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ジジイの異世界記  作者: パパちゃん
210/546

主役は魔王31

「さて行くか…」


「皆さん、すみません…」


エリカが、また謝っていた。


「誰も何も気にしていないから…」


魔王が声を掛ける。


「あの、帰って来たら家で一緒に住みませんか?」


ピーチが誘う。


「部屋もあのとき用意したままよ? 研究室で1人ボッチだと魔王様も心配しているし、一緒にどう?」


ミナも誘っている。


「今、私も住んで居ますけど3人だと、お家が広くて、1人増えると賑やかになって楽しいと思います」


メールも誘った。


「ありがとうございます。お邪魔させていただきます」


エリカも彼女ーズハウスに住む事になる。


「ご主人様、長引くようなら迎えに来てくださいね…」


メアリが寂しそうだ。


「メアリ、わかっている。それまでリリやミキを手伝ってやってくれな」


「はい、お任せください…」


メアリを抱きしめて出発だ。


エリカとマンガー星に転移する。


魔神を討伐した事はあるが、サッときてパッと倒してサッと帰った… 神にも王にも会っていない。

魔神とサイボーグが戦っていた近くの街にとりあえず行ってみる。

地球のような街で、塀も無く許可もなく街にはいる事が出来たが、冒険者ギルドは無かった。

金を作るため鉱物を売りに行く。

多少の金を売りこの国の金に変え街をうろつく。

カフェに入って、お茶を飲む。店員に話を聞く。


「この街にサイボーグを作る研究所的な物はあるか?」


「サイボーグですか?」


「ああ、10数年前かな、この近くで、魔神と機械で改造された人が戦っているのを見たんだ…」


「勇者様の事ですかね…」


「勇者か、そいつか、そいつを改造した者に会いたいんだがどこに行けば会える?」


「とりあえず国立研究所に行かれるといいと思います」


そう教えられ、国立研究所の場所を聞いた。


「あのー」


「どうした?」


「皆さんにお土産を買って行きたいのですが…」


エリカが言い出す。


「お前も気を使うようになったのか…」


ついつい笑ってしまう。


「まあ、少しは…」


「そうか、多少は落ち着いたんだな… 妻か彼女かあやふやだが、お前は俺のものだな?」


「はい…もう離れません…」


そっとダイナモンドのネックレスと指輪を付けてやる。


「これは?」


「ダイナモンドと言ってな、神をも魅了する宝石だ。妻や彼女達には配った。お前にもと思ってな…」


「ありがとうございます。大切にします」


「おっ、しおらしいな… さっそく解析しますとか言い出すと思っていたが…」


「帰ったら解析してみます…」


やっぱり解析はしたいようだった…

2人で店を見て回りお土産を買う。


「これが国立研究所か…」


目の前にこれまで見た事のないような巨大で立派な研究所があった…


「責任者に合わせてもらえないか?」


当然のように…


「駄目だ帰れ!」


そりゃそうだ…


「あのカメラ、ちゃんと撮っているか?」


守衛に言うと怪訝な顔で見られるだけだった。

その場でジェネシスを抜く! ジェネレーターメイルを纏う。

当時と色や輝きは違うがわかるはずだ! 空に向かって破滅の光を放つ!

