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ジジイの異世界記  作者: パパちゃん
148/546

魔王と女神29

「くそー! メテオ!」


目の前に無数の隕石が落下する!


「ギガサンダーブレイク!」


紫電が、一つの国を蒸発させる。魔王は荒れていた!


「くそ! 腹の虫が治らん! 次の国を滅ぼしてやる!」


完全な破壊神だった… 実は愛と喧嘩して家出をして名も知らぬ国を消しとばす。八つ当たり中だった。

だが安心して欲しい、無人の国だ!

そうトバック星の無人になった国を破壊しただけだ…


(そういえば、なんで無人なんだ…)


星全体を感知して人を探す。一つの国に全員がいた。

ガリレイ王国に転移してみる…


「凄いな、1つの国に集まっているじゃないか…」


魔王が驚く!


「まっ、魔王様! 迎えに来てくれたのですかっ!」


ヨーネが叫ぶ!


「いや… 家出してな… ここを起点に新しい星に行くところだ…」


「いっ、家出ですか?」


レオがガッカリしている…


「まっ、孫と喧嘩してな… どこか、良い星を探して家を建てようかと…そこに妻達を呼んでやろうかと思ってな…」


「星や宇宙を捨てるのですか⁉︎」


レオが驚いている。


「捨てるも何も俺は自由人だ! 巨乳さえあればどこでも生きて行ける… あっ、妻を1人も連れて来なかったから… じゅ、充電が出来ない…」


魔王は真っ青な顔になるが、レオとヨーネは呆れていた…


「この星の海に新しい充電器を探しに行くか…」


魔王は空を見上げてカッコ良く言っているが… 女性軽視も甚だしい発言だった。

どこかの星の婦人団体から訴えられてもおかしくない…


「「ちょ、ちょっと待ってください!」」


レオとヨーネが声を揃えて言う。


「男2人でハモるな気持ち悪い!」


2人が気まずそうな顔をしている…


「と、とにかく話を…」


レオが必死だった。


「仕方がない…」


待っていると、城の庭にあれよあれよと人が集まってくる。


「なんだこんなにぞろぞろと…」


「転移した者達の事を聞かせてください」


レオが代表で頼む。


「ああ、俺が用意した星は、メタル… 鉱石が多く取れる星でな、メタル星と名付けた。

王はガリレイだ。首相はサライ、副首相はルーザ、防衛大臣にはラーで、王妃には外交官をしてもらっている。

ガリレイと王妃は新型宇宙船で、あちこち星の飛び回っている。サライとルーザが困っていたわ、ガッハッハッハッ!」


魔王は説明し豪快に笑った!


「チェリーは何を?」


「ああ、アイツはビーチでカフェ&サーフショップを始めてな、毎日サーフィン三昧で遊んでおる…

あとウーはなガイア星の魔王軍に入り浸っていてルーザが困っていたな、アイツも星が安定したのを良いことに遊んでばかりいる…

まあ、それだけ上手くいっていると言う事だ!」


「そうですか…」


「ああ、お前らも大丈夫そうじゃないか! 1つの国に集まって、毎日祈っているのか?」


「まぁ… あの… 全員平民で良いので我々も連れて行ってもらえませんか?」


レオが聞く。


「駄目だぞ? せっかく上手くいっている。その中にお前達のような野心を秘めた者を連れて行ってみろ、災の元だ。魔族のルーザが副首相だと言ったら何人の顔色が変わった? 露骨に嫌そうな顔をした者もいただろう?」


全員が下を向いている。


「それになんだ? こんな世界になっても、まだ使用人を使っている奴も、使用人に成り下がっている奴もいるのか? 呆れて物が言えない。

5年や10年して改心していたら連れて行こうと思っていたが、お前達にその価値がないとはっきりとわかった…」


「魔王様、ご勘弁ください。我らは人族ですし統治するために生まれてきた者です!

魔族に嫌悪感を持ったり使用人を使うのは普通の事です」


どこかの王らしき男が言う。


「そうか、ならここを好きなだけ統治すると良いだろう? 新しい星は俺の星でもある、そして俺は王より偉い! 統治する必要のないシステムで出来ている星だお前の出る幕はないな」


王は何か言いたそうだったが押し黙っていた。


「我らを見捨てるのですか…」


レオが聞く。


「レオ、ヨーネ、お前達は知らない仲ではない。みすみす見捨てるのは気が引ける。2人ならメタル星ではない、ザ、ワールドのどこかの星に連れて行っても良い。そこで1から出直すか?」


