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散りゆく桜の木の下で  作者: 柳沢 玲
1/3

【序】


誤字脱字、その他読みにくい箇所があるかと思います。ご指摘頂ければ幸いです。

【序】

むかしむかし、あるところに

小さな村がありました

人々は、貧しいながらも助け合って

穏やかな日々を過ごしていました

ある晩の事、その村で火事が起こり、

人々は高台にある大木の下まで逃げました

朝になり、家も畑も燃え尽きて、辺りは一面焼け野原

ですが、人々が避難した木の周辺だけは焼けずに残っていました

そこで、村人達はその木には神が宿っていると考え、

その木を御神木として崇め、小さな祠を作りました


時は流れ、各地で大きな戦いが起こりました

人々は願いました

「神様、どうか私達を御守りください」

「私達を戦いから護ってください」

人々の願いは空しく、

やがてその村も戦いの渦に巻き込まれました

戦いは終わり、村はまた焼け野原となりました

大勢の人が、亡くなりました。

それでも御神木始め、祠の周辺だけは戦渦を逃れました

人々は言いました

「嗚呼、この神は我らをお見捨てになった」

「神と云えども結局は己の身が可愛かったのだな」と

そして、その村に住む人々は一人、また一人と、

祠の事など忘れてゆきました


そんな話が、小さな町の裏山にあったとか、なかったとか......













*************************************************************************************








ある町の、ある日の夕暮れ

「…うーん…確かこの辺に………あった!」


そう言うと、何かを掴んだ子供は夕焼け迫る町のなかを、一人駆け出した。



子供は荒れ果てた山を一心不乱に駆け上がり、一本の大木の前で立ち止まった。

「ここまで来たら、もう大丈夫だよね…」

そう言って振り返り、取り出した縄を木に括り付け、自らは錆びたバケツの上に立ち、

縄を首に通した。

そしてバケツを蹴ろうとしたとき、

「おい、待てそこの小娘」


後ろから声がした。


「えっ!?」

こんな山奥に、人がいるわけがない。そう思っていた。

だからこれは、ただの幻聴。呼び止められたのは気のせいだ。


もう一度、バケツを蹴ろうとして

「我が庭で何をしている」


どうやら気のせいではなかったらしい。


振り替えると、仙人のような身なりの人が立っていた。


伸びて荒れ放題の髪の隙間から、かろうじて見えた双眸が、こちらを睨んでいた。

「っっごめんなさい。この山に人が住んでいるとは思わなくて....」

「人の家に向かって失礼ではないか?そもそもお主、此処で何をしておる。

もう日暮れだぞ」

「べっ別に、何も....」

流石に、この状況はまずい。


「まぁ良い。暗くなる前に家へ帰れ。くれぐれも、此処で死のうなぞとは思うでないぞ」

「おおおお邪魔しました!!!」

そう言うと子供は大急ぎで去っていった

「(時代は変わらないな....)二度と来るなよ」

呟く声は、もう届かなかった





夜、

「どうして私が女だとバレたんだろう。学校の人にはバレたことないのに....結局、こうして逃げ帰ってる訳だし、あの人何者?」

これが、子供もとい少女と、山の主の出会いだった









これは、人間嫌いの神様と、神様嫌いな少女のはなし








お読みいただき、ありがとうございました。

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