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ジジイの異世界記  作者: パパちゃん
179/546

英雄の息子9

「今日のフゥさんなんか薄っぺらいわ!」


ナツが呟くと…


「ちょっと! 聞こえているわよ!」


フゥがちょいキレだ。


「ゲンキー…」


ナツが小声で呟くと…


「いますよ? 僕は貧乳女神と陰で呼んでいるんですけど、父の孫で愛姉さんです。我が家の女帝です!

父は小姑と言い。母やママ達は日々、愛姉さんの顔色を伺って過ごしています。

ちょっとでも気に入らないと大激怒を起こして、父を追い出したことも何度かあります。

自分の友達を妻にゴリ推ししたり、孫のように可愛がっていた女子達もゴリ推しし妻にさせたとも聞いています。

そういった妻達は別れて出て行きましたけどね…

そして、さまざまな精神的な試練を父に与え喜ぶマゾで、父は魔神より強いのは、愛だと、この世界最強の暴君と恐れています」


ゲンキーの説明に…


「ちょっとゲンキー! 誰が貧乳の…」


フゥの大激怒が始まり。光の粒子となり消えていった…


「フゥは、呪いの影響でときどき、ブッ壊れるんだ… しばらく休めば治る。今日はフゥは置いて行く…」


そう告げ、ダンジョンの19階層に転移する。

アークデーモンやベヒモスのような大型種が数多くいた。

ゲンキーも中級、上級、そして大規模殲滅魔法を覚える。


「こんなとき、父ならメテオを降らすんですが…」


ゲンキーが少し寂しそうに呟く…


「メテオか…」


ベーダーも呟く…


「ベーダーさん! 出来るのですか?」


「見たいか?」


「はい! 教えてください! しかも今の、見たいか? ってセリフの言い方、父そっくりです!」


「そっ、そうか… 他人の空似はよくある事だからな… よく見ておけ! メテオ!」


19階層の空から、数十個の隕石が火を吹き降り注ぐ! 魔物達は潰されて全滅する。


「ゲンキー、メテオを教えてやる」


「ありがとうございます!」


ゲンキーにベーダーがメテオのレクチャーをして、ゲンキーは1個ながらも隕石を落とす事に成功する。


20階層に続く通路を歩いていると…


「お待たせしましたー」


フゥが転移で現れた。


「「「「小さいフゥさんキター!」」」」


4姉妹に大人気だった。既に記憶を忘れるとか、細かな設定はめちゃくちゃだった…

フゥはゲンキーに転移の仕上げをする。4姉妹は時空感魔法の素養がなく断念した…


「ゲンキーは向こうで修行だ… 顕現せよ! フェアリーズ!」


光り輝き、2人の可愛いフェアリーが現れる。


「さあ、今日はココナッツジュースと美味しいケーキを持ってきました! みんなでいただきましょう!」


アーンフェアリーが誘うと、ベーダーが出したテーブルにカーコフェアリーが並べていく。

そしてガールズトークが始まる。


「その後、ゲンキー君とはどうですか?」


カーコフェアリーが聞く。


「それが… 心に決めた人がいるようで…」


ナツが悲しそうに呟く…


「大丈夫です! 早い者勝ちだとマーオフェアリーも言っています… それに妻は何人いても大丈夫です。マーオフェアリーの妻は予備軍も含むと二桁を超えていますよ?」


アーンフェアリーの情報は余計な事が多かった…


「「「「二桁…」」」」


全員が驚く…


「ゲンキー君のお父様も確か9人妻がいると言っていましたよね… そんなのは普通の事なのかも知れませんね」


ハルが呟くと…


「好きならガンガン攻めていきましょう!」


カーコフェアリーが良い笑顔で応援する。


「あのろくでなし… いえ、ゲンキー君を皆さんの力で、より良い方向に向け人生観を変えてあげてください…」


そのアーンフェアリーの言葉に4姉妹が力を込め頷いた…

それは、その場の全員の切なる願いであった。


その後も6人は楽しげなトークを繰り広げ。


「そろそろ精霊力が切れます… 名残惜しいですが…」


アーンフェアリーは悲しそうだった…


「また、ベーダー様に呼んでいただいて遊びに来ますね」


カーコフェアリーが楽しげに言って2人が消えていった…


ゲンキーは小さいフゥと練習を積み目で見える範囲なら転移出来る程度まで出来るようになった。


