勝手にしやがれ
GODってことでね。
ぐらんど・おくとぱす・でびじょん。
んなわけないよね。
穏やかじゃないよ!
じゃあ、ぐれーと・おぶしでぃあん・でべろっぱぁ。
意味わかんないね。
穏やかじゃないよ!
まぁ、カミサマの話なんですよ。
これがまたねぇ、難しいんだな。
クトゥルフ神話、やればいいの?
いやいや、そうもいかないでしょ。
オチがねぇ、もう決まってるから。賢明なる読者諸君は、あの神話の使い方はご存じのはず。
「バカめ、カニハギは死んだわ」
とかね。
「テケリ=リ!テケリ=!」
とかね。
「窓に!窓にっ!」
とかね。
もう、停電起こしちゃうよ。赤い三つの目から、顔のないアレとかやっちゃうよ。ヒキガエルもやっちゃおうか。そんなことやってると、夜半の朋輩に叱られちゃうってわけでしてねぇ。
数年前のことですがぁー。
ちょっとばかし、いろいろありまして。その月の支払がどうもアレだ、首が回らない。これといって激しい無駄使いしたわけでもない、収入が激減するようなヘマやらかしたわけでもない。世の中もろもろあったせいで、お財布だけ真冬日になっちゃった。
自分でね、金じゃんじゃん使ったってんなら、あるいは予期せぬ出費がかさんだってんなら。カネネエナァ、で済ませちゃって、工面する気にもなるんだけど。
そうじゃない。なぁんでか知らないけど、手元に金が残ってない。
そんとき、つくづく思ったね。
貧乏神ってなぁ、実在するんだ!と。
最近アレですか。ナントカウイルス?
それ以前にも、いろいろ病がありましたよ。ニュースになりましたよ。鳥インフルエンザとかねぇ、狂牛病とか。あと、エボラとかエイズとか。
そのあとにさ、デマやら買い占めやら何やら。
ほら、こっちは当時、生活雑貨の小売業やってた時期もあったじゃない。もう大変よ。販売個数制限。問屋駆け回って商品確保。
お客様もお客様で、同じこと聞いてくる。同じことを答える。すると、別な内容で、あるいは別な表現で、同じこと聞いてくる。また答える。業務がはかどりません。その対応ってのは時間ばかり取られて、一文の売上や利益にならないってんだから、やってられない。
これこそまさに、全世界規模で疫病神の面目躍如だな、と痛感したね。
疫病神でなくとも、人類に与え給うた試練か神罰か。
まったく、人を試すなんて、イヤなことしやがる。どんな性格だよ。ロクなもんじゃないね。
えーと、なんだったかなぁ。タイトルを失念しちまいましたが。
「神は正気である、と疑わぬことが信仰だ」みたいな台詞を吐いてた映画があった。
映画といえば、好きなんですよ。
キアヌ・リーブス『コンスタンティン』って映画。
そっち系では最高傑作と思ってますよ。
俺もタバコ吸ってるからね。喫煙者には耳に痛いというか、こそばゆいというか、何というか。後半はねぇ、神意と人間の対峙、その構図、まさに神と人の関係を映像化したものだな、と勝手に思った。
神というより、あれは悪魔か。
まぁ、悪魔も神の側面ですから。
まぁ、そんなんだから。『オーメン4』も大好き。ホラー映画でありオカルト映画でありショック映画って、あれくらいしかない、って勝手に思ってる。
先の三部作よりね、こっちのほうが好きなの。
いやいや、ここまでくればさぁ。先に述べたことの中に伏線やら何やら、ありそうなもんでしょ。微妙にニッチな、あるいはマニアックな話だもんね。
いやー、これといって伏線も何もないんだな、これが。
盛り込みようがなかった。
外回りの仕事をしていた頃ね。
って、唐突に話が始まったけどさ。とある地方の、しかもやたら暑い時期、徒歩でしたよ。やたら暑くてさ。汗だくでさ。
それなりの市街地というか、人通りのありそうな場所だったら、自販機のひとつでもあって、キンキンに冷えた缶珈琲を飲む。あるいはコンビニなんかに立ち寄って、立ち読みしながら涼む、なんてこともできたんだ。
延々、田んぼ。
まぁ、早い話が道を間違えたんだけどね。
間違いに気づいたときは、時すでに遅し。
今、来た道を引き返す炎天下。
そういえば、炎天っていう怖い話があったね。
知ってる?
