『魔法と剣の世界 セブンスター』
月影 聖夜
高校では成績は並み、容姿は至って平均より上ぐらい。
あんまりモテたことがない17歳、どこにもいる高校生である。
聖夜が激闘の日々からいつもの日常をとりもどしてから三ヵ月がたった。
勇者として召喚されて、異世界で魔王を倒したことが嘘のようで毎日退屈でしょうがない。
なにげに異世界に慣れてしまってこちらの世界が狭く感じでしまう・・・
『魔法と剣の世界 セブンスター』に戻りたいと願うつつ自分の部屋で眠りに
つくのでした。
『ん・・・どこだ?』
いつもの馴染んだ狭い部屋ではない、広い空間にベットとテーブルとイスのみ。
イスには白い羽根をつけた小さなうさみみ幼女が座っていた。
『ようやく起きましたね、聖夜。いつもでも起きないからたたき起こそうと思いました』
少し前まで見慣れていた幼女にようやくここが異世界の入り口だときずいた。
『ひさしぶり、あいかわらず口が悪いなルナ、それよりそのおおきなハンマーは?」
『口が悪いのはお互い様でしょ、聖夜が起きないのでこれで起こそうかなと』
『そんなので起こされたら死んじゃうよ』
『聖夜なら大丈夫でしょ、そんなことより聖夜が異世界のことばかり考えるので
セブンスターで不具合がでてきてしょうがないのよ』
『なんで俺のせいなんだ、セブンスターは俺が魔王を倒して落ち着いたのでは?』
『もう聖夜いた時代より100年以上立ってるわよ。聖夜の歪んだ欲望・・いえ戻りたいと
思う気持ちのおかげで少し世界が少しずつ壊れかけているのよ』
『人のせいにしないでもらいたい』
『聖夜には悪いけどまたセブンスターにいって歪んだ世界を元に戻してもらいたいのよ』
『行くのは願ったり叶ったりだからいいけど・・前みたいな力は使えないよな?』
『・・・・』
『なんだ、その沈黙は』
『聖夜なら一からがんばれるから大丈夫!!のんびりレベルが挙げて歪んだ世界を
頼んだわよ・・・』
『まだはなし・・が・・・』