9/15 『肩揉み』
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斂侍電志:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。
倉朋愛佳:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。
〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。
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〈DDCF〉は今日も平常運転。
愛佳が作業の手を止めて話し出した。
「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」
それを受け電志も作業を中断し、応じる。
「ああもうそんな時間か」
「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話が大体3分の1程度まで進んだらしいよ」
「1話の3分の1か、大体どれくらいの文字数なんだろうな」
「最近は1話で2200~2500文字近辺が多いって言ってたから、その3分の1だね」
「800文字辺りか」
「作者がね、仕事で肩が凝るんだけど、自分で肩揉みしたら『使う力と回復量どっちが多いのか』で悩んでいるらしい」
「……それはまた、変なことを考えるな」
「自分で肩揉みしたら、回復するために力を使っているから等価にならないかな」
「どうだろうな。往々にして消費する力の方が回復量より小さい。無限機関ってできないだろ?」
「そうか、等価だとずっと循環できるもんね。じゃあさ、自分で肩揉みしたら損するだけじゃあないかい?」
「……素直にマッサージ店行った方が良さそうだな」
「今日はここらで締めようか」
「そうだな」