「ショート転移が出来るようになりました!」


ゲンキーが嬉しそうに戻って来た。


「凄いわね! もうAランクになれるんじゃないの?」


ナツが驚くが…


「そんなのになっても意味がないです… 僕はいつまでも働く気はないですから…」


ゲンキーは興味無さそうに呟く…


「お父さんみたいに沢山の妻をもらって養っていこうとか思わないの?」


ナツは食い下がる。


「僕は駄目人間ですからね、本気で好きになってくれる人なんていませんよ… イーシャですら、その愛の殆どは使命感みたいなものです。僕はそれに漬け込んでヒモになると決めています」


ゲンキーの恋愛観は屈折していた。


「たとえば、私達4姉妹を全員妻にして、ゲンキーが養っていくとか…」


ナツが例え話を持ち出すが…


「それは無いですね… 僕の部屋で5人、イーシャも入れて6人… 無理ですね…」


「お家を買ったり借りたりすれば良いじゃない…」


ナツはガッカリしていた…


「嫌ですよ… 働かないといけないじゃないですか… どうしてもならハル姉さんを父に献上して… アキさんも付けないと無理かも知れませんが、それで寄生虫生活を送らせてもらうと言うのが最善ですかね…」


ゲンキーは無茶苦茶な考えを持っている。


「私をお父さんに譲っても良いの?」


ハルはため息を吐いた。


「父の妻達は皆さん幸せそうですよ? ハルさんやアキさんがママになってくれれば一緒に暮らせますし、弟から息子になる程度の事です。そんなに大差はありません。

むしろママの方が世話を焼かれるのは自然ですから、全員、父の妻になるのが理想に近いかも知れません」


ゲンキーは何か悟りを開いているのかも知れない…


「ベーダーさん、どう思います?」


ナツがベーダーにすがる。


「まだ、子供だから仕方がない… 大人になれば気も変わるだろう…」


ベーダーも、子供だから… と思うしかなかった…

なんとも言えない空気がその場を支配していた。その空気のまま階層を降って行く。


「なんか空気が思いですよ? 皆さん元気を出していきましょう! ゲンキーだけに!」


スベるのもなんなその、ゲンキーはどこまでもマイペースだった。



「ねえ! なんなのよ! アイツは!」


愛の大激怒は夜まで続いていた!


「仕方がないだろうう? 人それぞれの評価なんだから… あながち間違った事を言っていないし…」


「おじい様っ!」


めっちゃ睨んでいる。


「それより、愛は堪える事を覚えろ… もう少しでネタバレしてしまうところだったじゃないか… だからお前もアーイフェアリーになれといったのに…」


ため息を吐くしかなかった…


「それは悪かったけど… だってフェアリー役だとゲンキーと絡めないじゃない…」


愛が寂しそうだ。


「ならラスボスを選べばよかったじゃないか…」


魔王は呆れる。


「悪者は嫌なの!」


「子供かっ!」


思わずツッコむ。


「しかし兄のクズっぷりは突き抜けているわね… お父さんの血のおかげか? 無駄にモテるくせに。

その子を売り渡してでも寄生虫生活がしたいだなんて…」


アンが呆れていた。


「あのお姉さん達可哀想ですね…」


カコも寂しそうだった。



そして翌日からも5人を鍛えながらダンジョンを攻略していった。

数日が過ぎ。


「今日はボス部屋に突入して攻略しミッションは終了する」


そうベーダーが告げる。


「今日の中の人は誰かな?」


ナツ達が、ひそひそと話している。


小さいフゥが現れる!


「「「「小さいフゥさんキター!」」」」


4姉妹が喜ぶ。


「良かった。ペッタンコフゥさんだったら休もうかと思っていたから…」


ナツが呟くと、3人が頷いた。


「僕も良かったです… ペッタンコフゥさんは、僕にあたりが強く、突然キレて殴られたり蹴られたりしますから… 今日1日、出てこない事を祈ります…」


ペッタンコフゥは1番恐れられていた。

100階層フロアに行く、フロアの魔物を殲滅しながら進んで行く、さくっとボス部屋に到達する。


「さて、この扉の向こうにボスがいる。気配から察するにウロボロスあたりのドラゴンがいる。

おおよそ人類では敵わない強さだ。そのブレスは国を焼き爪は山をも砕く! 