「全く知らない星ですか…」


ヨーネが息を飲む。


「ああ、王だの首相だの肩書きは通用しないが、なにか仕事をすれば普通に生きて行けるぞ?」


「無理ですよ…」


レオがガックリと肩を落とす。


「そうか残念だな。まあ良い、生き方は人それぞれだ。楽しくやってくれ!」


そう言い、空中にテスターを浮かべる。


「では、達者でな!」


空中のテスターに乗り込む。


「「「魔王様ー!」」」


沢山の声がするが話をしたところでだ。

まだこの状態になって4ヶ月足らず、何か困っている訳ではなく危機感が足りていなかった。

またいつか訪れようとテスターを発進させた。


「どこに行こうかな…」


目を瞑って星を指差す。


「とりあえず、あの星に行くか…」


独り言が増えていた。

そして、青い星に降り立つ! 気にせず空を飛び辺りを見回す。引っ越し先を探していて、力を隠していてもいずれバレる。

それに、愛の事でイラつき面倒くさくなっていた。


「まあまあの発達具合か… まあ家を置くだけだからどこでも良いんだがな…」


そう、次元の扉を置けば無人島だろうが人の登れない山頂でも良い。

だが、妻や子供の事を考えるとある程度の環境は必要だった。

連合星のどこかの星が手っ取り早いのだが、どこか1つに決めきれない。

エメラーダの家も良いのだが、妻6人と子供2人、新しく産まれてくる、赤ちゃん、9人が住むとなると無理だった…

とりあえず近くの街に行く。


「おい! 空から入るとタダか?」


門番に声を掛ける。


「降りて来てお金を払ってください!」


門番が叫んでいる。


金はなく魔石を数個渡して通してもらう。とりあえず冒険者ギルドに行く。


「登録を頼む! 昇級試験とかあれば受けたいのだが? 最初からSランクとかないか?」


魔王は臆せず冒険者ギルドのカウンターで、そう告げた。


「大きく出たわね!」


受付嬢の後ろで作業していた35歳ぐらいの良い女が振り向き声を掛ける。


「お前も大きいな、オッパイが… そして美人だし…」


魔王は、ついつい思った事を口にしていた。


「やっ、やめてください! エロい目で見ないでください!」


「ああ、すまない俺はエロ魔王なんだ…」


恥ずかしがる女性に魔王は素直に謝る。


「意外と素直なのね… Sランク希望って何が出来るの?」


女が質問する。


「ああ、神や魔神を倒したり、星を破壊したり出来る」


それを聞いた周りの冒険者やその女がゲラゲラ笑う。


「それは凄いわね! 少し見せてくれる?」


「力をか?」


女が頷く、周りの連中が笑う。


「魔王の波動!」


星全体が恐ろしい殺気に包まれる。その女意外の全ての者が死を覚悟して意識を失う。


「なっ、なにをしたの?」


「世界中の者に殺気を放ち気を失わせただけだ…」


そう教えると、女は駆け出し外に出ていった。

しばらくして戻ってくる。


「ほんとに全員が気を失っているわ…」


女が驚き絶句した!


「まあ、こんなのは、ほんの触りだ… おい、お前達起きろ!」


指をパチンとならし全員を起こす。


「そうだな、この星の連中にも力を示しておくか… 強制転移!」


その場に居合わせた、ギルドの全ての連中を連れこの国の王城の庭に転移する。

城の位置は宇宙船から確認済みであった。


「こっ、ここは…」


女が焦っている。


「知らないのか? この国の城だろう? 強制転移!」


目の前に王や王妃達が現れる。


「なっ、何事じゃ…」


王がオロオロしている。


「ああ、俺は魔王だ、この星に家を建てようかと思いやって来た。

家族を養うのに仕事が必要でな、そこの女が力をみせたらSランク冒険者にしてくれるらしい。

せっかくだし静かな暮らしを望みたい。お前ら王国の人間にも力を見せておく、全員心して見ておくがいい!」


ギルドの連中や王や首相達、その辺にいた騎士達もまとめて結界の中に閉じ込め空に浮き上がらせる。

その様子を、城の沢山の兵士達や城のバルコニーから王族や貴族、従者の者達も青い顔をして見ていた。


「おい、王よ、どこか破壊して良い街か森はあるか?」


「えっ、街はやめてください… あの広大な森なら…」


「そうか、メテオ!」


ゴッ、ゴゴーー!っと空から火を吹き隕石が落下し森をめちゃくちゃに破壊する…


「サンダーブレイク!」


辺りが真っ暗になり紫電が不気味にスパークし落雷して、隕石を粉々に砕く!


「ヘルファイア!」


森が黒炎に包まれ全てを焼き尽くす。


「なあ、揉めている国とかあるか? Sランク登録と静かに暮らさせてくれるのなら、敵国の1つや2つ消し去ってやるぞ? 駄目ならこの条件で他の国に行くし、もっと力が見たいのなら、とっておきの魔法がいくつかあるが?」


魔王は悪びれる事なく説明する。


「もう結構です! しっ、静かに暮らしてください! 魔王様には国はいっさい口出しをしません…」


王が約束をした。


「ギルドもSランク登録させていただきます。魔王様、皆さんを解放して一度、冒険者ギルドへお戻りください!」


巨乳女性も、そう約束してくれた。


「そうか、なかなか話の解る連中で助かる。ちょっと派手にやってしまったな、精霊召喚!」


この星の精霊達が現れる。


「悪いが森を元に戻してくれ」


精霊達が頷き、破壊した森に飛ぶ、大地の精霊がボコボコになった大地を整地し、森の精霊が木々を生やす。水の精霊が水を与え、森は一気に元の姿に戻る。

そして精霊達は消えていった…


「王よ、神とは知り合いか?」


魔王が尋ねると、王はこくりと頷く。


「ここに来る前の星でな、ちょっとあって、その星の神を倒した… 神にも魔王は不可侵だと伝えておけ…」


その場の全員が青い顔をする。王はコクコクと頷いた。全員を城の庭に下ろすと、宮廷魔導師や衛兵達が駆け寄る。


「まて、お前達! 王の命令だ! この方に攻撃したり逆らってはならん!」


王がそう絶叫した!


