しゃれこうべが笑った日(200文字小説)
寒梅が咲き、桜がつぼみ始めると、あの老人は現れる。
雑木林から少し離れた原っぱから、桜を見上げる様にして。
時折、彼の笑い声が聞こえてくる。何がそんなに可笑しいのだろうか。
疑問に思い、そこから桜を見上げてみた。
見えたのは桜などではなく、誰かの白骨化した首吊り死体。
彼はこの死体を見て笑っていた様だ。
風に揺られた骨が擦れあう。骨が奏でる音は、老人の笑い声の様。
どうやら彼は、私の来訪を待ちわびていたらしい。
寒梅が咲き、桜がつぼみ始めると、あの老人は現れる。
雑木林から少し離れた原っぱから、桜を見上げる様にして。
時折、彼の笑い声が聞こえてくる。何がそんなに可笑しいのだろうか。
疑問に思い、そこから桜を見上げてみた。
見えたのは桜などではなく、誰かの白骨化した首吊り死体。
彼はこの死体を見て笑っていた様だ。
風に揺られた骨が擦れあう。骨が奏でる音は、老人の笑い声の様。
どうやら彼は、私の来訪を待ちわびていたらしい。
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