ゲンキー、1人で倒してこい!」


ベーダーが説明して、ゲンキーに告げた。


「ええ… そんなのと戦ったら僕、死んじゃいますよ…」


ゲンキーは弱気だ。


「大丈夫だ! お前も既に人外の域に達した! さくっと倒せる!」


ベーダーが太鼓判を押し、ゲンキーをボス部屋に放り込む!

目の前に真っ黒で巨大な禍々しいドラゴンがいる。


「めっ、メテオ!」


ボス部屋いっぱいに隕石を降らす!


「レールカノン! サンダーブレイク!」


超電磁砲と稲妻を落雷させて弱らせ、エクスカリバーを構え転移して首を斬り落とす。あっさりと倒してしまった。

見ていた4姉妹が拍手を送る。

ドロップ品やウロボロスを回収してギルドに戻る。

ダンジョンの調査と攻略、マップ、そしてさまざまな魔物の魔石と素材…

精算すると、全員が一生普通に暮らせるほどの金額だった。

春夏秋冬5人、ベーダー、ウォーカー、ワンとで等分に分ける。


「僕、1、2年ほど生活する分があればいいです。あとは4姉妹で分けてください」


ゲンキーが言うと。


「5人の名義でギルドに預けておきましょう」


ハルが提案し、全員が納得した。

そして別れの時が来る。


「ゲンキー! 一緒に依頼をこなせて楽しかったぞ!またな!」


ベーダーが告げる。


「もう僕、働かないんでまたはないかも知れません… ありがとうございました」


ゲンキーはドライだった。

各々の挨拶をし別れた。


「ベーダーさん達、行っちゃったね…」


ナツが寂しそうだった。


「そうですね、もうあの高級ホテルに泊まれません… ボロホテルに戻りますか…」


ゲンキーはホテルを変えなくてはならない事にガッカリとしていた。


「お金もありますし、家を買いましょうか…」


ハルが提案すると、姉妹とゲンキーが頷く。

さっそく家探しをして購入する。

5人で暮らせるようにと大きな家を買った。

ホテルから荷物を運び引っ越しを完了する。


「あのー、僕、今日で春夏秋冬を抜けますのでよろしくお願いします」


ゲンキーが唐突に告げた。


「なんでよー!」


ナツが怒るが…


「お金もありますし、父が迎えに来るまで、家でゴロゴロして待ちますから」


呆れて物が言えなかった… 姉妹に引き留められるも。とにかく辞めますの一点張りだった。

一室もらい念願の部屋でゴロゴロ生活。


「ゲンキー? 毎日ゴロゴロしていて飽きないの?」


ナツが部屋に様子を見に来た。


「はい、十数年、こんな生活です。冒険者をしているより快適です」


ナツはただ呆れていた。


「ゲンキー…」


ナツがそっと抱きしめる。


「なっ、ナツ、何を?」


「いつも抱き合っているじゃない?」


「2人だけのときは不味いです。僕も一応、男ですし… すでに…」


「あっ、何か当たって…」


「なっ、ナツ!」


「ゲンキー、何を⁉︎」


「だっ、駄目ですか?」


「駄目じゃないわよ…」


「ナツー!」


ヤってしまった、成人してからイーシャとするはずだったアレを、猿のように何度も… ゲンキーはこの上なく幸せだった。

その日からちょくちょくナツを部屋に招きヤりまくった。


「あれ? ナツは?」


リビングに1人いた、フユ姉さんに聞く。


「みんなで出掛けたわよ?」


フユが教える…


「そうですか…」


ガックリと肩を落とすゲンキーをフユがそっと抱きしめる。


「ゲンキーどうしたの? お姉さんに言ってごらんなさい?」


「いえ、ちょっと… その… 抱きしめられると危険なんで…」


「なにが?」


「ふっ、フユさん!」


「ゲンキー何を?」


「おっ、お願いします!」


フユともヤってしまう…


その後は…


「ハルさーん!」


ハルと関係を持ち…


「アキさーん!」


アキにまで手を出して4姉妹を食ってしまった…


「お父さんはこうやって妻が増えていったのか…」


ゲンキーが呟く…


(違います! ゲンキーはただのヤリチンです! こんな風に育つなんて、母として残念でなりません! もう知りませんから!)