「王よ、ありがとうな。じゃあ!」


魔王は、右手を上げてギルドの連中を連れ転移する。


「まっ、魔王様、こちらへどうぞ…」


ギルドマスターの部屋だろうか、綺麗な部屋に案内される。


「改めて挨拶させて頂きます。サラダーン帝国、ギルド本部マスターのカミラと申します」


「カミラか、よろしくな。俺の事は魔王と呼んでくれ!」


「はい、魔王様、先程は失礼な態度を取って申し訳ありません。私に出来る事があればなんでも言ってください」


「じゃ、じゃあ、充電させてくれ!」


「じゅ、充電ですか?」


「ああ、ちょっとこっちに…」


そう呼びつけ、カミラの胸に顔を埋めて抱きつく。


「まっ、魔王様なにを…」


カミラは突然の出来事に困っていた… だが、巨乳マニアのドスケベ大魔王はどうしても充電したかった。

見た目通りカミラの胸は最高だった。


「すまんな…」


「いえ、これぐらいなら…」


さすがにちょっと気まずい雰囲気だ。


「あと、とりあえず一文無しだ何か買い取れる物はあるか?」


グリフォンの魔石やミスリルやオリハルコンを出してやる。


「あの、これはなんの魔石ですか?」


「グリフォンだが?」


「これは…」


「オリハルコンだ…」


魔王の説明に、驚きを隠せないでいた。


「とりあえずグリフォンの魔石を鑑定に回します。少しお待ち下さい」


カミラは職員を呼び魔石を持って行かせた。


「これに血を垂らし魔力を込め登録してください」


ミスリルで出来たピカピカのカードを渡される。


「ミスリルかセコイな。だいたいの星はオリハルコンのカードだったぞ?」


そう言って魔王は何枚ものSランク冒険者カードを見せてやる。驚くのにも疲れたのかカミラは無表情で眺めていた。


「この超魔神って、なんなんですか?」


魔王のカードを観て困っている。


「魔神って知っているか?」


「あの、神話とかに出てくる悪い神様ですか?」


「ああ、それの上位種だ」


「神様なのですか?」


「いや、人間で、ただの称号や職業だ」


そう言い、鑑定待ちの間に、職業遍歴を聞かせた。この星には勇者も魔王も伝説上の職業で理解に苦しんでいた。

ついでに家出をした話も愚痴って聞かせた。


「俺の6人の妻は皆綺麗だぞ? カミラにも負けない美人揃いだ!」


魔王は女房自慢をしていた。


「私なんか、それほどでもありません…」


「謙遜するな、嫌味に聞こえる。こんな美人は星に1人いるかいないかのレベルだ! 旦那はいるのか?」


「いえ、独身です。彼氏もいません…」


「この星の奴らはどうかしているのか?」


物凄い美人で1人身が不思議でならなかった。

程なくし魔石の金が届く、価値は解らないが、札だの金貨だのが沢山あった。


「あとホテルを紹介してくれ! 1番良いホテルが良いな!」


「すみません、今、この国で世界会議が開かれていて、ホテルの空きはありません…」


「マジかっ! どこか空き地はないか? テントを建てたいのだが…」


魔王は驚き呟いた…


「テントですか? ギルドの裏庭を使いますか?」


そう言って裏庭に案内される。


「このサイズだと一番小さいのでギリだな…」


テントと言う名の武装要塞を出す。


「魔王様… これはなんですか?」


カミラが目を見開き驚いている。


「ああ、野営用の1番小さいテントだが?」


魔王は何事もないように答える。魔王とカミラの常識が違っていた…


「あれは砲台ですか?」


「ああ、魔導砲だ。あの城ぐらいなら最小出力で消し去れるぞ?」


「はぁ、もう良いです… しまってください…」


魔王の答えに、カミラは呆れた…


「なあ、カミラ、なんか疲れていないか? 疲れた美人も見るのは好きだが流石に気になる…」


そっと抱きしめ。


「キャっ!」


急に抱きしめられ驚いている。


「癒しの光!」


カミラが黄金に光り輝く。


「どうだ? 良くなったか?」


「えっ? ええ! 痛いところが一つも… 肩凝りすら消えて、気分も楽になった。

目も凄く良く見える…」


メガネを外して目をパチクリしている。


「メガネをかけてもなかなかだったのに、外すと美人度が増すな!」


「あっ、ありがとうございます…」


カミラが照れている。


「今のは?」


「ああ、癒しの光と言ってな、神の力でヒールの最上級番みたいなものだ」


「神の力…」


カミラは絶句していた。


「あの… 抱きしめないと出来ない事だったのですか?」


「いや、出来るが… 可愛いから、ついな…」


魔王は少し照れている。


「はぁ…」


カミラは納得いかないようだった…

魔王はテントを収納する。


「街の外で大きめのテントを張るか… カミラ、世話になったな! 明日、依頼を受けに来るから」


魔王が飛びたった、そのときカミラに足を掴まれ…


「ちょっと待ってください。

家に泊めますから大人しくしていてください!」


カミラがちょっと強めに言う…


「嫌だよ! 俺、人見知りなんだ。お前の家族に世話になりたくない…」


魔王は本当に嫌そうな顔をしていた。


「安心してください! 1人暮らしです!」


「ええー! 出会ったばかりの男を連れ込むのはどうかと思うぞ?」


魔王は怪訝な顔をしている。


「私はそんな軽い女じゃありません! 部屋に男を入れた事もなければ行った事もありません!」


カミラは心外だとばかりに声を荒げた。


「なら、なんの目的て俺を誘う?」


「誘っていません! 仕方がなくです! 世界を滅ぼしかねない人を野放しに出来ないだけです!」


それはカミラの本音だった。

歩く厄災を野放しにするのは危険だと、目の届く所で監視したかった。


