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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
5/34

9/16 『ダークマター』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話をようやくアップできたみたいだ、やったね!」

「ほう、夜遅くまで頑張ったんだな」

「書きたいという気持ちが爆発したみたいだよ。リア充爆発しろみたいに」

「『書きたい気持ち』と『リア充爆発しろ』は真逆のパワーだと思うんだ」

「数学的にはマイナスが付いているかいないか、というだけの違いじゃあないか」

「国語的には陽と陰で大きく違うな」


「そうそう、今日は作者が宇宙関係の記事を見付けて興奮したみたいだ。変態だね」

「全ての宇宙好きに謝れ。何だか殆どがダークマターで構成された銀河が発見されたようだ」

「『ダークマター』って何かの技みたいな名前だね」

「中二心をくすぐられるな。ちなみに『ダークマター』の日本語訳は『暗黒物質』だ」

「男子って『暗黒』とか付くの好きそうだね」

「うるせえな、幼い頃純粋なヒーローに熱狂した反動だよ」

「しかし、ボク達の時代になってもこの『ダークマター』は使えるようになってないね」

「まだ宇宙に進出して間もないからな。いずれ光の速度で飛べる機体が作れるようにでもなれば……その頃には有効活用できるようになってるんじゃないか?」

「夢のある話だね。今日はここら辺で締めようか」

「だな」

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