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ジジイの異世界記  作者: パパちゃん
144/546

魔王と女神25

「俺、良いように使われていないか?」


「旦那様は頼られているんです」


セシリーと小型戦闘艦テスターで宇宙を異動中だ。


「まあ、セシリーと旅行だと思うと楽しいから良いか」


「そんな事を言っていただけると嬉しいです」


照れるセシリーが可愛かった。

なぜこんな状況かと言うと。ナスが母に、いろいろと報告したいから会わせてくれと頼まれた。

やっぱりナスに良い様に使われている気がしてならない!


「星が見えました! ステルスモードで突入いたします」


もう何度目だろう? セシリーは手慣れたものだった。

テスターを街の、そばの森に着陸させ、ナスを呼び出し3人で街の門に行く。金はナスが持っていた。古い貨幣と驚かれたがなんとか使えた。


「お前、なんで金なんか持っている? 人間くさい神なんだな?」


魔王は呆れている。


「母の拘りで、この街で人として育ちましたから…」


ナスの話を聞き、魔王は驚いたが、変わった神もいるもんだと思い気にも留めない。

そして、今回は冒険者登録はしない、ナスを母のコナスに合わせたら帰ろうと考えていた。

それというのも、ナスの神族に関わると何かと面倒事に巻き込まれるからだ…


「こちらです」


ナスに案内された場所は、ボロボロの孤児院だった… 魔王は驚いたが神の趣味なんだろうと黙っていた。


「コナスさんは、おみえになられますか?」


孤児院の中に案内されると、ナスに似た女神が待っていた。

その女神が魔王を見て驚くが、ナスが魔王の事やさまざまな事を説明し、コナスも安心して魔王に挨拶をした。


「募る話もあるだろう? 俺はセシリーと街ブラをしてくる」


魔王はそう言って教会から出て街に繰り出す。


「魔王様、なにか元気のないない街ですね…」


セシリーの言う様に見かけた人達は暗い顔をしている。

この国の街は少し変わっていた。魔王達の入った街は、山の麓にある平地に位置する。

それが山肌に沿って街が造られており、上に行けば行くほど建物が豪華となり頂上には巨大な城があった。

斜面には列車も通っていて、それなりに進んだ国だった。


「貧富の差が激しそうな国だな… あまり関わらないでおくか…」


魔王は呟き、セシリーと教会に帰ろうとしたとき。豪華な1台の車が目の前に止まり窓が開く。


「パッーン! パッーン!」


2発の銃声が鳴り響いた。魔王は胸に飛んで来た2発の銃弾を掴み握り潰す。


「ヘルファイア!」


魔王が叫ぶと一瞬で目の前の車が黒炎に包まれ焼かれていく。燃えさかる車から5人の男女が転がり出る。


「ぎゃー! なっ、なぜ消えん!」


5人が必死に地面に転がり火を消そうとする。


「バカめ! 地獄の炎だ! 俺の意思以外では消えぬわ! 苦しんで死ね! ガッハッハッハッ!」


魔王は尊大な態度で高笑いをする!


「「「「「ぎゃー! たっ、助けてー!」」」」」


「この魔王に喧嘩を売った罰だ! じわじわと苦しんで死ね!」


そう言い放ち、火力を調整し、身体の炎は消して、手足からじわじわゆっくりと燃やしてやる。はっきり言って拷問だ。

そして1番偉そうなヤツに、


「お前の指示か? なぜ俺を弾いた?」


真実の言霊で聞く。


「その美女が欲しかった。お前を殺して連れさるつもりだった…」


痛みで叫び声をあげながら答える。


「この国は、そんな事が許されるのか?」


魔王は困惑な顔をして聞く。


「あっ、当たり前じゃないか… この国… この世界は奪った者勝ちなんだ…」


救いようのない腐った星だった…


「お前の家はどれだ?」


口を押さえながら…


「あれです…」


頂上付近にある豪邸を指差す。


「強制転移!」


その家の中にいる全ての人間を転移させる。


「お前達の言う事が正しいのならコイツらは俺の者だな!」


魔王は邪悪な顔で笑ってやる。


「だっ、誰か火を消せ! 治療を… コイツを殺せ!」


一気に命令を出していたが…


「魔王の波動!」


魔王はムカつき、この星の全てに意識を刈り取らない程度の恐ろしい殺気を放った!


「サンダーブレイク!」


辺りが真っ暗になり紫電がスパークし、豪邸に落雷し全てが蒸発する。


「まっ、魔王様! 何をしているのですか!」


コナスとナスが青い顔で走って来た。


「何をじゃない! なんだこの馬鹿げた国は! 何が奪った者勝ちだ! セシリーを奪おうとして、いきなり殺されかけたのだぞ!」


魔王は怒ってコナスを怒鳴りつける!


