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着火
着火
二日が過ぎた。
『煙道口の温度が65〜76度になったら、口を二、三回に分けて全開にする』
爺さんのノートには『煙道口の温度が80度に近くなると上木に着火する』・・と書いてある。
黒田が温度を測ると73度であった。
黒田は少しずつ煙道口を全開にした。
「なになに、『煙道口の温度が83度になるまでに、口炊きを止め、炊き口を完全に密閉する』・・か」
「着火時期を確認するには・・・」
『着火時期を確認するには、通気口から窯内を覗く』
「ふむ、ふむ・・・」
『炭材の下方より黄肌煙が噴き出せば、着火始点である』
「黄肌煙・・黄色い煙だな」
黒田は通気口を覗いてみる。
煙道口の温度が81度になった時、黄肌煙が吹き出した。
「よし、炊き口を塞ぐぞ!」
黒田は、レンガと赤土で炊き口を塞ぐ、今度は手際良く出来た。