まぁいいや。
引き返してきてたんですよ。でも、バカ正直にスタート地点まで引き返すのも癪だった。ショートカットしようと思ったんだよね。
いくらか土地勘はあったからね。そっちじゃなくて、こっち行ったほうが早い!とね。漠然と、記憶の片隅に、こっち行けば何かある!みたいな、そんな感じで。
引き返そうって決めて、ショートカットするルートも決めて、汗をぬぐって歩き出した。
するとね、神社があったんだよ。
地方行くとね、ぽつーんと。田んぼ道ん中、いきなり神社か墓地にでくわす。まぁ、そういう地域だったんですわ。行った場所ってのが。
階段、必死に登ったよ。だんだん涼しくなってくんだ。そりゃそうだ、木が生い茂っている、日陰がある。涼しい風が身を包む。誘われるように、来ちゃったんだよ。賽銭箱の前に。
人の気配、まるで無いんだけどね。
地元の、町内で管理されてんのかな。手水処がね、水道でね。ひねっても水が出ない。
それでもね、日陰ですよ。これまた良い風がふんわり吹いてきてねぇ。小休止するには、ちょうどよかった。あともう少し耐えて歩けば、自販機かコンビニ、タクシーくらい拾えそうなところに出るとこだったからね。
その瞬間だけ、とっても信心深くなったよ。
手水処の近くに腰をおろして、涼んでた。
二、三分もすると、風がぴたっと止んだ。
もういい加減帰れってことだと思ったよ。
賽銭箱に目もくれず、階段おりてったんだ。
なんかねぇ、その土地の神ってのを感じた。そんな気分に浸りながら、歩いてったなぁ。
別に不思議でも何でもない話でしょう。
でもね、そういうことだと思うんですよ。
神というものは。
ってことを勝手に思ってる。
だからー、そのー。
甥っ子のね、幼稚園だか保育園だか何だか知らないけれど。教会でバザーがあるって。その手伝いで、会場となる教会に行ったんだけれど。
夏休みだったからねぇ。やっぱり暑い日だったんだ。
先の神社で感じた、あの涼しさ。
同じく感じたね、礼拝堂で。
結婚披露宴なんかのチャペルくらいしか知らなかったもんだから。ちゃんとした教会、ちゃんとしたって表現はおかしいわな。まぁ、中に初めて入って。エアコンとかないんだよ。でも、涼しい。
居心地の良い涼しさってヤツ。廃墟や墓地をふらつくときの悪寒とはワケが違うよ。域の中に自分がいる、そんなこと勝手に思った。
まぁ、雰囲気の問題なんだろうけど。その雰囲気を作り出すってのは一朝一夕でできるもんじゃない。蓄積された何かがあるんだろうねぇ。
って、これまた勝手に思ってる。
そういえばね。
またまた外回りんときの話だけど。
何某な宗教の何某な施設の前を通りかかった。一雨きそうな曇り空でね。どんよりってヤツね。雨が降りそうだなって気づいたら。ちらちら顔色うかがうように、自分の頭の上を気にしながら歩いちゃう。
通りかかった何某施設。日中は人の気配なんて微塵もないのよ。やたら広い駐車場に車一台停められてない。妙に静かなんだよね、しかも。
そこでね、見ちゃったんだ。あの光景は忘れられないんだよね。
雲の隙間その切れ間、お天道様の光がぱーっと施設を照らしてるように見えた。たまたま、そういうふうに雲があんなんなってて、そりゃ差し込むように見える。
不気味というか不思議というか、映画のワンシーンにありそうな。RPGのシナリオの序盤の後半戦にありそうな、レベル8くらいで攻略するボスキャラが潜んでいるような。ってわかりにくいか。
とにかく、雰囲気が出てたんだよ。
写メ、撮っときゃよかったんだな。
まぁそんな昔話だよ。
やっぱり、場所が場所だけに。なんかあるのかもしれないね、なんて勝手に思った。
雰囲気ってのは大事だね。
勝手についでに。
誰のおかげでもないけれど、たまたま偶然、なんかよいことがあったとき。それはカミサマのおかげ。
逆に、誰かのせいに、あるいは自分のせいにしたくないような、なんかよくないことがあったとき。これまたカミサマのナントヤラーってね。
そいういうふうにしときゃ、あれこれ悩んで時間を無駄にすることもないってわけですよ。
似たようなこと、誰か言ってたよね。
でも、誰もが思うことなんじゃないかなぁ。無論、賢明なる読者諸君の大半も、似たようなことを思っていたりするんじゃなかろうか。
お盆にはお寺に行って。クリスマスにバレンタイン。お正月には神社へ初詣。宗教全般に寛容な国に生まれ育ったことは、父上と母上に感謝いたすところでありますよ。
オソマツ〆
ってわけにはいかないか。
それっぽいことやんなきゃいけないね。
んんー、どうしよっかなー。
カミサマは死んだ。
アクマは去った。
カミもアクマも降り立たぬ荒野に我々は。
って、これはダメだ、やっちゃいけないね。
穏やかじゃないよ!