「そっ、それは可愛い子供達に自由に生きて欲しくて…」


コナスはオロオロとして困っている。


「お前は、馬鹿かー! 神失格だ!」


コナスを怒鳴りつける! 男神だったら間違いなくボコボコにする案件だった!


「魔王様、いくら消しても火が消えません!」


コナスが焦っている。


「当たり前だ! 超魔神の炎が神如きに消せるかー!」


怒りはMAXだった。


「コナス様お助けください…」


魔王に発砲した男が神に縋っている。

コナス本人は孤児院の院長として暮らしているつもりだが、世間では神と知られている。

他の星の神とは認識が違い、長寿で不思議な現象が起こせる程度に思われていた。

コナスは、あまり祈られておらず、神気も少なく神々しさも薄かったからだ。


「魔王様お願いです。助けてあげてください」


コナスが魔王に哀願する。


「よし! そいつは助けてやる! だが、この星は俺が制圧する。もう口を出すな! 解ったか!」


魔王は、めちゃくちゃ怒っていた!


「はい、構いませんが、子供達を殺さないでいただけますか?」


コナスが魔王に頼む。


「ああ、だが、刃向かうヤツや戦いを挑んでくるヤツらは諦めろ!」


魔王の答えにコナスが渋々頷いた… 魔王はとりあえず4人の炎を消してやる。

未だ燃え続ける発砲した男を引っ張って飛び城に向かう。セシリーも飛んで追って来る。


「レールカノン!」


城の一部を吹き飛ばす! 魔王は、物凄い勢いで王の間に飛び込み、黒炎で燃える男を王の目の前に投げつける!


護衛から銃弾、魔法攻撃が魔王に容赦なく降り注ぐが、魔王の結界により傷つける事は出来ない。

魔王は何事もないように悠然と歩き王に近づいて、死なない程度にボコボコにする。


魔王はジェネシスを抜き燃えている男の両腕、両足を斬り落とし、ジェネシスを王の首に当て、再び世界中に魔王の波動を放つ!


「クソ王よ! 己の無力さが解ったか! 敗北を認め俺を新しい王と発表するなら命は助けてやる! どうする?」


今回の魔王は脅す事はせず。逆らう奴らは殺すつもりでいた。


「いっ、命だけはお助けを…」


だが、王はあっさりと魔王の要求を飲み、魔王はこの国の王となった。

怒り狂った魔王は王を摘み上げ王城の外に飛び出し空中に静止する。

そして、魔法で声と映像を世界中に拡散する。その魔王の手には、この国の王ルシェールを酷い姿のままぶら下げていた。


「この星全ての者よ! 聞け! 俺は魔王だ! ルシェール王国は俺の物にする! 今日ここに、ルシェール王国は生まれ変わり。名をマオ国とする。

まあ、納得はいかないだろう見せしめが必要だな…」


「強制転移!」


城や貴族達のエリアの住人を全て。平地に転移させる。


「メテオ!」


1つの巨大な隕石が火を吹き城に激突し、貴族エリアの建物を瓦礫とする。


「今日よりこの星の改革をする。全ての国を俺の物とし、奪った者、勝った者勝ちのルールと王制、貴族制度を廃止し、俺の元、全ての者を皆平等とする。各国の者ども恐れ慄け! 文句のあるヤツはかかって来い! サンダーブレイク!」


星全体が真っ暗になり、紫電が怪しくスパークする。全ての国の王都の門の前に物凄い紫電が落雷し底の見えない巨大な穴が空いた。


「次は城に落す。逆らう者は覚悟して掛かって来い!

惑星転移!」


星全てが神気に包まれ輝くと、コナス星はザ、ワールドに転移していた。それに気づく者は少なかった。

そして映像と声は消え世界は激震に包まれる!


程なくして宇宙から大艦隊が現れる。

魔王の威厳を知らしめるために各国の上空を飛び星を一周する。正確な地図も制作した。


「魔王、星再生プロジェクトか! ワクワクするな!」


ヨシヒデが燃えている!


「この街のデザインはクソだな、全てを造り直す! 全て壊して良いぞ?」


ヨシヒデの許可が出た。


全ての住民を転移させ街の外に集める。


「俺がこの国の王となった! この国は無から造り直す。俺以外は全て平民とし平等だ。新しい法律も作る。守れないやつには罰を与える覚悟しておけ!」


魔王は尊大で我儘な態度で言い放った! 一部から不満の声が上がる。


「ハルマゲドン!」


目の前にある街に突然嵐が吹き荒れる。

空は真っ暗になり紫の稲妻がスパークして落雷し、街を破壊する!

竜巻が起こり、建物を飲み込み、風の刃が飛び散り建物が斬り刻まれる!