守衛は青い顔で見ていた。

これで入れてくれなければ強引に押し通るしかない…

少し待つと、あのサイボーグ勇者が現れた。


「本当に人間ベースの機械なのね…」


エリカが驚いている。


「魔神様ですか?」


「ああ、魔神と戦っていた勇者だろう? 俺の事は魔王とよべ…」


「魔王ですか…」


渋い顔をしていた。


「ただの愛称だ、本物の魔王ではない…」


そう説明すると、少しホッとしていた。


「なに用ですか?」


「ちょっとなサイボーグ技術で相談があってな…」


勇者は少し考え…


「こちらへ」


そう言って案内し始めた。

乗り物で研究所内を移動して、所長室に案内され紹介された…


「所長のフランソワです」


「勇者のジョーです」


2人が自己紹介する。フランソワはブロンドの美女巨乳で、ジョーはかなりのイケメンだ。


「魔王とエリカだ、よろしく頼む」


「その節は助けていただきありがとうございました。何も言わず行ってしまわれたのでお礼も出来ず…」


フランソワは感慨深そうにお礼を言った。


「いいんだ、あの頃は日に50柱とかの魔神を倒していてな、時間との戦いでもあったんでな…」


魔王は当時を思い出し、ため息を吐いた…


「あれを、日に50柱⁉︎」


ジョーは目を見開いて驚いていた。


「それは、いいんだがな…」


そう言って来た目的を説明した。

魂のコアで動くホムンクルスですか… 想像もつきませんが…

そのコアで人を動かせればいいのですか… コアから脳神経に伝達する装置を造って… ちょっと見てみないとわからないですね…」


「なら、1度見てくれないか?」


「はい、明日の午後からなら出掛けられますが…」


フランソワが承諾した。


「それで頼む!」


そう言って話はまとまった。


「ところで、ジョーは魔改造で強くなった感じなのか?」


魔王が興味津々で聞く。


「魔改造ですか? 失った部分をサイバーボディで補っているだけで改造とは違います… 生身より強さは落ちるかと…」


フランソワが説明してくれる。


「なぜだ? 勇者だろう? 治癒魔法はないのか?」


魔王は不思議に思う。


「欠損を再生するような魔法はありませんよ? あればこんな身体になっていません…」


ジョーは寂しそうに答えた…


「彼は魔王との戦いで勝てはしたのですが、生きているのも不思議なぐらいボロボロになって… 私がなんとか動けるようにしました…」


「よくそれで、魔神の前に立ち塞がったな…」


「一応、勇者ですから… 出来る限りの事はしようと…」


「でも、その爆弾では魔神は倒せなかったぞ?」


身体の中に爆弾が埋まっているのが解った。


「わかりますか… もう力もほとんど出ないので、何かあったときは自爆するぐらいしか…」


「自己犠牲か… 悪くない… とりあえず明日だな」


サイボーグ勇者は魔改造サイボーグではなく、高性能な義手や義足的な物だった。

だが、神経と融合させて意のままに動かせる技術に目を見張る物があった。


「帰るか? 泊まるか?」


魔王がエリカに聞く。


「泊まりたいです… 出来れば紫電改で、少し料理も練習したんです」


エリカがそう言うので研究所の空いた場所を借りて紫電改に泊まる事にした。


「どうです?」


「頑張ったな… 今度、エルザに料理を習うといいぞ?」


「そうですよね… 教えてくれますかね…」


「喜んで教えてくれる。俺から頼もうか?」


「いえ、お話するチャンスなので、自分でお願いします」


2人でビミョーな味の料理を頂いた。


「お風呂、入れます!」


「突然、元気になったな…」


「お風呂入ったりエッチしたりは私でも普通に出来ますからね… 身体も洗ってあげますからね」


ちょっと元気がなかったから心配していたが、前のようになって安心した。


「魔王様… 摩擦の… あんっ…」


「余計な事を考えなくていいから…」


風呂の後は、たっぷりと可愛がっていた。


翌日。


「さて行くか…」


フランソワとジョーを連れてガンガイアの研究所に転移する。

研究所ではシンリーとナオト、パチーナが待っていた。

お互いを紹介させる。


「シンリー、少し頼めるか?」


「はい」


ジョーをシンリーに見せる。


「大丈夫そうですね…」


シンリーが言う。


「フランソワ、ジョーを元に戻して良いか?」


「そんな事が… お願いします」


フランソワに許可をもらう。


「ジョー、痛いだろうが、魔王との戦いを思い出し我慢しろな…」


そう告げ、ジェネシスを抜く。


服を脱がせて… シンリーがキューっ、キューっとマジックでジョーの身体に線を書く。


「魔王様、爆弾は先に転移させて捨ててください。後はスパスパっと斬っちゃってください!」


シンリーが良い笑顔で言うと、ジョーが青い顔をしていた。


スパスパスパっと、魔王がジェネシスを振り、シンリーがマジックで書いた線をなぞり斬り落とす。

一瞬で両腕、片足を失いバランスを崩す。腹や胸の1部も斬り落とす。


「エクストラヒール!」


ジョーは光り輝き、欠損が再生していく、肉体全てが再生する。

光が収まると五体満足のジョーが立っていた。


「ジョー!」


フランソワが駆け寄り抱きしめる。良い仲のようだ…


「あっ、ありがとうございます…」


ジョーは呆気に取られていた。


「相変わらずお優しいですね」


そう言った、シンリーが嬉しそうに魔王に寄り添っている。


「あのー、私は…」


「少し待ちなさい!」


何かを言おうとしたパチーナはシンリーに一喝されていた。


研究所のホムンクルス研究室に行く。

パチーナを検査台に乗せ胸を出させる。


「あの… なんでもない…」


ナオトが何かを言いかけて止めた… オッパイを見ないで的な事を言おうとしたに違いない!