(シンリー…)


シンリーに見捨てられ、それから話し掛けても答えてくれなかった…


4姉妹はお互いの事をわかっていたが、4人で妻になれば良いと思っていたし、そのうち気も変わり冒険者活動を再開すると信じていた…

ゲンキーはヤりたい放題の生活を送っていた。

そして、ギルドに呼び出される。


「はあ、Aランクですか… ありがとうございます…」


Aランクの審査が通り、カードが更新された。


家に帰ろうとするとロビーで…


「ゲンキー!」


ラサラに呼び止められる。


「今日は1人?」


「春夏秋冬は辞めましたからね」


「あの噂は本当だったのね… 今日は何をしに?」


「Aランクに昇格したので登録に来ました!」


「よし、お姉さんがお祝いしてあげるから!」


ラサラに誘われ、2人で出掛ける。

あちこち連れて行かれて、最後はラサラの家で手料理を振る舞ってもらう。


「ゲンキー、私とパーティー組をまない? 解散しちゃったから1人なの… 何か願いが有れば聞いてあげるけど…」


ラサラが寂しそうな顔をした。


「じっ、じゃあ、させていただけませんか?」


その顔に我慢が出来なかった。血は争えない。


「ええっ! ゲンキーってそんな事を言う子じゃなかったでしょう?」


ラサラが驚く。


「僕、ラサラさんが大好きなんです! その爆乳を触らせてください! お願いします…」


ゲンキーは必死に頼んだ!


「いっ、1回だけよ…」


「ありがとうございます!」


ゲンキーはラサラに飛びかかり爆乳を味わい、ヤらせてもらう。もちろん1回で済む訳はなく何度もしてしまう…


ゲンキーはエロ道に堕ちていた… ラサラの部屋と4姉妹で住む家を行き来して… まさにヤリチン男になっていた… ラサラとの約束も適当に交わしぐうたらしていた…

だがそんな生活はいつまでも続かなかった。


ゲンキーは、深い森の中、手を背中側で縛られて、マッパで転がっている…

目の前には5人の美女巨乳がいた…


「ゲンキーどう言う事よ! 姉妹だけなら黙っていたわ! なのにラサラまで!」


ナツが般若の形相で怒っている!


「きっ、聞いてください! 全員、僕のお嫁さんになってください! これで問題は解決します」


ゲンキーは土下座で提案する。


「うるさい!」


ナツに腹を蹴り飛ばされる。


「適当な事ばかり言ってナツ達とも出来ていたんじゃない!」


ラサラがナイフでゲンキーの腹を刺す! と言っても先っちょだけの脅し程度だ…


「ウギャー! 痛い! 痛い! 痛い!」


ゲンキーは戦い以外で感じる痛みは初めてで大袈裟だった…


「黙ってください! どうせ魔法で治せるでしょう?」


フユが冷たい顔をで言い、ゲンキーの腹を踏みつける!


「なっ、治せる限界がありますから! やり過ぎると本当に死んじゃいますから…」


ゲンキーは泣いて許しを乞う。その後は苦情を言われ続ける。5人は基本的に優しかった。


それでもゲンキーはもうボロボロだった。ナツにも、あちこち刺され、血だらけ、ヒールを掛ければ治る程度だが、それをすると日に油を注ぐのは明らかだった。

自分が悪かったと甘んじて受けていた…


「ゲンキー、2つに1つよ? 私達5人を妻にして心を入れ替えて働くか、もう私達の前から姿を消すか…」


ナツが寂しそうに告げる。


「わっ、解りました! 5人とも僕の妻になってください! ちゃんと働いて皆さんを養います!