「俺はそんな危険人物ではないぞ?」


「誰かが、ちょっかいをかけてきたらどうします?」


「まあ、反撃するわな…」


「ほら、まだ魔王様の脅威を知らない人は沢山います! 私1人の犠牲で済むならそれで良いです」


「自己犠牲というやつか、良い女だな…だが自分を大切にしろ。俺はテントで充分だ、テントをオートで敵を殲滅するようにしておく、俺が誰かに絡まれる事はない、安心しろ」


「それって、軍隊とかが尋ねて来たらどうなります?」


「変な態度を取って敵だと感知したら皆殺しだろうな、心配するなオートクリーン機能付きだ! 森に死体が散乱したり血の後が残ったりしないから」


「全く安心できません! 絶対に連れて帰ります!」


2人の言い合いに、カミラが引かないので、魔王は折れて付いて行く事にした。

しかも仕事が終わるまで待っていろと、ギルドマスタールームのソファーに座らされている…


「はい、お待たせ致しました、行きますよ」


カミラに腕を組まれ部屋を出る。


「カミラ、ほら、冒険者達が見ている… モテなくなるぞ?」


「良いんです! あんなオッパイしか見ない連中にモテたくありませんから!」


カミラは汚い物を見るような目で男の冒険者達を見ていた。


「俺も同じ人種なんだが…」


魔王は後ろめたい気持ちでいっぱいだった。


「魔王様はどんな物を食べるのですか? オッパイとか言わないでくださいよ!」


先に念を押されてしまった。


「肉だ! あと甘いデザートだ!」


「子供みたいですね」


魔王の答えにカミラはクスクスと笑っていた… 2人で買い物に行ってカミラの家に向かう。


「なんか新婚さんみたいで新鮮だな…」


「さすがにちょっと恥ずかしいですね…」


魔王が呟くと、カミラも照れていた。


「カミラちゃん、旦那さんかい?」


道で、おばちゃんに声を掛けられる…


「妻がお世話になっております」


魔王は、なりきって挨拶をする。


「ちょ、違うんです… 魔王様、やめてください…」


カミラは慌てていた。

家に着く… それは魔王のエメラーダの家より小さなログハウスだった。


「魔王様、狭いですがどうぞ…」


「お邪魔します…」


入って絶句する。


「綺麗で整理されているが、ワンルームじゃないか…」


「何か不味いですか?」


「不味いも何も、俺はドスケベ大魔王なんだ! こんな良い女と2人きりなんて…」


「まあそうですけど、仕方がないじゃないですか? もう覚悟はしました。ヤるときは優しくしてください、初めてですから…」


「駄目だ! そんな女に手は出せない! 俺は他へ行く!」


「それは絶対に駄目です! この世界の存続の危機ですから!」


カミラはどこをとってもドストライクな魔王好みの女だった。強く言われると断れなかった…


「はい、食べてください」


夕食を作って振る舞ってくれる…


「うまい!」


「そっ、そうですかありがとうございます」


ちょっと強いがエルザ並みに完璧な女性だった。


「残念だな、こんな完璧なのに旦那も彼氏もいないなんて…」


「男性は余り好きではないので…」


「ああ、レズってやつか! 恥じる事はない! 性癖は人それぞれだ!」


「違います!」


ちょっとイラッとしている…


「男性恐怖症です。父が家族に暴力を振るう人で、そのトラウマでこうなってしまって…」


「そうなのか、いろいろ大変なんだな… よくそれで俺を家に入れたな?」


「魔王様って普通じゃないじゃないですか? 言う事も変だし、桁違いの力もあるし… おとぎ話の主人公みたいで現実味がないから普通の男性とは思えません…」


「まあ、良くわからんが、俺も普通の男だがな…」


「普通の男は、宇宙を超えて家出しませんよ?」


魔王は返す言葉がなかった。

そして甘党の魔王にデザートまで出してくれた。


「さあ、お風呂に入りましょうか?」


「ああ、先に入ってこい…」


カミラは魔王を怪訝な顔で見ている…


「覗かないから!」


「違います! 逃げるといけないから、一緒に入ろうと思っただけです」


「ほんと逃げないから、風呂は絶対に不味い! 妻の1人にな、アコというエロ女神がいてな、俺を…」


アコの男を落とす技の話を聞かせて、その技をアコが広めたせいで、自分や部下達がとんでもない目にあった話を聞かせた。下ネタだったがカミラは笑って聞いていた。

最後は痴女に握られそうになり転移で逃げ、それで温泉が嫌いになり、孫と喧嘩した事も教えた。

愛との喧嘩の話は笑いながら呆れていた。


「さあ、安心して風呂に入ってこい」


「解りました。絶対逃げないでください!」


そう言ってカミラは風呂に行った。

本当は一緒に入りたかったが、魔王は目から血が出そうな思いで我慢した。

そして魔王はカミラの後に風呂に入らせてもらう。


「さて、寝るか… どこで?」


「ベッド、これしかないんです…」


「ベッドは持っているが、俺のは全部デカイんだ… 小さいのを片付ければ、置けるが…」


「仕方がありません。ベッドを交換してください」


そう言われ、カミラのベッドを収納して、キングサイズのベッドを出す。

2人で寝る事にしたが、魔王はドキドキしてなかなか寝付けなかった。


「魔王様、起きてください!」


「おお、もう朝か…」


「きゃー!」


「カミラどうした!」


カミラが指を刺す先には…


「みっ、見るな! たっ、ただの生理現象だ!」


思いっきりテントを張っていた… 気まずいなか朝食を取る。


「魔王様、出勤します…」


「いちいち腕を組まなくても…」


シュンと転移でギルドのロビーに現れる。


