英雄の息子4
「アコー、アンとカコの状態は?」
「バッチリです。コーラスだけでは勿体無いないですね、何曲か数フレーズ歌ってもらおうかと思います」
アンとカコを見ると嬉しそうにしていた。
「じゃあ、会場を押さえるか! 派手に演出しなきゃな!」
魔王は、やる気満々だった。
「ドキドキします!」
カコが嬉しそうに言う。
「私も楽しみなんだけど、兄が心配で…」
アンはエルザ似て心配症だった。
「大丈夫だ、常にシンリーが見守り、危険になったら、すぐに助けに行くから安心しろ。それに女の子達に囲まれて楽しそうじゃないか?」
魔王が説明する。
「そうよね。、毎日嬉しそうな顔をしているもんね。そのシンリーさんはそんなに凄いの?」
アンはシンリーをよく知らない。
「ああ、アンもカコも心の中で語りかければ答えてくれるぞ?」
魔王の説明を聞き。
「「ほんとうですか!」」
2人が嬉しそうに驚く!
「ああ、お前達のママの1人だと思えば良い… 困ったときや悩みがあれば相談するといいぞ?」
魔王に教えられ、2人は目を閉じて、シンリーに話し掛けていた…
「あっ! ほんとうにお話てくれました!」
カコが喜んでいる。
「兄の事を聞いたら、今どうしているかを教えてくれたわ!」
アンも喜んでいた。
それから急ピッチでコンサートの準備を進めていく!
会場はエメラーダのイベント会場に決定した。
連合星で初めて造った多目的イベント会場だ。
アコとルルシュがこけら落としをした思い出の場所だ。
その日は着々と近づいている。
そんなある日…
「魔王様…」
「アモン、どうした? エルフィーとまだ揉めているのか?」
「いえ、今は大人しく家にいます… 4人の妻達も仲良くやっています…」
「ならなんで、そんな困った顔をしている?」
「極魔王になった事で皆に妬まれて… もう、頂点だからいいでしょうと、訓練にも参加させてくれません…」
アモンがため息を吐いた。
「良いじゃないか、本部でデスクワークして総帥業をしていれば…」
「戦うのが生き甲斐なのです! それをアイツらは…」
「良いじゃないか? 俺に勝てたら、お前達も極魔王になれるぞ! と言えば?」
「そっ、そんな事が?」
「いや、同格にならないと勝てないだろうな… だが、悔しさだの悲しみに打ち震えて、覚醒する者が出るかも知れない。あながち嘘ではないぞ?」
「そっ、そうですね! さっそく行って来ます!」
アモンは転移で軍に戻って行った。
「忙しい奴だね…」
「ナオトはなんだ?」
「マーリンのおかげで、チェリーは完璧なニューハーフに生まれ変わったんだ!」
ジャジャーンと音が鳴りそうな勢いで紹介する。
「俺にはどう変わったか解らないが…」
魔王はやれやれといった感じだ。
「まあね、脱がないとわからないんだ…」
ナオトが少しガッカリしている。
「魔王様、脱いで見せましょうか?」
チェリーが提案する。
「駄目だよチェリー、魔王は物凄くスケベなんだ、チェリーの裸を見せると襲われちゃうから…」
「襲わねーよ! 俺は男には興味ないんだー!」
魔王は心外だとばかりに睨んだ。
「そんな事を言っちゃって… そのうち魔王も目覚めるから…」
ナオトはニヤけている。
「目覚めないから… それはそうと、エミリアとはどうなった?」
「お金を渡して別れたよ? ガンガイアのどこかに住んでいると思う…」
ナオトは既に無関心だった。
そしてナオトには新薬開発の協力費として、愛からかなりのお金を渡され、ご満悦で帰って行った。
性転換剤「変わるわよ! うふふーん!」はベストセラー薬品に加わった。
「セシリー、マーリン、調子はどうだ?」
「私もセシリーも順調です」
マーリン先生が言う。
元大賢者のマーリンは全ての知識に精通していた。
「そろそろ私も…」
カミラが言う。
「2人が産んでからがいいんだけど…」
「なんでですか?」
「だって、ほら、夜の…」
魔王はスケベな顔をして困っていた。
「私以外にも沢山いるじゃないですか?」
「そう言われてみればそうだな… では、さっそく…」
お尻を撫でる。
「夜にしてください…」
「わかった…」
相変わらずのエロ親父だった。