たっ、ただ1つだけ、僕の願いを聞いてください…」


ゲンキーは必死にお願いする。


「何よ! 言ってみなさい!」


ナツが聞く。


「もう僕は、この星で頑張って生きていこうと思います… 父が迎えに来ても帰りません…

ですが、もし、イーシャが望むならイーシャも妻にしたいんです」


ゲンキーは土下座して泣きながら頼んだ…


「いいわ… その話は全員納得している。本当に働いてくれる?」


既に打ち合わせ済みだった。ナツが聞くと…


「はい、6人でパーティーを組んで冒険者を続けましょう! 頑張ってSランクになって皆さんを幸せにいたします」


ゲンキーは目を輝かせて宣言した。


「ゲンキー…」


ラサラがゲンキーを抱きしめて、とりあえず、丸く収まったようだった…


そのとき、シュン! と何者かが転移して来る。

ベーダーと13人のフゥとフェアリーズだ!

ペッタンコのフゥが駆け出し、ゲンキーに渾身のアッパーを繰り出す!

ゲンキーはきりもみ状に吹き飛び落下する。


「愛、やり過ぎだゲンキーが死に掛けているぞ?」


ペッタンコフゥが激しく動揺している。


「癒しの光!」


ベーダーが放つ光りにゲンキーが包まれる!


「こっ、これはお父さんの⁉︎」


全ての傷が回復してゲンキーが起き上がる。


「ゲンキー! パンツぐらい履かせてもらいなさい!」


ペッタンコフゥが叫ぶ! 慌ててナツがパンツをゲンキーに渡していた。


「お前は、俺以上の馬鹿だな…」


ベーダーが呆れたように言うと、魔法を解除して、元の魔王の姿に戻る…


「おっ、お父さん!」


そしてフゥ達もベールとポンチョを脱ぐ…


「お母さん! ママ達、彼女ズ、イーシャ!」


ゲンキーはイーシャに駆け寄り抱きしめる!

しばらくして落ち着き…


「アンとカコはハロウィンパーティーの途中ですか?」


ゲンキーは既に復活していた…


「違います。私達はフェアリーズです。ね、4姉妹の皆さん!」


4姉妹がコクコクと頷く…


「とりあえず、ゲンキーの父だ! ゲンキーから酷い言われようで聞いているだろうが、一旦付いてこい!」


魔王はそう言って、全員を連れて家に転移する。


「狭いが適当に座ってくれ…」


魔王が、4姉妹とラサラにそう促す。


「ゲンキー君すみません。影薄ですが、実体はあるので場所を取ってしまっています…」


レインが言えば…


「影薄で取り柄がないのに場所を取ってすみません…」


ピーチが言い…


「脳筋でわるかったわね…」


ミナが言う…


「転生してまで押しかけてすみません…」


ルルシュもだ。


「サキュバスに取り憑かれていませんから」


アコもイラっとしている。


「ポンコツでごめんなさい」


ミランが謝り。


「Sでもマゾでもないですからね」


カミラは優しく言う。


「誰が貧乳女神よ!」


愛もキレている。

ゲンキーは陰口を叩いた女神ーズに攻められて、ひたすら謝り頭を下げていた。


「皆さん、良くいらっしゃいました!」


マーリンは文句がなかった。

後の女神達はどうでもいいようだった。


「皆さんすみません。この子の母親のなんの取り柄もないエルザです。よろしくお願いします」


全員が挨拶を交わす。


「お父さん、いつから場所が解っていたのですか?」


ゲンキーが質問する。


「最初からだぞ? ちなみに召喚陣を破壊することも、レジストする事も出来たぞ?」


魔王が悪びれる事なく答える。


「ならなぜ?」


ゲンキーは怪訝な顔をする。


「可愛い子には旅をさせろといってな、お前に知らない世界を見て欲しかった…

ファンタジーな異世界生活は楽しかっただろう?」


魔王は笑っている。


「そりゃ、僕にも可愛い妻達が出来ましたし… 最後の吊し上げはいただけませんがそれなりには…」


ゲンキーは複雑な表情を浮かべていた。


「なら良いじゃないのか?」


「そうですけど…」


「まさか、この期に及んで俺の脛を齧って暮らそうとか思っていないよな?」


「それは…」


ゲンキーの呟きに、5人の彼女達がジト目で見る。


「もちろん思っていません! みんなで冒険者をして稼ぎます!」


ゲンキーは胸を張って宣言した!