弾丸のように降り注ぐ酸の雨は、建物を貫き溶かしていく!

物凄い振動と共に地割れが起き瓦礫を飲み込む!

あちこちから黒炎が発生し全てを焼き尽くしていく。

500万人が住んでいた王都の街を数分のうちに消滅させた!


その地獄のような光景を見ていた者全てがガタガタと震え跪いていた。既に文句を言う物はいなかった。

その模様は見せしめとばかりに魔法を使い世界中に中継した。

そんな中、街の外にはドンドンと仮説住宅が設置されていく。

ヨシヒデは更地と化した場所を眺めニンマリとし、新しい街並みを頭の中で描いているようだった。

そして、ルシェール王国の王都以外の各街も全て造り直す事とした。すぐに突貫工事が始まる。

連合星の星々から、物凄い数の職人が、続々と召集されている。

いつか魔王が星を丸ごと破壊しても良いようにと計画された、星再生プロジェクトの本番という事だけあって、全員が張り切っていた。


「魔王様…」


コナスが心配そうな顔をしていた。その横で説明をしに現れたアクマンがニヤニヤと笑っている。


「コナス! この星で1番ちゃんとした人間は誰だ!」


魔王は期待を込めて質問した。


「ちゃんとしたとは…」


困った顔で聞く。


「弱者を守り私利私欲に走らない者だ!」


「それなら、勇者レインかと…」


魔王の説明にコナスが勇者ならと答えた。

街の人々にも勇者レインの話を聞く。慈愛の勇者と評判はすこぶる良い。

勇者の村を作り弱者を護っている… ガンガイアにもそういうヤツが何人かいた。マーリンも、そのうちの1人だ。


「ちょっと会いに行くか…」


そのとき!


「俺が本物の魔王だー!」


怪しげなマントを羽織ったいかにも魔王風の男が飛んで来たが…


「俺も魔王だぞ?」


そう笑いながら目の前に転移して現れたシュシューにボコボコにされていた。


「ぶびばべんべびば…」


目の前でボコボコになった魔王が涙を流して許しを乞うていた…

この星の魔王が、魔王の部下の1人、シュシューにボコボコにされるところも世界中に流し、魔王国は俺の物だと宣言し、魔王は魔王国に乗り込んで簡単に制圧した。

魔王は玉座にふんぞりかえって座り。重鎮達を集める。


「目が降伏していないな! 魔王の波動!」


全員の意識を刈り取り、転移で外に連れ出す。

そいつらの目を覚まさせ、そいつらと国に住む者達全員に魔法で伝える。


「下剋上を許そう。俺の部下3人が相手をする。何人で掛かっても構わん。勝った者の望みをなんでも聞いてやる!」


魔王が魔法を使いデカい声で全員に伝えると、魔王の目の前にアモン、ガイ、シュシューが立つ!

3人が笑顔で立っていると数万の魔族が向かってくる。魔族は全員返り討ちに合いボコボコにされた。そして強制転移で、全ての魔国、王都の住人を国の外に出す。


「メテオ!」


数百の隕石が街を破壊していく。


「ヘルファイア!」


隕石も瓦礫も全て黒炎が焼き尽くす。既に文句を言う魔族は1人もいなかった。

すぐに仮設住宅建築班がやって来て仮設住宅を建て炊き出し班が食事を提供する。


「なあ、星全体を機能的にしたい。国や街の場所は移動させるぞ? バランス良く配置したい」


ヨシヒデならではの拘りがあるようだ。


「ああ任せた!」


これで2国を制圧して両国の王都を破壊した。2国の各街全てに部下と職人を派遣させ、国を全て造り直していく!

