄せる。

エリカ、ケイコ、フランソワ、メリンダをライガーの背中に乗せ城の壁を駆け上がらせる。

魔王とマーリン、ジェーンは飛んで行き、謁見の間のバルコニーに降り立つ、ライガーが窓を破壊して謁見の間に入る。

目の前の王や王妃、大臣達が青い顔をしている。


その場に巨大なワイバーンの死骸を出してライガーにご褒美として与える。ライガーが嬉しそうに食っているが、それを見ている人々は顔面蒼白だった。


そして魔王は、メリンダに剣を当てていた兵を強制転移させる。ボロボロで泣きながらプルプルと震えていた。ソイツを王の前に投げ捨てる。


「俺に何のようだ?」


誰も何も言わなかった…


「メリンダを人質に取りやがって! 何のようだと聞いているー! サンダーブレイク!」


物凄い雷音と共に紫電が落雷して、城の屋根も壁も蒸発して消えた…


「メテオ!」


「ゴーー!」っと、物凄い音を立てて、数百の隕石が火を吹き街の外の森に落下する。

その衝撃と振動は凄まじく城にも伝わってくる。


「次は、街と国を破壊する! さっさと答えろ!」


魔王の怒りで星と大気が震える。


「もっ、申し訳ありません魔王様… 私達がいけなかったのです…」


王妃が前に出て跪き頭を下げる。傍には2人の姫がいた。


「王よ! この落とし前はどうつける!」


街のあちこちに紫電が落雷する。

王はビビって何も言えなかった… 脱糞しているのか臭い匂いだけが漂っていた。


「お詫びに、私と2人の娘をお連れください…」


王妃がそう言って頭を下げた。


「また、このパターンか… もう、誰からも戦意を感じない。ただの弱い物イジメとなってしまう… よかろう、3人をもらって行く!」


それでも誰も何も言わなかった…

魔王は王妃と2人の娘を連れて家に帰る。


「セシリー!」


「アナター!」


玄関で抱き合う。その姿に王妃や娘達が驚いている。


「とりあえず入れ」


そう言って皆をリビングに案内する。


「おじい様… って、なに? 4人も増やしたの? どう見ても女王と姫じゃない⁉︎」


愛が驚いていた。さっそく記録映像を見る。


「クソみたいな人しかいない星だったのね…」


愛がガッカリしながら呟くと、王妃達もガッカリとしていた。


「で、どうするの?」


「王妃や娘達は2、3日滞在させて送り返す」


魔王が説明する。


「あの… 帰りたくないんですが…」


王妃がボソボソっと言う。


「あーあ、またこのパターンね…」


愛が呆れている。


「なんでだ? 家に帰りたくないのか?」


魔王が呆れる…


「はい、凄く酷い王なんで…」


王妃がガッカリしながら言うと…


「お父上は嫌いです…」


上の娘が言うと…


「はい… もう顔も見たくありません」


下の娘も言う。


「しかしな、ギルドの職員だったメリンダは働けるだろうが… 王妃は働けないだろう? ミランやマリアンヌ、サナリーの例もある。

存在感のあるポンコツは女王以外に使い道がないからな…」


魔王は説明しながら、ミラン達をディスっている。


「「「ひっどーい!」」」


3人が声を揃えて文句を言った!


「私、頑張って働きますから! 魔王様の側室でも構いません!」


女王は覚悟しているようだが…


「もう定員オーバーなんだ…」


魔王はやれやれといった感じで呟く…


「そうですか…」


王妃が少し残念そうだ。


「では、王妃様… 皆さんのお名前は?」


シンリーが声を掛ける。


「ミリーと娘のサリー、チリーです」


「では、ミリーさんには、私の下で働いていただきます。シンリーハウスに住んでいただいて構いません」


シンリーが面倒をみてくれるようだ。


「メリンダさんはやりたい仕事が見つかるまで、私達の店を手伝ってください!」


アンが頼んでいた。

カフェの簡単な仕事だと説明したら快諾してくれた。

10代で可愛く、アンの店にはピッタリの人材だった。


「そうとなれば、温泉よ!」


愛が宣言する!


「何がどうなれば温泉なんだ…」


魔王は呆れて呟く… 愛は聞いちゃいない。

全員で温泉に転移する。

とりあえず風呂だ。


「魔王様…」


「ミリー、定員オーバーだと言っただろう?」


ミリーがマッパで抱きつく。


「ミリーさん、ごめんなさいね… ウチの魔王様、巨乳でないと無理なのよ…」


アコがミリーに謝っていた。

ミリーがガッカリして。


「私も駄目そうですね…」


メリンダも言った。


ミリーの娘達はアンとカコと仲良くなり女湯に行った。


「魔王様…」


「カティア…」


面倒くさいのも来ていた。とりあえず温泉に浸かる。

カティアの話を永遠と聞かされ… いつものようにハグをして帰っていった…


「今日も握られましたか?」


アコが聞く。


「ああ、今日は長めに握られた…」


ガッカリとしながら答えた。


宴会場に行くと。


「魔王! 呑ませてもらうぜ!」


ヨシヒデ達が来た。


「変じゃな、増えとるけど、巨乳じゃない… ただの客か…」


ヤマトがそう言って興味無さそうにテーブルに行った。


「魔王…」


ナオトの元気がない… 胸ポケットからパチーナミカちゃんが飛び降りテーブルの上をかけてくる!