「なら良かったじゃないか!」


魔王も頷いた。


「あのー、お父様?」


ハルが声を掛ける。


「おー! いいね! こんな可愛い子に、お父様と呼ばれるのか嬉しさで震えるな…」


魔王は身震いして喜んでいる。


「貴方、話を…」


エルザが困った顔をしている。


「すまん、俺ことマーオフェアリーいち推しのハルか、なんだ?」


もはや何を言っているか解らない。


「ここはどこなのですか?」


ハルがようやく質問出来た。


「ここは俺の家だが、そう言う質問じゃないのだろう… 娘になる子達だからな、少しサービスしてやろう!」


全員を連れてガンガーディア基地に行く。


「アモン、用意は?」


「はい!」


アモンが返事をして…


「鬼畜のマゾ部隊ですまんな… 今度、鍛えに来い」


そう言ってゲンキーの肩をポンと叩いた… ゲンキーは青い顔をしていた。

宇宙戦艦ムサシに乗り込み発進して、宇宙に出る。


「ハル、アレが俺の家のある星だ!」


そう言って艦橋から見えるデラックス星を指差す。


「でな、アレがアース星だ、一応そこの王様だ。お前達5人、皆、娘になるとな、ほらあの星の姫だぞ?

ガッハッハッハッ!」


豪快に笑う。


「アレがガイア星で、アレがガンガイア星で…」


星々を次々と説明していくが、ハル達5人はポカーンとしていた。

そして、アース星の城や魔王島に連れて行く。


「ここが私達のお店のフェアリーズでーす!」


アンとカコが紹介する。フェアリーズが気に入り、店の名もアコのバックコーラスの名もフェアリーズにしていた。

エメラーダに行きテーマパークやショッピングモール、ヤザンの店に行き、温泉旅館に着く。


「愛が無茶を言って、家族風呂を2つに創設した。ゲンキーも5人の彼女達と入って来るといい」


魔王に促され…


「そっ、それはちょっと…」


ゲンキーは困っている。


「せっかくだから行きましょう… 私達だけでお話もしたいですし…」


ハルに誘われ、5人とイーシャを連れてゲンキーは家族風呂に行った。

既に5人とイーシャは挨拶を交わして、ある程度は話せる仲にはなっていた。


脱衣所に入ると…


「ねえ、ゲンキー、お父様は何者なの? お母様達も聞いていた話と全然違うじゃないの? ゲンキーの話だと変態集団みたいに思っていたけど…

凄く綺麗で上品な人達ばかりじゃない… 何が何の取り柄もないお母さんなの? ビックリするほどの美女で女王様じゃないの!」


ナツはめちゃめちゃ焦っていた。


「貴方達は、まだ何かしらの情報を得ているし、妹さん達やお父様お母様達と顔見知りだから良いじゃないの! 私、何が何だか全然解らないわ? 軍隊をもっていたり、王様だったり? 星は丸いのに、なぜ? 滑り落ちないの?」


ラサラはパニックに陥っていた。


「皆さん、ゆっくり説明しますから、まず温泉に入りましょう? ここで服を抜きます」


イーシャが落ち着かせ、皆を引っ張る。


「ゲンキー君、怖いよ!」


フユが抱きつく。


「フユ姉さん、裸ハグはヤバいですから離れてください!」


「何がヤバいの?」


フユは不思議だった。


「ゲンキー! どうしよう」


「ラサラさんは絶対に… あっ!」


ゲンキーの腰が、どんどん引けていく…


「ゲンキー、こんなときになに、なにを、おっきくしているのよ!」


ナツがキレる。


「しっ、仕方がないでしょう、敏感なお年頃なんですから… 見ちゃ駄目です。特にイーシャはまだですから、見ちゃ駄目です!」


ゲンキーはそう言って湯船に行き飛び込んだ!