「えっ!」


「出勤だろ? 着いたぞ?」


「はぁ、ならもう少し後でも…」


「そうか」


シュンとその場から消えて家に戻る。


「便利なのを通り越していますね…」


カミラが呆れながら入れたお茶を飲む。

そして再びギルドに行く。


「ロビーで待っていてください。総帥にいろいろ報告をしてきます」


カミラが去ったあと、ギルドの依頼ボードを見る。


「Sランク依頼は、コレとコレとコレか…」


1人ごとを言いながら依頼書を外していく。


「貴様ー! カミラと出勤するとはどういう事だー!」


目が血走った男達30人ほどに囲まれていた。


「出勤も何も泊めてもらったからな?」


「なにー! 殺してくれるわ!」


1人の男が殴りかかってくる。


「魔王の波動!」


恐ろしい殺気に包まれ死を覚悟し座り込む。


「お前達、元気が良いな? おい、そこのお前! コイツらは強いのか?」


ギャラリーの1人に問う。


「はっ、はい! 怒鳴っていた男はSランクであります! あとSランク4と25人はAランクであります!」


敬礼しながら元気に発言する。


「そうか、なら冒険者のパラダイスに送ってやる。楽しんでこい! 強制転移!」


30人の男達はシュンっと姿を消す。


ギャラリーは皆、押し黙って下を向いていた。

魔王は何事もなかったかの様にカウンターに行き依頼書を出す。


「えっ、お一人で受けられるのですか?」


受付嬢が驚いていた。


「問題があるのか?」


「いえ、ありませんが… 普通は何十人かでパーティーを組んでやる依頼と言うか、この依頼はSランクの中でも超危険な部類の依頼ですよ?」


受付嬢が困っていた。


「ああ、問題ない」


そう言うと、渋々と手続きしてくれた。


「魔王様、こちらへお越しください」


カミラが呼びに来た。


「ええっ! 面倒な話しは嫌だよ… もう依頼に行くから!」


魔王は凄く嫌そうな顔をする。


「駄目です! 来て下さい!」


「いちいち腕を組むなオッパイが当たる!」


「当たっても大丈夫です! とにかく来て下さい!」


強引にカミラに連れて行かれる魔王の姿を冒険者や受付嬢が不思議なものを見る目で見ていた…

最上階の豪華な部屋に案内された。


「ギルド総帥のソーリー様です! こちらが魔王様です!」


カミラが紹介する。


「魔王様、お初にお目にかかりますソーリーでございます」


「ああ、堅苦しい挨拶は抜きだ、要件を言え」


「ちょうど昨日から世界会議が始まり各国の王様や首相が集まっていまして…

その、森が破壊される様子を見ていまして… 緊急会議が開かれ、その…この星のプリン神様も降臨されて、魔王様は神様達の中でもアンタッチャブルな存在だからと念を押されました。それで、いっその事この星の王になってもらおという結論に達した次第でして…」


そう説明したソーリーに、


「馬鹿か! 星もいらん! 王にもならん! どこかに家を建ててギルドで仕事をして妻達を養えればそれで良い! 面倒くさい事はゴメンだ!」


魔王はムッとして一喝する!


「依頼なんかされなくても各国が、いくらでもお金を出すと申しております…」


「お前達は、俺をタカリをする輩か何かと勘違いしていないか?」


魔王は怒った顔をする。


「魔王様、駄目ですよ? そんな怖い顔をするとソーリー様が困りますから…」


カミラがそっと手を握る。


「わかった… とにかくだ、どこか家を建てる場所を見つけたら交渉しに行く。俺は金も地位もいらないから、そっとしておいてくれと伝えろ」


「でも…」


「でももクソもない!」


「ほらほら魔王様、駄目ですよ…」


「だってカミラ…」


「ソーリー様もお辛い立場ですから解ってあげてください」


カミラが魔王を宥める。


「まあ良い、とにかくそういう事だ! じゃ俺は討伐依頼に行ってくる」


「まっ、魔王様、カミラを同行させてください!」


立ち上がる魔王に、ソーリーが叫ぶ!


「ええっ…」


魔王は仕事に行くのに足手纏いが付いて来る事が嫌だった。


「そんな露骨に嫌な顔しなくても良いじゃないですか! 国やギルドから頼まれ私が魔王様を見張ることにしました! かた時も離れませんから!」


国も冒険者ギルドも、神ですらアンタッチャブルな魔王という存在に困り果て、カミラに頼るしかなかった…


「ソーリー! お前達はカミラを人柱にするのか!」


「そっ、そんな事は…」


「ほら、すぐ怒る。駄目だと言っているでしょう? 一緒だとおいやですか? 連れて行ってくれたら、また充電させてあげますけど…」


「しっ、仕方がない… カミラ付いて来い。この依頼を受けた。まずどっち方面だ?」


魔王はカミラの充電の魅力に負けた。


「ほら、私がいないと場所も解らないじゃないですか?」


カミラが勝ち誇った顔をしバルコニーに出て、方向と行く順番を考えてくれる。

依頼書を見ても受付嬢のように止める事はなかった。


「カミラは飛べるか?」


「飛べませんよー」


「お姫様抱っこと抱きしめるのどっちが良い?」


「おっ、お姫様抱っこで…」


魔王はカミラをお姫様抱っこで抱き上げ、バルコニーから飛び立つ!

カミラのナビで目的地に到着する。

毎度お馴染みの山脈に巣を作るグリフォンの討伐だ。


「この星ではグリフォンの素材は売れるか?」


「貴重品ですよ?」


その言葉を聞き、数千頭のグリフォンにサンダースピアを放ち傷を付けずに討伐する。


「こっ、これだけの数を一瞬で…」


カミラが驚き息を呑んでいた。

シュンと全てのグリフォンを収納し、巣をヘルファイアで焼き払う。

グリフォンの巣を討伐したら毎度お馴染みの採掘だ!