「あー、凄ーい! 可愛い、私もあんなの欲しいな…」


「チリーちゃん、見かけに騙されてはいけません… あれは呪いのミカちゃんで悪魔が乗り移っています…」


カコはチリーに警戒を促されていた。


「悪魔ではありません! 魔王様なんとかしてください!」


パチーナだ!


「もうお前の話は飽きた! 後は浄化するかケータイアプリだ!」


テーブルの上で四つん這いで項垂れるミカちゃんは少し可愛かった。


「魔王… 僕も辛くって…」


ナオトだ…


「結界を張ったミカちゃんハウスに閉じ込めておけ! 充電器さえ入れておけば100年や1000年閉じ込めて置いても死にやしない!」


魔王は面倒くさく、強引な方法を提案する。


「そうだね、いい加減チェリー達の家にいかないと不味いから…」


ナオトがため息を吐きながら言う。


「そうだぞ? ナオト…」


いつのまにか、ヨシヒデがミリーの横に座ってお酒を呑んでいた…


「ナオトさん、そんな事はさせないから!」


パチーナが怒鳴っている…


「なら消滅してくれ… 宅配で教会に送り付けてあげるよ…」


そう言いながら、ミカちゃんパチーナを掴み席に行った。

いつのまにか、ヨシヒデもミリーを連れて席に戻っていた。


「魔王様、母に魔王様の妻になる事を託されました。サリーなら、きっと美女巨乳になれます。母の無念を晴らしてくださいと。魔王様、私をもらってください…」


サリーが熱く語った!


「サリー、何を言っている? 無念ってなんだ… アンと変わらない歳だろう? 結婚とかないから!」


魔王はやれやれとした顔をしている。


「お父さん、酷いわ! サリーちゃんはまだ12歳だけど、美人だし! お母さんと変わらないぐらい胸は大きくなるはずよ! お嫁さんにしてあげて!」


アンだ…


「お前とカコはマジーンの娘推しじゃなかったのか?」


魔王は呆れる。


「そっ、そうだけど… 私の店を手伝ってもらうから… とにかく全員お嫁さんにしちゃえばいいのよ!」


アンは無茶苦茶な事を言っている。


「サリーちゃん、焦らなくて大丈夫ですから…」


シンリーが笑いながら教える。


「皆さーん、聞いてくださーい! 私、ついに女神になりました! 正式なお嫁さんです!」


ジェーンが言うと、女神ーズから拍手が沸き起こる。

ジェーンは社交的で愛想が良く妻達とは全員友達だ。

既に皆が人として扱い妻だと認めていた。


「人形は妻にしない…」


魔王はボソボソと呟く…


「魔王様、言いましたね、じゃあ、人間… 皆さんと同じゴッドヒューマンになっていたら妻と認めてくれますか?」


ジェーンの挑発に…


「いいだろう… なっていたら、妻にすると約束しよう!」


魔王が約束した。


「あらあら…」


シンリーが笑っている。


「ちゃんとした検査は後日として、とりあえず…」


ジェーンがそう言って、簡易透視装置を出す。


「お前、アイテムボックスまで…」


「勇者にもなりましたからね! 小さい頃からの夢が2つも叶いました。ふふふふふ!」


ちっちゃいオッサンはスルーだ。エリカ、ケイコ、フランソワと覗き込む…


「なんだこれは… 完全な人間じゃないか…」


魔王が絶句する!


「魔王様、私のホムンクルスに何をしたんですか!」


エリカが焦っている。


「魔王様、コアも人工頭脳もありません。普通に脳や心臓、臓器は全て揃っていて普通に動いています」


ケイコもビックリだ。


「でも私、もちろんおトイレは行きませんよ? 女神ですから、オナラも致しませんよ?」


皆の焦りをよそに、ジェーンは、ちっちゃいオッサン全開だった。

フランソワが血液を採血させてもらい、簡易キットで血液検査をしている。


「人間の物とは少し違いますが、魔王様やエリカさんと同じ種類いの血液で、魔王様と同じO型です…」


フランソワも驚いている。


「おわかりになりました? 魔王様や奥様達と同じゴッドヒューマンに進化いたしました。人間からとホムンクルスからと違いはありますが同じゴッドヒューマンですよ?」


ジェーンは爽やかな笑顔で説明して、透視装置を片付けた…


「シンリー…」


「何を驚いているのです? 魔王様ならこれぐらい辺り前です。ジェーンさんは間違いなく私達と同じ種族です。自然と人間を造ってしまうところが特に魔王様らしくて良いです」


そう言ってシンリーが笑っていた。


「これで私も妻と認められました! ルルラララ!」


ジェーンが歌いながらクルクル回っていた。


「ウチのお父さん、ちょっとアレだからお嫁さんになると大変よ?」


アンがサリーに説明している。


「ついに人間の上位種まで生み出したか… そのうち星でも創ってしまうかもしれんのう?」


ヤマトも呆れていた。


「なら私も!」


パチーナは言うが…


「パチーナはどうやっても無理だから…」


面倒くさい事には関わりたくなかった。


ミリー達親子、メリンダに魔王様は何者だと、根掘り葉掘り聞かれシンリーとセシリーが記録映像を観せて洗脳していた… 立派な信者が出来上がり。ミリー親子はサリーを妻にすると燃えていた…


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