「坊ちゃん駄目ですよ? 身体を洗ってから入りましょうね!」


イーシャに頭が上がらないゲンキーは湯船を出るしかなかった。イーシャは元気なゲンキーを見てしまい…


「あらあら…」


頬を赤らめてしまう…


「みっ、見ちゃ駄目だー!」


ゲンキーの絶叫が響いていた。


「ねえ、どうする?」


ナツがラサラと姉妹に問う。


「どうするも何も5人でこの危機を乗り越えるしかないんじゃないの?」


ラサラが答える。


「魔王様はお優しい方です。心配しなくても大丈夫ですよ?」


イーシャが説明する…


「ゲンキー! なに楽しそうにアキのオッパイを触っているの! 貴方の家のことなのよ? しっかりしなさい!」


ナツに怒られる。


「すっ、すいません。つい可愛くて…」


「もー! ゲンキーくんたら…」


アキもラブラブしない!


「ほらゲンキー! お姉さんの充電だぞ?」


いろいろ諦めたラサラに生乳充電をされ、とろけそう…いや、カッチカチだった…


風呂はカオスだった…


一方、もう一つの脱衣所では…


「魔王様…」


「カミラ駄目だって…」


「もう、強いって言いませんか?」


「言わないから離れて…」


「魔王様ー」


「ミランまでなんだ…」


「そんなにポンコツじゃないですよね…」


「大丈夫だ、ミランのはよくある失敗で、ポンコツとは言わないから」


「魔王様…」


「レインまで…」


「影、薄いですか?」


「薄くない、くっきりはっきりと見えているから…」


レインを剥がし、腰をくの字にまげ足早に湯船に向かう…


「アナタ、先に洗いましょうね」


セシリーに洗い場に連れて行かれる…


「見ちゃ駄目だー!」


どこかから絶叫が聞こえてきた。


「ゲンキー君も楽しそうですね…」


セシリーが笑っていた。


「魔王様、終わっちゃいましたね…」


アコが残念そうに呟く。


そうこの1年近く毎日ゲンキーの日常を覗いていた。もちろん秘め事はカットしてある。


「まあな、でも最近は女の所に入り浸っていてそんなに面白いシーンはなかったじゃないか…」


魔王が呟く。


「そうなんですけど…」


それは皆も同じ気持ちだった…

大広間に行くと、ヨシヒデやヤマトがやってくる。


「ゲンキー、酷いよ! 僕は全然チャラくもないしクズでもないから!」


ナオトも苦情を言っていた。


「やっぱ血だな。もう6人か魔王越えはすぐじゃないのか?」


ヨシヒデが笑っている。


「羨ましいのぅ…」


ヤマトが何かを言い掛ける前にミーナに叩かれ連れて行かれた…

ナオトは3人のニューハーフに囲まれて幸せそうに飲み始めた。


「たっ、楽しそうな人達ね…」


ラサラがオロオロとしている。


「ラサラ、惜しいなゲンキーと出会う前なら俺が…」


魔王がラサラを見て呟く…


「貴方っ!」


エルザが怒っている。


「すまんなラサラ… とりあえず抱きしめて良いか?」


魔王が手を広げる!


「駄目に決まっていますよ?」


ゲンキーが呆れたように言う。


「俺の娘だぞ? アンやカコと同じだろう?」


魔王が呆れた顔をする。


「「違いますから! 駄目です!」」


アンとカコが声を揃えて抗議をする。


「魔王様、影が薄いですけど私で我慢してください…」


レインが抱きしめてくれる。魔王はアンとカコをドヤ顔で見返す。


「ねえ、お父様って本当に星を破壊するほどなの?」


ナツがゲンキーに聞くが…


「ナツ、見たいか?」


魔王が口を挟む。


「いえ、大丈夫です…」


「そうか…」


「おじい様、何をガッカリしているのよ?」


愛も呆れる。


「せっかくカッコ良いところを見せられるチャンスだったんだぞ? 纏めて5つぐらい吹き飛ばしてやろうと思ったのに残念だ…」


魔王は本当に残念そうだった。


「魔王様ー、私、見てみたいです!」


マーリンが抱きつき甘える。


「今度見せてやるからな」


魔王はご満悦だった。


「はい、楽しみにしていますね!」


魔王はマーリンをギュッと抱きしめてご機嫌だ。


その夜は皆で旅館に泊まった。


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