魔王は、それに気づき、意味もなくドヤ顔でパチーナのオッパイを揉んでやる。


「魔王、何… なんでもないです…」


ナオトはシンリーの一睨みで何も言えなくなる。


ハッチを開けコアを見る。


「凄い…」


フランソワが息を飲む…


「この部分がコアでな、魂が具現化した物だと思ってくれ」


「それを人間の神経回路と繋げたいのですね…」


フランソワは飲み込みが早く、いろいろと考えている様子だった。

その後はエリカとホムンクルスの図面や試作品をバラし構造を把握して人間ボディの改造方法を話あっていた。

フランソワとジョーは一旦帰りマンガー星でいろいろ調べ、休みをとりエリカとサイボーグを作る計画を立て、実行する事となった。


「さて、お客様をおもてなしするお時間です。皆さんで温泉に行きますよ」


シンリーが言った。

既に愛が予定を立てていたようだ。

皆を連れてエメラーダの温泉に行く。

旅館に行くと女神ーズが待っていた。


「ナオト、ジョーを、パチーナはフランソワを温泉に案内しろ」


ナオト達に言っていると…


「皆さん、これお土産です」


エリカが一生懸命お土産を配っていた。


「エルザさん、私に料理を教えてください」


エルザにも頼んでいた。


「はい、暇なときに来てください。いつでも教えますから…」


エルザに笑顔で言われて安心していた。


皆で温泉に行く。


「ご主人様、脱ぐのを手伝わさせてください」


1日いなかっただけで、メアリがベッタリだった。


「ご主人様…」


「メアリ、裸ハグは…」


「私がお守りいたします…」


「メアリが充分危険なんだが…」


「おっきくなったら入れちゃっても大丈夫ですよ?」


「こんなところで入れないから…」


さっさと風呂に逃げ込む。


「捕まえましたよ?」


「ミラン…」


「今日は私達が洗いますね」


「カミラもか?」


「私もここにいますから…」


「レイン、気付いているから…」


3人の女王に洗われる。


「今日は私の日ですが、2人にも来てもらいますから楽しみにしていてくださいね…」


ミランが楽しそうに言う。


「あれ、飲んでもらっていいですから」


カミラも言った。


「魔王様…」


レインも楽しそうだった。


湯船に浸かると…


「「「「「お父様ー!」」」」」


ラサラと娘達だ。


「魔王様、モテモテですね」


ルルシュが笑っている。


「妻や娘達だからな…」


「アナタは何処へ行ってもモテモテですよ?」


シンリーが言うと…


「その通りです」


マーリンも満足そうに言った。


「魔王様ー」


「サナリー、ご機嫌だな」


「あれ、抱きついても大丈夫なんですか?」


「湯船の中だからな、マリアンヌもおいで」


「はい…」


「サナリー、触って確認しないように…」


いつも通りの温泉を楽しむ。


宴会場に行くと。既に皆が来ていた。


「先にやっているぜ!」


ヨシヒデ達が呑んでいた。

既にジョーとフランソワは紹介済みのようだ。


「で、どうなんじゃ、なんとかなりそうなのか?」


ヤマトも気になるようだ。


「ジョーも治していただいたのでなんとか力になりたいですが… 何かヒントになる生物でもいれば…」


フランソワがため息を吐きながら考える。


「魔物はどうだ? あいつら魔石が魂を宿したコアだろう? ゴブリンあたりを解剖して神経の伝達システムを真似ては… もともと駄目もとだ、失敗しても構わん、気楽に実験だと思ってやればいい」


「魔王…」


ナオトが困惑の表情をする。


「誰もやった事が無い事だ考えれば考える程時間は過ぎていく… 気楽な気持ちで挑まないと誰も実行に踏み切れないぞ? 大丈夫だ失敗したら、パチーナをお前のケータイアプリにしてやるから…」


魔王はそう言って笑った。


「ご主人様、私に何かあったらご主人様のケータイアプリにしてください…」


「メアリ、先約がいるし、メアリに何かある事なんてないからな… その可愛いままのメアリでいてくれ」


「はい、ご主人様…」


「ねえおじい様、私もそんな可愛いメイドさんが欲しいわ…」


愛がメアリの可愛さに身悶えていた。


「愛様、私がお世話をしてあげますよー」


「サキュバスなんて嫌… メールより萌えないわ!」


アコがガッカリしていた。


「私はアプリなんて嫌です!」


パチーナが1人ムキになっていた。


「でも、魔王様の言う事は一理ありますね… 私が戻ってきたら、エリカさん魔物を解剖してみましょう!」


フランソワは魔王の話に食いついた!


「そうですね、魔王様の言う事なら、大丈夫な気がします。やってみましょう」


エリカも乗った。


「エリカさん、合格です。

魔王様はこの宇宙の真理なのです。間違った事は言いません」


シンリーが言うとセシリーとマーリンが満足そうに頷いていた。


「そうかダッチワイフの次はゴブリンになるのか? パチーナは忙しいな。ガッハッハッハ!」


ヨシヒデが酔っ払っていた。


「ゴブリンになんかなりません!」


パチーナはムキになったままだった。


「僕、緑の肌はいやだな… せめてオークで…」


ナオトも知らない間に酔っていた…


「魔物になるならサキュバスになるとええ! 魔王のサキュバスは可愛ええからな…」


ヤマトも酔っている…


「本物のサキュバスではありません!」


アコも怒っていた。


「魔王様、そろそろ抜け出しますよ? カミラさんとレインさんは先に行かせましたから…」


ミランは用意周到だった。

そうそうに部屋に戻り、魔王は女王ーズ3人を、たっぷりと激しく可愛がった。


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