魔王はヨシヒデと部下達に任せて、エルザを呼び次に向かう。


「貴方、あの綺麗な方が困っていますよ?」


エルザが言う通り目の前に、素晴らしく美しい勇者がいた。


「まあ、そういうことだ、勇者の村と言っても廃材で作った貧相な建物しかなくては不便だろう? 俺の頼みを聞くなら、全員を新しい国で受け入れる」


魔王は説明する。


「はぁ、その話信じて良いものか…」


勇者は怪しみ悩んでいた。


「嫌ならいいんだ無理強いはしない気が変わったら来い、じゃあな!」


魔王は諦め帰ろうとすると…


「貴方、お腹を空かせた子供達が…」


確かに勇者の後ろにいる子供達がこちらを見ているが…


「いや、腹が減っているかどうかは解らないだろう…」


魔王は呆れて呟くが… 既にエルザの暴走が始まり一生懸命に勇者を説得している。


「わかりました… 付いて行きます…」


勇者は半信半疑だが付いて来るとの結論を出した。勇者と村の人間を転移させ、マオ国に連れて行く。


「ヨシヒデ! コイツだ!」


ヨシヒデに勇者レインを紹介する。


「おおー! めっちゃ綺麗な勇者なんだな! 本当に勇者なのか? 見るからに女王の方が似合うじゃないか! イメージにぴったりだ! 良い城を造るぞ!」


ヨシヒデがノリノリだった。

そう、この勇者レインをこの星唯一の女王にする。国の名もレイン王国にする予定だ。

彼女は人格者で容姿も良く女王にはうってつけだった。


「おい! ポンコツ! ちょっと来い! お前からも、お願いしておけ!」


コナスを呼びレインに会わせる。

神であるコナスを魔王はポンコツ呼ばわりしていた。だが、コナスもそれを甘んじて受け入れている。


「コナス様!」


「レイン、魔王様の言う事を聞いて、良い世界にしてください。ポンコツ神ですみません…」


コナスに頭を下げられ、レインはなんとも言えない顔をしていた。

とりあえず村人を仮設住宅に案内し炊き出しを与える。


「魔王タケルン!」


炊き出しを手伝っていた、この星の魔王に、レインが驚き、声を上げる!


「おお、勇者レイン。良く来ましたね。もう魔王なんて呼ばないでください。本物の魔王様はあのお方です…

さあ、子供達、お菓子もありますよ? たーんとおたべ」


子供達が魔王タケルンから食事やお菓子を貰う光景をビックリしながら勇者レインが見ていた。

そして国の突貫工事は進み、マオ国改めレイン王国が完成した。

平坦な土地に街を造り、街の奥には白亜の城が建てられている。

近くには綺麗な孤児院がありコナスもそこに住む。

既に王も貴族もなく皆平民となり、首相や官僚は民衆から向いてそうな者を魔王が探し出して指名した。

レイン王国は建国し、初代女王はレインだが、表向きは魔王が国王となっていた。


「やはり魔王様が国王になられた方が…」


レインは窓から街を眺めため息を吐いている。


「何度も言うが、俺はこの星の人間ではない! 星は星の者達が協力し合い発展させていくのが1番だ!」


魔王はもっともな説明をするが、王などやりたくないのが本音だった。


「そうよ? ほら、見てごらんなさい。ドレスがめっちゃ似合っているわよ? こんな綺麗な女王様、なかなかいないわよ? おじい様のお嫁さんにならない?」


愛も暴走していた… 魔王がコナス星に滞在しているため、女神ーズもちょくちょく訪れている。


レイン女王はこの星唯一の王として、会心したタケルンを初代首相に任命した。

そして無条件降伏した国を次々と改革していく。

降伏した国の中には上手く良いとこ取りをしようとした王や貴族がいたが魔王が力ずくで平民にした。


ちょうど星の半分ほどの国を治めたときには、コナス星は連合に加入し、他星との交流が始まっている。魔王に支配された国々は潤い皆が豊かな暮らしをしていた。

どこの国に顔を出しても魔王コールが沸き起こるようになっていた。


「魔王様、王や貴族が逃げ出した国の者達が面会を求めていますが」


タケルンが魔王に説明する。


「わかった、レインも同席しろ」


「はい」


レインもいつの頃からか、魔王に従い素直に女王をしていた。綺麗な上に上品でおしとやか、とても勇者だとは思えなかった。


「魔王様ー、今、レインさんを可愛いなー、と思ったでしょう? 駄目ですよ? 5人定員説を忘れないでください! 私、出て行きませんからねー!」


アコが拗ねていた。


「アコ、長い間ありがとう。パーフェクトエロを充分に堪能させてもらった。お疲れさん…」


魔王はそっとアコの肩を叩いてやる…


「えっ!」


めっちゃ驚いた顔をする。


「冗談だ!」


笑っている。


「もー!」


アコが怒っていた。


「怒った顔が見たかったんだ、可愛かったぞ」


アコをからかって遊んでいるとレインが羨ましそうな顔で見ていた。


「レイン、羨ましそうだったな… 彼氏はいないようだし、ナオトでも紹介するか?」


魔王がアコに相談する。


「はぁ、魔王様はほんとダメダメですね… 悲しませるだけですよ?」


「そんなにナオトは駄目男か?」


ちょっと驚くと…


「もう良いです。とにかくナオトさんは紹介しないでください!」


アコが呆れながら言っていた。

そしてレインを連れ会議に行く。かなりの数の国や街の代表達が待っていた。ヨシヒデにも同席してもらう。

話を聞くと、王や貴族が財産や国の金を持ち、レイン国から1番遠いゴルゴ帝国に逃げたようだった。


「とりあえずだ、お前達の国や街は俺の国となる事に異論はないんだな!」


全員が頷く。


「レインは困窮している街から順に炊き出しの手配を!」


「はい」


魔王の指示に従いレインが直ぐに手配に動く。


「ヨシヒデは国や街を建て直す順番を決めて進めてくれ!」


「ああ、任せておけ!」


ヨシヒデが胸を叩く。


(昭和かっ!)