土魔法でさまざまな鉱物を地上に出す。


「宝石はピンク系か… 被ったな…」


その宝石でネックレスと指輪を造る。

ダイナモンドも出してネックレスと指輪を造り。

それをカミラの首に交互にかけ…


「どっちも似合うか、充電と泊めてくれたお礼だ、全部プレゼントする」


「ええっ! こんな高価そうな物、いただけませんよ…」


「良いから、受け取らないならカミラだけ転移でギルドに戻すぞ?」


その言葉を聞き、カミラは素直に受け取っていた。ダイナモンドのネックレスを気にいったようで付けていた。

そして次の討伐に向かい依頼をこなして、次に向かい、本日最後の依頼をこなす。


「はやっ! どの依頼もSランク冒険者がSランクやAランクを何十人、何百人集め数日… 数ヶ月かけても成功するかどうかの依頼ですよ?」


カミラがめちゃくちゃ驚く!


「そうなのか? 冒険者達にもっと頑張れと言ってやれ… それより、良いかな…」


「充電ですか?」


「うん…」


「はいどうぞ…」


やっぱりカミラの充電は最高だった。


「どこかでお茶でものんで帰ろうか、良い店を知っているか?」


「はい、家の近くの…」


場所を聞きカミラの家まで転移してカフェに行く。ケーキとコーヒーを頂き、2人でゆっくりとして転移でギルドに戻る。

ロビーに着くと皆が騒いでいた。


「まっ、魔王様!」


ソーリーが青い顔で駆けて来る。


「なんだ、騒々しい!」


「魔王様、冒険者達をどこにやったのですか?」


「ああ、あの絡んできた連中か、冒険者のパラダイスに送ってやったぞ?」


ソーリーと魔王のやり取りを聞き、


「魔王様、何をやらかしたのか説明してください!」


カミラが怒っていた。


「今朝なお前のファンに絡まれて、元気そうなんでな、ドラゴンや強力な魔物や魔獣がうじゃうじゃいる冒険者のパラダイスに送ってやった。今頃、高値で売れる魔物を狩ってウハウハなんじゃないか?」


