番外編4 それ行け源さん一家 ①
龍さん達が遠征中の時の話です。
その頃、源さんとクックさんは何をしていたのか?
番外編 4
龍さん達が1回目の《アクアビレッジ街》に遠征した時の源さん達の様子です。
19日、朝。
この日、龍さん達は隣街に行ったので、源さんとクックさんは留守番に。
クックさんは皆を見送ると早速、クエスト【真の料理人になろう】をクリアするために街中に向かっていった。
このクエストをクリアするとお店の経営権が手に入るらしい。
〔クックさんには頑張ってもらいたい! 〕
源さんは、朝の野菜収穫をして商業ギルドと馴染みの八百屋に野菜を卸していた。
最近は龍さんが作ってくれた[トラ]が大活躍だった。
〔野菜を満載しても余裕で運べるため1回で全て運んでくれる為だった 〕
朝のお勤めも終わった為、森に肥料の腐葉土の回収に行く事に。
[トラ]に載って出発しようとしたら、庭鶏♂のトサカさんが付いてきたのでのせてあげた。
トサカさん「コケェ~♪ 」
出発していつもの北門の門番さんに挨拶をしてから森に入る。
見張りはトサカさんに任せて[トラ]と腐葉土の回収を始める。
[トラ]は、片手に土嚢袋を持って片手に持ったスコップで器用に腐葉土を入れてアームクレーンで荷台に積んでいく。
源さんも土嚢袋に腐葉土を詰めて、[トラ]の荷台に載せていく。
〔沢山回収していく 〕
ある程度積んだので帰ろうとしたら、トサカさんが何かに気付き鳴き声を上げる!
トサカさん「コケコッコォォゥ! 」
源さんは落ち着いて[イーストボウガントレントカスタム(源さん専用)]を構えて森林狼3匹を遠距離から1匹づつ倒していく。
最後の1匹は鎌での近接戦(首を刈って)をしていた。
〔何気に源さんがスゴイ件? 〕
[トラ]「おじいさん凄い! 僕の出番が無かった♪ 」
トサカさん「コケェ~ココ! 」
「さてと、帰ろうかの。………おや? この木は!? 」
源さんは、木の葉っぱを採って軽く揉み、匂いを嗅いで口に含み水筒の水を飲むと………
「おや、この木はお茶の木だね。これは発見だ! よし[トラ]、この木を持って帰るぞ! まだ積めるかの? 」
[トラ]「まだ余裕はあるよ。持って帰ろう♪ 」
トサカさん「コケェココ! 」
そしてこの後、無事にお茶の木の苗木? (30cm位の木)を5本ほど根っこごと収穫して[トラ]に積み込み、そして仲良く北門に戻って行った。
源さんファームに戻り、早速果樹園と畑の境に植えてみた。
〔お茶の木の生垣みたくなった 〕
後に、龍さんにお茶の加工道具を発注。
その時、龍さんのリクエストで紅茶も作ることを依頼されて早速作ってあげた。
〔ま、日本茶だけでなく烏龍茶も作れる源さんだった 〕
その為、龍さんからはおまけでお茶缶大(ミスリル製)をもらった。
お茶缶に詰めて、それ以後仲間内で飲んでいる。
次の日(20日)
クックさんはとある食堂で奮戦していた。
フル装備で次から次に来るオーダーと闘っていた。
〔ガンバレ、クックさん! 〕
源さんは、朝からいつもの野菜の世話と収穫、出荷といつものお勤め(ローテーション化していた? ) を終わってトサカ達と戯れていた。
庭鶏に変化してからは源さんによくなつき、卵も少量産む様になった。
〔勿論、無精卵のみ収穫してます。雛が孵るのが楽しみです 〕
そこへ生産ギルドから若い職員さんが来て源さんに来てほしいとの事?
何事かと聞くと、《キュクロー村》に運んでほしい物が有るのと店の準備が出来たので見てほしいと連絡があったらしい。
〔どうしたのだろう? 〕
話を聞きに生産ギルドに向かう前に総合ギルドに行くようにと職員さんに言われた。
何でも生産ギルドのパスが発行可能なので登録しましょうと連れていかれた。
〔ハテ? ワシは生産しとらんぞ? 何でだろう? 〕
総合ギルドでは受付嬢の狐さん(源さんは識別が出来なかった(笑) ) から………
「はい、おめでとうございます。生産ギルドの招待状です。これをどうぞ(笑) 」
「はい、ありがとうございます。でもワシは生産しとらんぞ? 」
「え~と、源さんの場合は……… 」
説明を聞くと………
①まずは野菜の安定生産実績、しかも複数!