魔王は心の中でツッコんだ。


「なあヨシヒデ、なんだか陣地取りゲームみたいじゃねぇーか?」


「全くだ!」


魔王もヨシヒデ同様に昭和の人間だった。


そして支度は整い動いていく。


「魔王様、私はじっとしているだけで良いのですか?」


レインが不安げだ。


「ああ、大丈夫だ!」


魔王はレインをおもむろに抱きしめる。


「魔王様、何を?」


レインが驚く!


「ああ、すまん。抱き心地が気になってな…」


思わず抱きしめてしまった魔王が罰の悪そうな顔で言い訳をする。


「パパちゃん、セクハラよ!」


「そうよ! いきなりそんな事をしちゃあ失礼よ! 訴えられるわよ!」


ママちゃんと愛が怒っていた。


「ハグぐらい大丈夫です…」


レインが照れた顔で大丈夫だと言い、魔王は遠慮なく抱きしめる。


「パパちゃん、気にいっちゃったみたいね… レインちゃん嫁に来る?」


ママちゃんがレインに聞いていたが…


「駄目ですよー! 5人定員説がありますから! 私、出て行きませんからね!」


アコがプンプン怒ってその話はうやむやに終わった。


「パパちゃん、一度1番偉い神様に聞いてみたら?」


ママちゃんが提案する。


「そうそう! 5人定員説をはっきりさせましょう!」


愛も真剣な顔をで詰め寄る。


「いっ、いや、少し前にソーに聞いてみたんだ…」


魔王は言い辛そうに呟く…


「「「そしたら?」」」


ママちゃん、愛、アコは興味深々だった!


「その… そんなことがある訳ないじゃろう? と言われた…」


3人が驚きを隠せないでいた。

 

「レインさーん! 枠空きましたよー」


アコがレインに説明をしている。


「アコ、良いから! 余計な事を言うな!」


「いや、進めて良いわ! このタイミングで聞きに行ったって、相当よ? ねっ! おばあ様!」


「そうね、間違いないわね!」


愛とママちゃんが盛り上がっている。


「皆、勘繰り過ぎだ、実はカリンが出て行ったときに聞きに行ったんだ…

ただ、捨てられただけと知りショックで言えなかっただけなんだ…」


魔王が少し悲しそうに説明すると…


「貴方…」「魔王様…」「旦那様…」


エルザ、マーリン、セシリーは心配してくれていた。やはりこの3人は魔王の味方だ。

愛やママちゃん、アコは聞いちゃいなかった…

そして、星再生計画は進んでいく。


「よし、レイン、この辺り一面で良いか?」


「はい、お願いします!」


土魔法で整地し精霊召喚でこの星の精霊を呼び、広大な農地を造る。

神はポンコツでも精霊の力は凄かった! 広大な農地に一瞬で作物が育つ!

