表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
6/34

9/17 『フルネーム』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話は全く進んでいないみたいだよ」

「気力を充電してくると言って出かけてきたらしい」

「それなら明日は5話分くらい書けるね」

「流石にそこまでサクサク進みはしないだろう」


「ねね、電志は何でフルネームで呼ぶと怒るの?」

「ファミリーネームを先に呼ぶなら怒らない」

「一応【アイギス】での公用語は英語だから、ファミリーネームは後になっちゃうね」

「俺らは日本式で良いんだよ」

「で、何で怒るのさ」

「せっかく話を逸らしたのに、お前は蛇か」

「スッポンだよ」

「もっとタチが悪いな。だって嫌だろ、家電製品を連想させるなんて」

「もしかして、それでイジメられた? 小学校の時とか」

「……うるせえな。連呼してくる奴がクラスにいたんだよ」

「そうなの? ボクは電志の名前、カッコイイと思うけどなあ」

「えっ……?」

「あ、赤くなった!」

「コノヤロウ……」

「くふふ、今日はボクの勝ちだね! じゃあここら辺で締めようか」

「この借りはいつか返す」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