表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

*Twitter* 【#140字小説】

*Twitter*【#140字小説】No.91~100

作者: july❀

No.91【#透ける頭脳戦】


俺の頭を読まないでくれ。あいつには見えている。だけど、俺には見えない。なぜだ。こいつは?そいつは?おまえら一体どうする気なんだよ!「おまえ、国士無双を狙ってんだ?」そのニヤニヤ笑いに我慢の限界だ。「なんでスケルトンの牌なんだよ!」「それでも勝つのが楽しいんじゃん♡」このドSう○こ!



No.92【#夏の音】

https://youtu.be/OOz7kIKLzhE


ミーンミンミンミーン。夏だな。夏は好きだ。だが、夏ではなくても私は四季折々に夏を感じている。それは春も秋も冬でも。ジージジジジー。もう何年になるのだろう。アブラゼミやニイニイゼミが、一段と激しく鳴くようになってきた。賑やかさ、耳に住み着く蝉の音。私の耳の中の蝉は、随分と長生きだ。



No.93【#侵入者】

https://youtu.be/ikKpF7zdmJ8


不法侵入に怯えている。対策もしてないし、セキュリティが甘いのは認める。だからって…「通報しろ!」「どこに?」「どこにって…警察に決まってんだろ?」「なんて?」「なんて…じゃねぇよ!"ハエが勝手に入ってきて怖いです"って。」ハエ叩く前に、世間に叩かれろ。「蚊も迷惑」と付け加えとくか。



No.94【#即興コント】

https://youtu.be/8UMVHa3WcNs?si=qRs-E_3N5hmaV80u


出張中、横断歩道の赤信号で深呼吸。隣に白スーツ・白帽子のおっさんが並んだ。大阪、すっげぇ。ロケンロール?「姉ちゃん、ツッコまな!」できるか!「雨は降らんな。」豹柄おばちゃんのツッコミ。「誰がテルテル坊主やねん。」信号が変わり、しれっと皆が歩きだす。大阪、強烈。日常がコントやねん。



No.95【#逆臭】

https://youtu.be/uNOaji9kRZs


ランニングシャツとトランクスで庭に出る爺ちゃんが、ダサくて恥ずかしくて嫌だった。「外に出るなら、せめて下は履けよ。」返事もしない爺ちゃんは、俺に背中を向けて立つ。傷ついた?「や、その、爺ちゃ」ぷぅ~。屁こきやがった、俺の顔面めがけて。「くっせ!」「がっはっは!」お盆には、帰るよ。



No.96【#この国の働き方 #媚びへつらい型】


23年もののへー太はクールにキメている。熱くなるなんて無駄。冷めた俺がカッコイイ。乾いて悟ってボーッとしてれば良かった。でもへー太は笑うようになった。偉い人に愛想笑いができるようになった。偉くなるため、笑ってクールな俺を捨てたんだ。見渡せば、媚びへつらう同士ばかりだと気がついた。



No.97【#真夏の恐怖体験】


ブーッ…「あれ?スマホ、バイブにしてんの?」「え?してないよ?…てか、私の鳴ってないし。」でも、確かにブーンと振動する音が聞こえる。なぜ?「て…」彼氏の青ざめた顔。「え、手?」何それ怖いわ。ホラー?「何?どうし」「て…天井」て、天井?悠々と宙に浮かぶ丸っこいフォルム。クマンバチ!



No.98【#形ばかり】


アンデッド。…アンデッド。エラー。おっ、正常な人間は久しぶりね。…アンデッド。ピピッ…「何度?」「えっとぉ…32.6℃です。」「あらヤダ。私、死んでるじゃない。」あはは…。エアコン浴びすぎで、表面体温が下がり過ぎちゃうよね。入り口の体温測定、意味あるの?苦笑いもパフォーマンスのうち。



No.99【#禁断の果実】


網の目から覗く顔。睨み付ける危ない犯罪者の薄黒い目。低い声は炎天下にボソリと呟く。飲まれそうだけど私は怯まず立ち向かう。「…スイカまだ?」息子たちがサボろうとしてるのは、みえみえ。「網戸掃除が終わったらって言ってるでしょ!」まったく誰に似たんだか!私はコソッと口元の果汁を拭いた。



No.100【#テキトゥー】


うちの母は、性格が適当だ。「今日は日曜日だもんね。」「金曜日だよ。」発言も適当だし、料理も適当。豆腐一丁を切らずに味噌汁を作る。賞味期限も適当に無視。物も適当に置く。天然というか、間抜けというか。「Tシャツ、裏返しで着てるよ?」「あ、本当だ。」「しかも前後も逆。」違和感ないんか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