魔王は笑って説明する。


「はぁ、ちょっと目を離した隙に何をしているんですか? そんな地獄みたいなところパラダイスではありません! 今すぐ戻してください!」


カミラが怒っていた…


「仕方がない… ほれ帰って来いクソども。強制転移!」


シュンと30人が戻って来た。


「ぎゃーー! 腕がー!」


今朝、魔王に絡んで来た男がライガーに腕を噛みちぎられるところだった。


「まっ、魔王様、なんとかしてください。みんな死んでしまいます…」


カミラがライガーを見てプルプルと震えていた。


「大丈夫だ! ほらライガー! こっちに来い」


魔王が呼んでやると3m級のライガーがノシノシと目の前に歩いてきて跪く。

額をヨシヨシと撫でてやると、ひっくり返って腹を見せる。

あっちこっち撫でてやると、ゴロゴロと喉を鳴らした。


「ライガーなんて、ちょっと大きい猫だ、何をビビる事がある。カミラ、家で飼うか?」


カミラはプルプルと左右に首を振る。


「すまんな、アイツの家、狭いんだ。帰って元気に暮らせ! 強制転移!」


ライガーは元の場所に帰って行った。


「さて、依頼完了手続きと魔物の買取だな…」


「魔王様、何事もなかったかの様に立ち去らないでください!」


「カミラ、お前は俺のオカンか? ちょっと口うるさいぞ?」


「オカンではありません! この人達の傷を治してください!」


「やだよ! 俺に喧嘩を売ったんだぞ? そんな奴ら放っておけばいい! どこかの治療士に腕を生やしてもらえ!」


「魔王様、お願いします!」


カミラは魔王を捕まえ、さっと胸に抱き寄せる。


「カミラ、こんなところで充電は駄目だ… カッコ悪いだろう… わかった、わかったから離せ!」


「駄目です! 治すまで離しません!」


「エリアエクストラヒール!」


30人の傷は消え食いちぎられた腕は再生していく。


「魔王様、ありがとうございます。お礼です」


魔王はカミラに、ほっぺにチューをされ、まんざらでもなかった。


「お前達、大丈夫かー!」


ソーリーが冒険者達に声を掛けている。


「じっ、地獄だー!」


「火山が噴火するー!」


「ドラゴンに見つかったー!」


30人は正気を失い口々に叫んでいた。


「魔王様、私にやってくれた光のをお願いします」


「仕方がない、癒しの光!」


30人が光り輝き、心が落ち着き正気に戻る。


「もう良いだろう? 依頼の完了手続きと買取をしてくれ…」


「はい…」


カミラはご機嫌だった。


「半分やるよ!」


「いりませんよ!」


分け前の事でロビーで揉めていた…


「私は職員で仕事で付いて行った、ただの監視です。もらう訳にはいけません」


カミラが受け取りを拒否する。


「ソーリー、そうなのか?」


「はい、受け取ると不味いですね…」


「もちろんカミラには人柱としての特別な報酬はギルドから出るんだろうな!」


ソーリーを睨みつける。


「そっ、それはもちろん。3倍! いや10倍は払わさせていただきます!」


「もー! 魔王様やめてください…ギルドにいずらくなるじゃないですか… ソーリー様も魔王様の言う事をいちいち聞かなくても大丈夫です」


カミラは何気に失礼な奴だった。


「さて、今日はホテルは空いているだろう、じゃ明日な!」


「じゃ明日な! じゃないですよ? 当分、私の家で暮らすんですよ? 今日からお風呂も一緒です! もう一瞬も目を離しません!」


「お前、公衆の面前で何を言っている。今の言葉を聞いて、皆が固まっているじゃないか… 俺と一緒にいるとモテないどころか一生結婚できなくなるぞ?」


「魔王様が貰ってくれます?」


「もらいたいのはやまやまだが6人も妻がいる重婚者だから…」


「私、7人目でも構いませんよ?」


「ほら、こんなところでする話じゃないから… とりあえず帰ろう」


魔王はロビーで、全員に見られている事に恥ずかしくなり、さっさと転移でカミラの家に帰る。


「そうだ、2人でホテルに泊まるか? 広いし、ベッド2つの部屋もあるはずだぞ?」


「家で良いですよ! はい、買い物に行きますよ… 何が食べたいですか?」


「肉!」


「子供ですか…」


すっかりカップルのようだった。


「風呂は駄目だ、どれだけ自己犠牲精神が強いんだ! 国やギルドのためにそこまですることはないだろう?」


「もう、そんなんじゃないんですけどね…」


とりあえずやり過ごす。だが限界は近かった。


翌朝、当然のように2人で出勤して依頼を受ける。

カミラは魔王の腕を組んで離さないようにしていた。そんな事をしなくても昨日の冒険者をパラダイスに飛ばし、ライガーを手懐けた噂が広がり、もはや魔王に目を合わせる奴はいなかった…


「今日は家を建てる候補地も選びたい、宇宙戦闘艦テスターで行く!」


そう言いギルドの真上にテスターを浮かべる。

地上に出すスペースがなかったからだ…


「あっ、アレが空を飛ぶんですか?」


カミラは凄く驚いている。


「ああ、宇宙も行けるぞ? この星には空飛ぶ乗り物はないのか?」


「飛行船とかならありますが… 帝国は持っていませんね」


「そうなのか…」


魔王はカミラを抱き上げて飛び、テスターに乗り込む。


「すっ、凄いですね… 当然、武器も装備されていますよね…」


「あっ、魔導カノンや魔導砲を装備している。この国ぐらいなら一瞬で消せるぞ? 見たいか?」


「見たくありません! でも、宇宙は見たいかも…」


「よし!」


テスターは一気に加速して宇宙に飛び出す。


「わー、綺麗…」


カミラは星の海を眺めてうっとりとしている。


「アレがプリン星ですか?」


「ああ、青くて綺麗な星だ俺の故郷の星に似ている」


「そうなんですか…」


しばらく宇宙を漂い。大気圏を突入して星を見て回る。


「この場所は良いな!」


そこは大きな湖があり、その奥には山があり頂上付近には雪が積もっている。まるでミニ富士山だ!

湖と山の間の平地に家を建てると絵になる、映画のワンシーンに出てきそうなロケーションだった。


「ここはどこの国の土地だ?」


「サラダーン帝国ですよ? こんな人里離れた場所でいいのですか? 周りに何もないですし、街までかなりの距離がありますよ?」


カミラがめっちゃ驚いていた。


「ああ問題ない。転移魔法もあるし、早い乗り物は沢山持っているから大丈夫だ!」


そしてその日の依頼をこなしギルドに戻る。


「はい、魔王様こちらです!」


「なあ、俺の報告に行くのに俺も一緒ではおかしいだろう!」


「はいはい、充電!」


「だからこんなところで…」


魔王はカミラの手のひらの上で転がされていた。


「魔王様が家の候補地を見つけられました。それと今日は宇宙に連れて行ってもらって、依頼を…」


魔王に関する報告を本人の目の前でする。ソーリーも複雑な顔をしていた。


「さあ、報告は終わりました! 買い物に行って帰りますよ。何を食べたいですか?」


「肉!」


「またですか? お子ちゃまですね」


カミラは腕を組んで笑っていたが、ギルドのロビーはなんともいえない雰囲気だった。


「凄く美味しいケーキですね!」


メタル星で買ったお気に入りのケーキを出して食べていた。


「そうだろう? 今度一緒に食べに行こうな!」


「はい!」


「あの、お風呂入りませんか?」


「はっ、入ろうかな…」


「どうしたんですか?」


「お前は物凄くタイプなんだ… 2日も我慢した。3日も誘いを断れない… ふっ、風呂ぐらい…」


「そっ、そうですよ… 私も監視があります… さあ、参りましょう…」


「ああ」


(俺は頑張った。めっちゃ良い女を目の前にして2日も、なに、妻達も面白がって温泉に他の女を入れる。

ここで風呂ぐらい入ったってどうと言う事ではない…)


魔王はそう思い風呂に入る事を正当化していた。


「魔王様、あまり見ないでください…」


「すっ、すまん、綺麗だったんでつい見惚れてしまった…」


「魔王様、先程より大きくなっていませんか…」


「みっ、見ちゃ駄目だ…」


魔王は、いろんな事を我慢するのに必死だった…


「さあ、寝ますか…」


「ああ、そうだな…」


もうあっちこっちバキバキで眠るどころではない。

ついついオッパイを触ってしまう。


「魔王様…」


「すっ、すまない」


「いいですよ…」


「いや、ここは自己犠牲を発揮するところではない…」


「そんなんじゃないです。好きなんです…」


「カミラ…」


「優しくしてください…」


ヤってしまった… しかも何度も… 我慢していた分、たっぷりと味わってしまった…


(俺は頑張った! 2日も我慢した! 胸を張って妻達に報告しよう! だいたい男女が1つの部屋にいてヤらない訳はないんだ! 男と女の友情? ヘソで茶が沸くわ! 男は皆、獣でドスケベなのだ!)


