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弥勒の拳  作者: 真桑瓜
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横恋慕


横恋慕


駅へ行く為に剛道館の門を出ると、篠塚が追って来た。

「お嬢さんは最近、妙心館に出入りされているそうですな?」

「あなたには関係のない事です」美希は露骨に嫌な顔をした。

「妙心館は剛道館の敵なのですよ!」

「それも私には関係のない事です」

「あなたの父上は無門平助に敗れた」

「あれは父が悪いのです、私は無門先生を尊敬しています」

「なんですと!」

「父を見舞ってくださった時の無門先生の態度は、とてもご立派でした。父に向かって『君が出ていても結果は同じだっただろう』とおっしゃいました」

「詭弁だ!」

「では、あなたは父が負けていたとおっしゃるのですか?」

「そ、それは・・・」

「無門先生にもご事情がおありだったのです。先生のお弟子さんが飛び入りで大怪我をされて、二度と空手ができない躰になったのですよ」

篠塚は黙った。

「貴方が、剛道館の師範代で、父が貴方を頼りにしている事は知っております」

「ではお嬢さん。今度の試合で私が勝ったら、私の許嫁になってくれますか?」

「話が飛躍し過ぎています、そんなお約束は出来ません。急ぎますのでこれで・・・」


美希は篠塚を無視して駅に向かって歩き出した。






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