②同じく果物の生産実績
③さらに米、小麦の生産実績
④おまけの卵の生産計画の功績
(既に商業ギルドには報告済 後は納品レベルになるの待ち! )
………だそうでした。
一応、生産なので生産ギルドに登録できる様になっていたらしい(笑)。
〔結構、無理な話かも知れませんが、農家もある種の生産活動だからね。 byGM 〕
総合ギルドを出て、生産ギルド職員さんに連れられて生産ギルドに着くとカウンターでトアギルドマスターが待っていた。
いや、待ち構えていた。
「ようこそ生産ギルドヘ(笑) 」
「………トアギルドマスターさん、結構あざといぞ! 」
「まぁ、そう言わずに♪ まずはギルドカードを見せて下さい 」
カードを渡すと早速、手続きをして登録をした。
「では、早速、指名依頼になります。源さんには《キュクロー村》に臨時便をお願いします。理由は《キュクロー村》まで運んでほしい物が有りまして、どうしても源さんの[トラ]を使って運びたいのです。あのけん引車? でギリギリの大きさなんですよ。お願いします 」
トアギルドマスターが頭を下げていた。
「こちらからも聞きますが、運ぶのは良いのだが護衛がいないぞ! まず護衛の用意じゃな。それとその間の畑の世話をどうするかだな。そっちの助っ人の依頼もあるのう。どうするのじゃ? 」
「勿論、護衛も畑の世話もこちらで用意します。あと《キュクロー村》の店舗も用意出来ているので確認して下さい。費用も《キュクロー村》だけでなく生産ギルドでも出させてもらいます。それで依頼を受けて頂けますか? 」
"ピコン♪"
【クエスト【《キュクロー村》ヘの臨時輸送】が発生しました。この依頼を受けますか? (yes/no) 】
源さんは、良くわからないが"yes"と押して………
「では、やらせていただこう 」
………と、言って打ち合わせを始めた。
運ぶ物はどうも鉱山用の送風機らしい?
それも結構大きい物だった。
〔源さんは農機具関係はわかるが、それ以外はサッパリだった(笑) 〕
早速、[牽引式荷台(トラ専用)]を持ってきて荷を積んで運ぶ事に………とは言うものの護衛の準備が出来ないため、明日の朝に出発となった。
結局は明日の畑の世話をしてもらう生産ギルドの職員さん達に畑の世話の仕方を仕込む事に。
〔生産ギルドの若いのが来て教えてたら驚いていた。こんな方法が有ったと! 〕
次の日(21日)………
いつものように朝起きてから収穫なのだが手伝いの生産ギルド職員さんとある程度収穫して[トラ]に積み込む。
〔《キュクロー村》ヘのお土産用に 〕
そしていつものようにトサカさんと一緒に生産ギルドに向かう。
トラに乗って生産ギルドに行くと、トアギルドマスターと[牽引式荷台トラ専用]にギリギリ載った送風機? が待っていた。
「じゃ、今日はお願いします。後、護衛は北門にて待ってますので合流して下さい 」
北門に行くと護衛のチームが待っていた。
「なんじゃ、蕎麦屋さんではないか。護衛をしてくれるのかな? 」
「源さんこんにちは。そうですよ、我々のチーム[スパイ同好会]が護衛をさせていただきます 」
そこにはスーツを着た5人組がいた。
パーティー[スパイ同好会]だった。
〔何故スーツなのか突っ込んではイケナイヨ! by蕎麦屋 〕
No.007:蕎麦屋 男:人族
No.008:八郎 男:人族
No.009:Miss.Q 女:猫人族
No.010:柳生十米 男:人族
No.011:サッカー部 男:犬人族
また濃い面子が揃ったパーティーだった。
〔001~006はいません。あまり深く突っ込まないでね。 by蕎麦屋〕
「では、行こうかの 」
こうして《キュクロー村》への臨時輸送が始まった………特に問題も無く(笑)。
途中、いつもの角ウサギと森ワンコと森鳥に襲われるも蕎麦屋さん達が難なく倒す。
勿論、トサカさんは………おとなしい?
〔どうも人見知りしているらしい? 〕
源さんに寄り添っていた(笑)
どうもMiss.Q さんが怖い(いろんな意味で? )らしい。
〔Miss.Qはトサカさんをモフリたいらしいです(笑) 〕
《キュクロー村》まで1時間って所でまたトレントが擬態していた。
始めにトサカさんが気付きいつものように………
トサカさん「コケ、コッコォー! (オジキ、トレントだ! と言ってる? ) 」
「蕎麦屋さん、トレントが1本いるのう。どうするのじゃ? 」
「ほう、コレがトレントの擬態ですか? ホントに分かりにくいですね。トレントは初めてなので何かコツは有りますか? 」
「蕎麦屋さん達は北の森は初めてかのう? 」
「もっぱら今は西の街道付近でオーク狩りでレベリング中でして………もっとも明日の荷馬車便で隣街《アクアビレッジ街》に行ってクランを結成する予定です。その予行練習で今回の依頼を受けました 」
「そうか、龍さんが言うには弱点はあの顔がそうじゃよ 」
「………なるほど、顔が弱点でしたか。では、皆行くぞ! 」
蕎麦屋さんのチームがトレントに攻撃を始めた
蕎麦屋さんのチームは、投げナイフ(皆さんオソロの)で攻撃をしていた。
〔しかも顔に命中させていた! 百発百中で!? 〕
一撃一撃は攻撃力は弱い投げナイフだが、顔面にクリーンヒットを連発されては流石のトレントももたず戦闘開始3分で"ピチュン♪"していた。
「終わりました。では行きましょう! 」
「流石だのう。龍さんが一目置いてる訳だのう 」
「え、龍さんが……… それは嬉しいですね♪ 」
こうして無事にトレントを刈り取り? 《キュクロー村》に着いた。
門番さんに村長を呼んでもらう。
〔慌てて呼びに行く門番さん 〕
村長は、すぐに来てくれてそのまま荷の送風機? を鉱山の入口まで運ぶ事に。
村長の後に続く。
〔何か、急いでいるみたいだな? 〕
鉱山の入口まで行くとそこには大勢のドワーフのおっさん達がいた。
早速、送風機? を数人? で担ぎ上げてさっさと運んで行った………
〔あれ、けっこう重かったはずだけど? 〕
ドワーフ達は建物(恐らくは送風塔? )に送風機? を取り付けていた。
暫くして"バンザ~イ、ナオッタ♪" と声が聞こえて来て中からドワーフ達が出て来て酒盛りを始めていた?
