【序】
誤字脱字、その他読みにくい箇所があるかと思います。ご指摘頂ければ幸いです。
【序】
むかしむかし、あるところに
小さな村がありました
人々は、貧しいながらも助け合って
穏やかな日々を過ごしていました
ある晩の事、その村で火事が起こり、
人々は高台にある大木の下まで逃げました
朝になり、家も畑も燃え尽きて、辺りは一面焼け野原
ですが、人々が避難した木の周辺だけは焼けずに残っていました
そこで、村人達はその木には神が宿っていると考え、
その木を御神木として崇め、小さな祠を作りました
時は流れ、各地で大きな戦いが起こりました
人々は願いました
「神様、どうか私達を御守りください」
「私達を戦いから護ってください」
人々の願いは空しく、
やがてその村も戦いの渦に巻き込まれました
戦いは終わり、村はまた焼け野原となりました
大勢の人が、亡くなりました。
それでも御神木始め、祠の周辺だけは戦渦を逃れました
人々は言いました
「嗚呼、この神は我らをお見捨てになった」
「神と云えども結局は己の身が可愛かったのだな」と
そして、その村に住む人々は一人、また一人と、
祠の事など忘れてゆきました
そんな話が、小さな町の裏山にあったとか、なかったとか......
*************************************************************************************
ある町の、ある日の夕暮れ
「…うーん…確かこの辺に………あった!」
そう言うと、何かを掴んだ子供は夕焼け迫る町のなかを、一人駆け出した。
子供は荒れ果てた山を一心不乱に駆け上がり、一本の大木の前で立ち止まった。
「ここまで来たら、もう大丈夫だよね…」
そう言って振り返り、取り出した縄を木に括り付け、自らは錆びたバケツの上に立ち、
縄を首に通した。
そしてバケツを蹴ろうとしたとき、
「おい、待てそこの小娘」
後ろから声がした。
「えっ!?」
こんな山奥に、人がいるわけがない。そう思っていた。
だからこれは、ただの幻聴。呼び止められたのは気のせいだ。
もう一度、バケツを蹴ろうとして
「我が庭で何をしている」
どうやら気のせいではなかったらしい。
振り替えると、仙人のような身なりの人が立っていた。
伸びて荒れ放題の髪の隙間から、かろうじて見えた双眸が、こちらを睨んでいた。
「っっごめんなさい。この山に人が住んでいるとは思わなくて....」
「人の家に向かって失礼ではないか?そもそもお主、此処で何をしておる。
もう日暮れだぞ」
「べっ別に、何も....」
流石に、この状況はまずい。
「まぁ良い。暗くなる前に家へ帰れ。くれぐれも、此処で死のうなぞとは思うでないぞ」
「おおおお邪魔しました!!!」
そう言うと子供は大急ぎで去っていった
「(時代は変わらないな....)二度と来るなよ」
呟く声は、もう届かなかった
夜、
「どうして私が女だとバレたんだろう。学校の人にはバレたことないのに....結局、こうして逃げ帰ってる訳だし、あの人何者?」
これが、子供もとい少女と、山の主の出会いだった
これは、人間嫌いの神様と、神様嫌いな少女のはなし
お読みいただき、ありがとうございました。