「あんた、カミサマですかー?」
「はい?」
「っぁあんたぁー、カミサマですかー?」
「はい?」
「あんたぁっ!カミサマですかぁぁっ!」
「とんでもねぇあたしゃカミサマだよ」
って、これもダメだ。
ダメだこりゃ。
穏やかじゃないよ!
ノックの音がした。
って、これ一番やっちゃダメなヤツ。
穏やかじゃないよ!
分狂い、無狂うなん、食う取る符。
瑠々言え穿つ、殴る、封多群。
どどいつ秘密教団ですか。
穏やかじゃないよ!
思い起こせば、あれは平成の夏。
また夏の話ですけどね。延々と思い出話に付き合わせちゃってるけどね。まぁテキトーに聞き流す、いや、読み流してくださいよ。伏線とか、たぶんないから。
あってたまるか。
それでね、縁結びの神様ってのがね。これはね、実在するんじゃないかな。縁は奇なもの味なものってね。フラクタルでもカオスでも何でもいいや、こればかりは神の領域と思うわけですよ。
なんでかってね。
自分ひとりじゃ、どうしようもないわけですよ。恋愛ってヤツは。
相手があって初めて成立する。対人関係の一種であり、性欲も金欲も深く関係し、愛憎の混濁だよ。ハプニング、タイミング、そしてフィーリング。でもそれだけじゃないわけですよ。
出会いがあれば別れがあり、別れがあるからこそ、次の出会いがある。異性が仰山群がる場所に行ったところで、良縁があるわけでなし。何もしなくとも、窓から、あるいは空から降ってくる場合もあるでしょう。朝に、曲がり角で正面衝突するとかさー。
もはや、それは神の仕業だよ。良縁ってヤツは。
つまり、縁結びの神様だよ。
こっちも素敵な人と出会ったわけ。素敵な時間を共に過ごした。愛を幾重にも育んだ。出会ったいきさつなんて、語ろうと思えば語れますよ。でもね、言葉にしたところで不思議と何とも思わない、いわば『よくある話』だ。
そこなんだよ、よくある話ってのがアレだ。
この世の何万何千という異性の中から、たったひとり、抱いた。あるいは抱かれた。抱く、あるいは抱かれると決めたのは自分自身だろう。
しかし、その対象が目の前に出現したのは、なぜか。
なぜ、其処に在ったのか。会ったのか。
合ったのか。
神の仕業としか思えない。
って勝手に思ってるけれども。
実は、この段階で縁結びの神の存在なんて微塵も感じちゃいない。ラブラブだからな。カミの入る隙間もないって具合だ。
○○たん、▼▼ちゃんと呼び合う仲だよ。
そして、別れた。
別れちゃったんだ。
で、ようやく。何年か前の、あれは平成の夏ってところに到達する。
上京してね、何某区は路上喫煙禁止なもんだから。駅前の喫煙所に行こうと思って、改札抜けてから歩いてた。あれ?どっち行くんだっけ?って立ち止まって。ちょっとキョロキョロしてたんだわ。
するとね、ぽんって肩を叩かれた。
何だ?と思って振り向くと、子連れのおばさんがニコニコしながら立ってるんだよ。誰おまえ?って思った。
そしたらさぁ、○○たんって言うのよ。
そんな呼び方するヤツなんて、昔の女ただひとりしかいないよ。あんな恥ずかしい呼び方するヤツ、他に何人もいてたまるかってんだ。
こっちに当時の面影があったから、肩なんかポンと叩いて、久しぶり!なんて言えたんだろ。こっちからしたら、みるもむざんな、うん、まぁ、そういうことだ。
いろいろご苦労がにじみ出てるんで、思い出がますます美しくなっちまうね。
急いでいるから、と。その場を逃げるように立ち去ったんだよ。過去より、現在。つまり喫煙所が優先だったからな。
一服くゆらせながら。痛烈に感じた。
あぁ、やっぱり縁結びの神様は存在するんだ、と。
ほんっとに感謝してますよ。
結んでくれなくて、ありがとう!
独身万歳!
って、穏やかじゃない、かな?
そろそろ降臨してくんねぇかなー。
さっきから、もう延々とやってんのに。気配も微塵もないよ。信仰心の欠片もないから、降りてくることはない。なんてことないよ、雨乞いと同じでね。やってりゃいつか雨が降る。
雨乞いですかね、気象関連じゃないの。その降雨は、まさに神の奇跡なんです。そういうことにしとかなきゃいけないの。
もうちょっとやってると、降りてきてね。すぱーんと、シュッと、閃いて。もうパパッとオチまで一直線。校了、ってな具合にね。なるもんですよ。
と、勝手に思ってる。
神無月 勝手にしろと 神も言い
オソマツ〆




