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十三月の聖戦  作者: 宗谷雅近
序章
1/6

プロローグ

ここ、惑星スンシネは争いの絶えない星である。ここには小さめの大陸ワテルがあり、この大陸の外には無数の島が有る。さらにその向こうには深い霧が立ち込めている。この霧に入った船が戻ってこないことから神隠しの霧と言われている。

そして、この惑星に住む人々は『アームズリング』と呼ばれる武器を身につけて産まれる。

アームズリングとは、その人の意思に応えて形状を変化させるものである。その形状は指輪やブレスレット、チョーカー、イヤリングなど様々であり、また変形する武器もそれぞれ異なる。それは、例えるならば筋肉のようで鍛えれば強くなるし、意思を持たなければ使うことはできない。

そんな世界の一部を平和にしたのが、英雄と呼ばれている男エアルである。

彼は12人の仲間、『ピース・オブ・ピース』と共に大陸ワテルを争いのない平和な地へと変えた。

ワテルは、円形に近い形をしているが北東部に大きく突き出た半島を持つ大陸である。

ここには4つの国がある。セラスス王国は大陸の南に位置する大きな国だが、国王の支配は国の中心地だけで中心地から離れると争いばかりの国だ。セラスス王国と北西で接するトリフォリウムレペンズは貿易大国であり、多くの国から文化やものを持ち帰り発展している。しかし、それにより富裕層と貧困層の格差が大きい。コロコニは大陸北に位置するため、永久凍土が広がっている。そのため、居住区域は狭く、狭く厳しい環境で生きてきた国民たちは仲間意識が強く外からの者を嫌う。フリティラリアはセラスス王国と北東で接していて、争いの絶えない国である。国と呼ぶにはあまりにも統治がされておらず、血の匂いが立ち込めている。

エアルは、ピース・オブ・ピースのメンバー12人をこの大陸中に配置し監視させ、争いを起こそうとする者を取り締まることで平和を維持していた。

そんななか、エアルは大陸の外の島々も平和にしたいと思い始める。

そして、彼は大陸の平和の維持を仲間に任せ、旅だった。

仲間たちは日々送られてくるエアルからの手紙を楽しみに過ごしていた。

しかし、彼からの手紙はこれを最後に途絶えてしまった。

「俺は、今クリサンセマムという島に来ている。そして、これから神隠しの霧の向こうに進もうと思う。『神隠しの霧の向こうにはここよりずっと素晴らしい楽園があるから誰も戻ってこないんだ』って、ここの島の人達は信じてるみたいでな、その人たちに帰ってこない人たちを連れ戻してほしいと頼まれてしまった。

そこで、皆にはもし俺からの手紙がこれで途絶えたときに、俺にかわって世界の島々を平和にしてほしいんだ。それじゃあ、よろしくな。」この手紙を最後に…

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