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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
9/34

9/20 『インディ』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話はあまり進んでいないみたいだね」

「疲れて眠ってしまったようだな」

「なろうの方ではブックマークしてくれた人が増えたみたいだよ」

「少しずつ増えているな。嬉しいことだ」


「電志、web小説というのはインディーズのミュージシャンみたいなものなのかな?」

「そんな感じはするな。刊行されている本がメジャーデビューだとすれば、web小説ではインディーズを楽しむことができる」

「インディーズからスカウトされてメジャーデビューするミュージシャンがいるということは、web小説でもスカウトされて刊行って流れができるのも必然だったのかもね」

「そうだな。それから、読み手にとっても楽しみ方が深くなる。『インディーズ時代から知ってる』とか『インディーズから育てた』という感覚は格別だ」

「でもさ、電志は特別読みきりの漫画を読んで『これは良い』って言ってたのに、それが連載されて人気出ちゃうと『何か違う』って言って読まなくなっちゃうじゃあないか」

「……まあ、そういうパターンもあるな」

「人気出たらポイなんてかわいそうに」

「それは芸能人の略奪婚に使われる言葉だ。インディーズには馴染まない」

「インディインディって言っていたらインディ・ジョームズ・ボンドを思い出しちゃったよ」

「それ別の映画が合体しちゃってるだろう」

「映画? コーヒーのCMの人だよ」

「それはジョーンズさんだ」

「じゃあ惜しかったんだね。今日はこの辺で締めようか」

「そうだな。じゃあ、また明日」

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