だが、それはあくまでも最初の1回だけとした。

楽を覚えると、人間ロクな事を考えない。

次からは、国や街の人間達が作物を育てるようにする。

精霊が祝福した土地で誰が育てても良い作物が育つはずだ。


ヨシヒデの指示した場所にレインと農地を造るのが最近の魔王の仕事だ。


「レイン、別にお前は付いてこなくて良いんだが…」


「邪魔ですか?」


「邪魔じゃない…」


寂しげな美人の横顔にめっぽう弱く、ついつい抱きしめてしまうエロオヤジであった。


「魔王様、こんなところで…」


「駄目か?」


「駄目じゃありません…」


ちょっと良い中になりつつある。

魔王が人目もはばからず気にいった女性を抱きしめる癖は連合星全土で有名だったが。

コナス星の住人は知るよしもなく、レインは魔王の彼女と勘違いされていた。


「あのー、子供達に感謝されて困っているんですが…」


コナスだ。


「良かったじゃないか、神気も上がり、顔色も良いぞ?」


「私、なにもしていないんですけど…」


コナスは戸惑っている。


「コナス神様、私もですよ…」


レインも戸惑っていた。


「何を弱気な事を… 俺達は後数日したら帰る。全てを解決したら、そこからがお前達の本番だろうが…」


魔王は2人の弱音に呆れてしまう…


「そんなに早くいなくなるのですか?」


レインが寂しそうな顔をした。


「ああ、もう8割方終わった。後は仕上げだけだからな」


そう、もう残っているのは各国の王や貴族が残っている、ゴルゴ帝国のみだった。


「ヨシヒデどうだ?」


「ああ、帝国もちょっと移動した場所に造り直す。あそこはいらねぇな!」


帝国の近くの上空から最後の国を造る場所を見ている。


「工事を始めたいな…」


ヨシヒデが言う。


「わかった、帝国を結界で覆って誰も出られないようにする。万が一のため魔王軍を配置させるから安心して工事をしてくれ!」


魔王はそう説明するとヨシヒデがニンマリして職人を集めに行った。

さらに帝国に近づき、工事の邪魔にならない程度の結界を張り国を包む。


「結界、破られないですか?」


レインが心配していた。


「レイン、最大魔力で1番強い攻撃をしてみろ!」


「大丈夫ですか?」


魔王の提案にレインは不安げな顔をする。


「おっ、レイン、俺を舐めているな? レインが結界を破ったら願いを1つ聞いてやる! 俺が勝ったらチューでもさせてもらうかな」


魔王はスケベそうな顔でニヤニヤ笑う。レインが最大の魔力を込めて。


「シャイニグレイ!」


レインの身体が光り輝き。白金に輝くビームを放つ! 結界に当たり凄まじい爆発を起こす。

だが、結界はびくともしなかった。レインは魔力を使い果たし、その場に腰を下ろす。


「言う通りでしたね…」


少し残念そうだった。

魔王はガッカリするレインを、お姫様抱っこで抱き上げ、森の木陰に飛ぶ。

魔力譲渡をし職人や魔王軍の到着を待つ。


「魔王様、約束です。キスしても良いですよ?」


「いや、冗談だから…」


そう言いながらレインを見ると目を摘むって待っていた…

魔王は、ついついチューをしてしまう。

美人のせっかくのお誘い、エロ魔王に断れる訳がなかった。

程なくし職人達が揃い工事が始まる。


帝国の結界の外には魔王軍が待機している。数人が見張っているだけで、残りの連中は訓練をしたりしていた。

帝国から一般市民が続々と逃げ出してくる。

結界が張られて出られないが、結界の内側に集まった者達は魔王軍の部下が迎えに行き結界を開けて連れて来る。

魔王が真実の言霊を使い判定しクリアした者は仮設住宅に入れていく。

そして、新しい帝国が出来上がったときには元帝国には王族、貴族、各国から亡命した王族と貴族しか残っていなかった。

使用人達にも逃げられ、自分達だけでは生きていけないと、使用人や奴隷を返してくれと交渉に来たほどだった。


「魔王様、どうするのですか?」


レインが聞く。


「そうだな、少し頭を冷やす機会を与えてやるか…」


魔王はそう呟き帝国を丸ごと転移させる。

そして、レインを連れて城の中に入る。


「よう、お前が国王か?」


そこには王座に座る国王と沢山の国の王や貴族が集まって話し合いをしていた。


「まあ、お前達の話を聞く必要はない! この国を他の星に転移させた。

あと40年〜50年ほどで朽ち果てる死の星だ。

この星の住人は全て俺が他の星に連れて行った。お前達にこの星をくれてやる。好きに生きろ!」


魔王は一方的に言い放った!


「まっ、待ってくれ! なんでこんな仕打ちをするのじゃ!」


帝国の王が魔王に質問する。


「うん? お前らのルールに従っただけだぞ? 奪った者勝ちなんだろう? だから星も含めて俺が奪った。

で、いらないお前達を捨てただけだが? 殺した方がよかったか?」


魔王はさも当然とばかりに説明する。


「そんな横暴な…」


「まあ良い。少し慈悲をやろう。この国の食料は後僅かだ。持って2ヶ月… お互い食料を奪い合って殺し合うのも良い。

ここの街の外には畑があり、魔物もいる。皆で協力して生きるのもよし。

10年経ったら一度見にくる。そのとき、一般人として生きていけるようなら、あの星に戻してやろう」


全ての人が絶望感に捕らえられていた。


「魔王様、少し厳し過ぎるのではないですか?」


レインが王達を見て心配していた。


「お前達、レイン女王に感謝しろ… 新女王の慈悲だ、5年したら見に来る。それまでに人としての心を取り戻しておけ。新女王の元、一般市民として受け入れてやる」


またもや一方的に言い、誰にも何も聞かず魔王とレインは転移で消える。


「魔王様…」


レインが困った顔をしていた。


「心配するな、1年半ぐらいしたら見に行ってくるから…」


魔王が笑顔で言う。


「私も一緒に連れて行ってくださいね…」


レインは寂しそうな顔で呟く…


「信用していないのか?」


「一緒にいたいだけです」


「レイン!」


抱きしめるのが当たり前となっていた。

2人キッリのときはチューもしたりする… 最近は調子に乗ってオッパイを触ったり、怒らない事を良いことにやりたい放題のドスケベ大魔王だった。

そして数日が過ぎ、最後の新帝国、テ国に市民を入れ首相や官僚を決め国が機能し始める。


「さて、終わったな! コナス、レイン、あとは任せたぞ! またな!」


魔王は爽やかに手を上げ転移して帰ろうとする。


「「「「「「えっ!」」」」」」


女神ーズがビックリしていた。


「うん? どうした?」


魔王が戸惑う。


「おじい様! 嘘でしょう?」


愛が物凄く驚いている!