魔王はそう思い開き直っていた。


「魔王様、おはようございます…」


「ああ、おはよう…」


「魔王様、朝からそんな…」


「駄目か?」


「駄目じゃありません…」


魔王はもう止まらなかった。すっかりカミラに溺れていた。

朝食を食べながら話をしていると…


「奥様達は許してくれますかね… 愛人でも構いませんが…」


カミラは不安な顔をしている。


「駄目だ! カミラは俺の妻だ、妻達に文句は言わせない! 心配するな!」


「はい…」


魔王の言葉にカミラが安心していた。


そしてギルドに行く。前日よりべったりでラブラブ感が溢れていた。

プレゼントしたときは付けていなかったダイナモンドの指輪が左手薬指にキラキラと輝いていた。

ソーリーに毎朝の挨拶に行く。


「カミラ、ちょっと若返っていませんか?」


ソーリーが気づいた。


「そっ、そうですか? そういえば今朝、肌の張りが良いなあと思いましたが…」


カミラも不思議そうにしている。


「ああ、カミラは妻にした! 俺の妻は女神となり、1番美しいときの姿となり俺と共に永遠に生きる! 今でも充分綺麗だがな…」


魔王の説明に2人が驚く!


「魔王様…」


ビックリしたカミラに抱きつかれ、魔王はデレデレだった。

ソーリーは空いた口が塞がらないほど驚いていたが…


「つっ、妻にっ? カミラ、いや、カミラ様、本当に女神に?」


「カミラ様は、やめてください! カミラで良いです」


カミラがギルドカードを出し魔力を込める。デカデカと女神と書かれていた。


「魔王様、他の記載が消えていますが…」


カミラが心配していた。


「ああ、もう人の理から解放され、年齢もレベルも何もないから記載されないのだろう…」


魔王の説明にソーリーは驚愕していた。


「そうそう、今日は家の土地の事でサラダーンに会いに行こうと思う。伝えといてくれ」


ソーリーに事付けを頼み、ギルドのロビーに行く。カミラが嬉しそうに受付の女子達に指輪を見せて結婚したと伝えていた。

そして、ロビーに待機していたカミラファン達に衝撃が走る。だが魔王に文句を言える者は1人もいなかった…

ソーリーが駆けて来る。


「魔王様、サラダーン王がすぐにお会いになると!」


一緒に連れ行ってくれと言うソーリーを連れ、城に転移する。

すぐに謁見の間に案内される。


「よう! すまんな! 時間を取らせて」


「大丈夫です…」


王はちょっとオドオドしていた。


「そうだ、先に言っておこう。カミラを妻にした」


「おおっ! そうですか、おめでとうございます!」


王や王妃、首相やその場にいた全員が祝福をしてくれた。


「それでな家を建てる土地が欲しいのだが…」


ソーリーが地図を持って説明する、王が驚愕の表情をする。


「何もない場所で、周りには強力な魔物が沢山住んでいて、人が近づかない場所です…」


「人が近づかないか! バッチリだ! この場所が欲しい! いくらだ! 売ってくれ!」


「いえ、売るもなにも、値段がつかない場所です… そこで良かったら差し上げます」


王は気前が良かった。


「そうか悪いな… 何かあったら言ってくれ、俺に出来る事があれば力になろう」


手続きはソーリーに任せ、カミラを連れガンガイアに転移する。


「そんな訳だ、さくっと一軒建ててくれ!」


ヨシヒデに頼みにきた。


「愛と喧嘩してそんな所に引っ越すなんて… それにまた、物凄い美人を連れているし…」


「ああ、新しい妻だ…」


「またかっ! 魔王…」


「仕方がないだろう? 好きになっちゃったから…」


「子供かっ!」


ヨシヒデにいろいろ馬鹿にされたが。家を建てる事は快く引き受けてくれた。

さくっとヨシヒデを連れプリン星に戻る。


「ほー! 物凄いロケーションだな!」


「そうだろう! 一目見て気にいったんだ!」


「何か希望はあるか?」


「ああ、このロケーションに合う外観とジャグジーとサウナ、それで嫁ーズ全員と子供部屋が欲しいな!」


「そうだな、使用人も雇うかも知れないだろう? デラックス星の家ぐらいの大きさで造ってやる」


そう言い、ヨシヒデは弟子達と共に作業を始めた。

魔王はカミラを連れ、辺り一帯の魔物退治だカミラにも支援魔法を教えレベルアップも兼ねて行う。魔物は綺麗に倒し、ギルドで買い取ってもらう。

魔王が住むエリアの魔物全てを駆除して結界を張る。

あとはヨシヒデにお任せだ。


翌日からは、カミラのレベル上げだ。

この星で1番難易度の高いダンジョンに行き、カミラに支援魔法を掛けさせて「ライオット!」紫電がダンジョンを駆け抜け、全ての魔物を倒す。

コアまで飛び瘴気の塊を融合させ強力な魔物を湧かせる。それを倒し回収する。

カミラが魔神に攻撃されても耐えられるようになるまでレベル上げをした。

収納した魔物も物凄い事になっていた。

カミラとテスターに乗り、世界中のギルドを回り買い取ってもらう…

家が完成するまでは、カミラの家で住んでいた。


「はい、今日も肉料理です」


カミラの手料理を食べ狭い風呂に2人で入り狭い部屋でイチャイチャしヤりまくる…

若い頃、日本で暮らしていた頃のような感じで毎日が楽しかった。


「魔王、出来たぞ!」


ヨシヒデから連絡があり見に行くと、それは素晴らしいログハウス風の外観をした巨大な豪邸だった。


「嫁がドンドン増えてもいいように大きめにしといた!」


ヨシヒデがニヤニヤ笑いながら家の説明をしてくれた。

家は完成したが、家族が一生遊んで暮らせるほど金を貯める事にした。

別宇宙のため、引っ越すと連合通貨は使えないからだった…


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