「イヤ~、源さん今回は助かりました。一昨日送風機が壊れまして今まで手動で空気を交替で送っていまして………」
要約すると………
・一昨日(19日)昼過ぎに送風機? が壊れた。
・まず、中にいる仲間にすぐに外に出るように連絡員を送る。
・手動の送風機? を交替で動かして送風をしていた。
・まだ最奥に潜っていた仲間が出てこれなかった。
・村長は、壊れた時点でイースト街に伝令を即出していた。
・元々送風機? 自体は交換予定で作っていて生産ギルドでテストしていた。
・ただ、大きさが大きさなのでばらして運ぶ予定だった。
・緊急事態なのでそのまま運ぶ事になり、源さんの[トラ]に頼む事になった。
………と言う事だった。
トアギルドマスターは源さんには説明して無かったが、蕎麦屋さんのチームにはしてあった様だった。
〔もっとも源さんに余計なプレッシャーを与えない様にした配慮らしい 〕
この後、村長の案内で店舗の方に行くと、既に完成していた。
戸口の広い昭和の八百屋風の建物ができていた。
〔流石ドワーフだった。建築速度も半端無かった! 〕
源さんは、お試しに今日取れた野菜を村長に見せてみた。
村長は野菜の事はわからないらしく、奥様(見た目は幼女? )に見てもらう事に。
「あんた、この野菜は買いよ! 凄いわ! 味も良いしなにより新鮮よ♪ 」
「あ、その野菜は今朝取りたてを持ってきてます。良かったらどうぞ(笑) 」
「ありがとうございます。しっかりと宣伝しときますわ♪ 」
この後、店員予定の娘ッ子ドワーフ(ヤッパリ幼女? )を3人紹介してもらい、まずは売るものを知らないといけないので野菜の詰め合わせを渡しておく。
〔結構喜んでいた! 〕
そして給金等を決めてその日はお開きとした。
この野菜プレゼントは効をそうし源さんファームの野菜はウマイ♪ とドワーフの間には有名になった。
〔そしてオープンの時にはドワーフ奥様軍団に…………これは後の話に(笑) 〕
こうして何とか送風機も届けて野菜も配ったので戻る事に。
店舗の確認もできたので後は野菜等商品を持ってくるだけだった。
〔帰り際、村長に鉱石を載せられるだけ載せられ、土嚢袋を追加発注を頼まれたが(笑) 〕
この後は、順調に進み《イースト街》に到着して生産ギルドにて報告をした。
〔蕎麦屋さん達は冒険ギルドでの依頼の為、ここで別れた。ご苦労様 〕
"ポーン"
【クエスト【《キュクロー村》ヘの臨時輸送】がクリアしました。今回の報酬は依頼金100,000G、鉱石等資源を土嚢袋10袋分でした 】
こうして今回の源さん一家の冒険? は終わった。
因みにクックさんは、無事にクエスト【真の料理人になろう】は無事、クリアしたのだが………
ゲットしたのは店舗では無く、お店の経営権だった。
〔あくまでも経営権です。コレが有ると店舗を構えられますが無いと露天までしか許可は降りないので注意。 byGM 〕
蕎麦屋さん達のチームについて。
蕎麦屋さんを中心のスパイ(007シリーズ)に憧れて集まったスパイ達だった(笑)。
〔現在、人員数5人、絶賛スパイ募集中(笑) 〕
ここであれ、龍さん達の後を付いて《アクアビレッジ街》に行ったんじゃないの? と思った人がいると思いますが、例の盗賊を回収した後、騎士団の馬車で《イースト街》に戻っていました。
なのでまだ《アクアビレッジ街》には行ってません。
もっとも次の日に行こうとしたけどモフモフ隊に護衛依頼を取られて行けなくなっていましたが(笑)
後のクラン[MI7](イギリスの諜報部MI6から)を作り工作活動? をすることに。
番外編4
今回の内容は源さん達のお留守番の様子? かな(笑)。
源さんはお茶の木を発見していた。
マダマダ森にはいろんな木や草花が有るので探して見よう♪ by運営