「俺、何か言ったか?」


「いやいや、あれだけレインを可愛がっていて置いていくの?」


愛が聞く。


「だって女王だし、妻じゃないだろう? レインだって、俺のこと好きじゃないだろうし…」


魔王が困った顔をする。


「魔王様、ちょっと酷いですよ? 好きでもないならキスしたりしません!」


アコが怒った!


「なぜ、アコがそれを知っている!」


「見ちゃったんです!」


アコに見られていた様だ。


「いや、俺はアメリカンスタイルなんだ、フレンチキスぐらい…」


魔王は焦りしどろもどろになっている。


「私、魔王様が大好きです…」


レインが照れている。


「そうか… ところでレインはいくつだ? 30歳ぐらいか?」


30歳だと思っている魔王に女神ーズがビックリしている。


「16歳です…」


レインの年齢を聞き、魔王は腰から崩れ落ちた。

女神ーズも2度目の驚きを見せていた。


「20歳ぐらいだと思っていたのに、そんなに若かったなんて…」


愛が驚いている。


「俺は16歳の子供にチューしたり、オッパイを触らせてもらっていたのか…」


「パパちゃん、オッパイまで触ったの?」


魔王の呟きに、ママちゃんが呆れてジト目で見ていた。


「あっ、いや、服の上から撫でた程度だ…」


魔王の言い訳は通用しない。


「もう駄目ですね。責任を取らないと…」


アコが言った。そして再び会議が始まる。


「そうか、綺麗でおしとやかなせいもあり子供だと思えなかったが… やたらと可愛かったのは孫みたいだったからか…」


魔王はボソボソと呟く。


「はいはい、言い訳は良いから!」


ママちゃんが怖い。


「レイン、お嫁さんになってくれるか?」


魔王がレインに聞く…


「はい…」


久々に6人めの妻が誕生した。


「良かったじゃないですか! 私、妊娠したみたいなんで、パーフェクトエロはしばらくお休みです。レインさんに、いっぱいヤってあげると良いですよ?」


アコの衝撃の告白に女神ーズがまた驚き、その場はカオスだった。

落ち着きを取り戻すとレインや女神ーズがアコを祝福していた。

そして今後の事をタケルン首相達と話し合い。レインは形だけの女王とし、デラックス星の家に次元の扉を設置する事にした。

愛もデラックス星からガイアに通う女王だったりする。

各国の首相を集めレイン女王はシンボルとして、星の政治や経済は首相達が協力しておこない、連合と付き合う事となった。


そしてコナス星は新しいスタートを切った。


「久々の我が家だな…」


「お父さん! お久しぶりです!」


ゲンキーが魔王に挨拶をする。


「ゲンキー、5歳児のテンションじゃないぞ?」


「お父さん! お父さん!」


もうすぐ3歳になるアンを抱き上げる。


「お父さんにチューしておくれ!」


「ヤー!」


アンにそっぽをむかれ、魔王は落ち込む。魔王家は相変わらずだった。


「そういえば、レインが家に来るのは初めてだったな…」


「はい」


そう言いながらあっちこっちを興味深そうに見ている。

久々の歳下の嫁が可愛いのか、愛とアコが世話を焼きっぱなしだった。


「さて、ジャグジーに行くか!」


「おじい様、駄目よ! 皆んなで温泉よ!」


愛が言い出し魔王はガッカリとする…


「またか… 俺はジャグジーにゆっくりと浸かりたいのに…」


魔王が愚痴を言ったところで愛は聞いていなかった…

皆でエメラーダに転移する。

レインの物を揃えるためにショッピングモールに行く。

見た事もない店や物、人の多さに目を回しかけていたレインを女神ーズが連れ回し、あれこれ買っていた。レインはされるがままだった。

気づいたときには、エメラーダ風の化粧を施され、洋服や靴も女神ーズが選んだ物を着せられていた。

女神ーズはレインの事を着せ替え人形の様に思っているのかも知れない。


買い物が終わり魔王は女神ーズを連れ、ヤザンの店に顔を出す。


「ええっ! 魔王様の新しい奥さん⁉︎ めっちゃ美人!」


キミが言えば。


「どこかのお姫様みたい、綺麗…」


オリビーが言う。


「あら、正真正銘の女王様よ?」


愛が笑いながら教える。


「「「「「ええっ!」」」」」


皆がビックリしていた。


「ところでルナ、ここの暮らしには慣れたか?」


「はい、毎日が楽しいです!」


