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蛇のひげ短編集

しゃれこうべが笑った日(200文字小説)

作者: 蛇のひげ

 寒梅が咲き、桜がつぼみ始めると、あの老人は現れる。


 雑木林から少し離れた原っぱから、桜を見上げる様にして。


 時折、彼の笑い声が聞こえてくる。何がそんなに可笑しいのだろうか。




 疑問に思い、そこから桜を見上げてみた。

 

 

 見えたのは桜などではなく、誰かの白骨化した首吊り死体。


 彼はこの死体を見て笑っていた様だ。


 


 風に揺られた骨が擦れあう。骨が奏でる音は、老人の笑い声の様。

 

 どうやら彼は、私の来訪を待ちわびていたらしい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後まで読んでゾッとし、改めてタイトルを確認してもう一度ゾッとしました。 タイトルが全体を語っており、うまくしてやられたなーと感じました。
[一言] 読後に背筋がヒヤリとする話。 桜は妖しく美しい。 私は好きです、余韻があるお話。 また素敵な物語をお待ちしています。
[良い点] 冒険ファンタジーの始まりのようにも感じましたが、骨が奏でる音と老人の笑声で一気に現実の恐怖を感じました。首吊り死体を集めるのが老人の趣味であればより一層怖いですね。
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