そう言ったルナの顔は、ギルドでは見せた事のない笑顔だった。

サーフショップの方に顔を出すと、ジジリンが店番をしていた。


「おお、魔王様じゃないか! 聞いてくれ! シニア大会で優勝してな!」


ジジリンに延々とサーフィン大会で優勝した自慢話を聞かされた。


「魔王! 誰だいその凄く綺麗な女性は?」


久々のナオトだ。


「新しい妻だ…」


そう紹介するとナオトがガッカリしていた…


「お父さん! トムと遊んできて良いですか?」


ゲンキーが興奮している。


「いくー!」


アンも張り切っている。

イーシャとサーシャが付き添って行った。

魔王達はビーチを散歩しながら温泉街に行く。初めて見る光景にレインは驚いている。


「数年も経てばコナス星もこんな感じになる。あの星はヨシヒデの傑作だ。充実した星になるだろう」


魔王の説明にレインが安心していた。

そして、いつもの温泉宿に着く。

当然、家族風呂だ。アコがマジマジとレインの裸を見て…


「16歳でこれですか! 末恐ろしいですね!」


エロの女神が驚いていた。


「魔王様ー」


「おお、皆の前で裸で抱きつかないで欲しいんだが…って、おい! ミミじゃないか! 誰が呼んだ!」


ミミが魔王に抱きついていた。


「楽しいかなー、と思ってさ」


ママちゃんの仕業だった!


「じゃ、じゃあ私も…」


マッパのレインに抱きつかれる…


「レインは危険だ! すぐに離れろ!」


「ええ… 何でですか…」


悲しそうな顔をするレインにアコが耳打ちをする。レインが真っ赤になっていた。


「やめろ! エロ女神! 純粋なレインにそんな事を教えるな!」


「どうせ、今日ヤっちゃうんでしょう?」


アコにはデリカシーのカケラもなかった…


「ヤらない! 20歳になってからだ! スピード効果が切れる可能性もあるしな!」


「なんの事ですか?」


訳が分からず困るレインに、アコが説明をする。


「私、後悔しませんから大丈夫です… よろしくお願いします」


「おっ、おお… よろしく頼む…」


レインに頼まれ、魔王はそう答えた。

女神ーズとミミとで温泉に浸かり疲れを癒す。

宴会場に行くと皆が集まっていた。


「魔王! やっているぞ!」


ヨシヒデがご機嫌で呑んでいた。


「ああ、今回の主役はお前だ。気が済むまで呑んでくれ!」


魔王はヨシヒデに感謝した。ヨシヒデは照れて赤い顔をしていた。ただ、酔っているだけかも知れない…


「なあ、魔王、なんで魔王だけモテるんだよ… 不公平じゃないか?」


ナオトが絡んでくる。


「お前だってモテるだろ! さっきだってお前がサーフィンしているところを見ていた女の子達がキャーキャー言っていたぞ?」


「そういうミーハーな子じゃなくて… 魔王の奥さん達みたいな優しい人と結婚したいんだ…」


「わかった、今度探しといてやる」


「本当かい? 期待しているよ!」


ナオトが面倒くさいので、その場限りの嘘をついた。


「魔王様はね、レインちゃんにあの胡散臭い男を紹介しようとしていたのよ?」


アコがレインに余計な事を説明する。


「魔王様、本当でしょうか?」


レインが少し怒っていた。


「いやいや、ほら、出会って直ぐぐらいの事だから…」


少し焦ってしまった。


「今日はちょっと寂しいわね… エカテリーナさんもルルシュも乗り込んで来ないし…」


愛が寂しそうだった…


「仕方がない… 可愛い孫のためだ…」


魔王は呟き、ジャラジャラと宝石を出す。


「コサイン星の黄色い閃光とコナス星のピンクパンサーだ!」


「きゃー! そうそう、黄色のをアコが付けていたから気になっていたの! ピンクもめっちゃ良い!」


魔王が宝石の説明をすると、愛のテンションがMAXだった。

魔王は女神ーズにジュエリーを造ってやる。


「貴方、毎日違う宝石を付けても数ヶ月分ぐらいあります…」


エルザが困っていた。

レインにもダイナモンドや過去に集めたさまざまな宝石でジュエリーを造ってプレゼントしたが、やはりトラブルの飛び込んでこない宴会は少し寂しかった。


翌日からもトピア星やアツミ星にレインを連れて行き魔王はしばらく遊びまくっていた。


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