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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
3/34

9/14 『だししょうゆ』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話は全然進まなかったらしいね」

「小説家になろう版の方は順調にアップできているみたいだが」

「なろうの方ではまたブックマークしてくれた人が増えていたよ」

「おお、やったな! 設計士という裏方の生活に興味を持ってくれた人がいるんだな」


「そうそう電志、今日は作者が新たな発見をしたんだってさ」

「ほう、それは何だ?」

「○亀製麺の食べ方だよ」

「その位置を伏せても伏せられてないな」

「おっと、それは気付かなかった。まあいつものように会計に並んだら、『だししょうゆをかけてお召し上がり下さい』って言われて初めて気付いたらしい……『そういえばいつも薄味だったな』と」

「……いつも何もかけてなかったのか?」

「そうみたいだよ。店員がたまたま言ってくれたことで初めて気付けた感謝しているって言ってた」

「というか、説明書きがどこかにあったんじゃないのか?」

「基本的に説明書は読まない人だからね。『それらしいボタンを押せば家電は動く』という信条みたい」

「だがそれでだししょうゆを気付けなかったわけだ」

「だししょうゆってさ、どっちなの? だしなのかしょうゆなのか」

「……だしでしょうゆなんじゃないか?」

「じゃあどんな味なの?」

「…………だしでしょうゆなんじゃないか?」

「ねえ電志、ボキャブラリーが貧弱だよ。だしでしょうゆしか言えないの?」

「それは俺のせいなのか? じゃあ倉朋はどんな味だと思うんだ」

「…………だしで、しょうゆ」

「やっぱりな。今日はここら辺で締めようか」

「そうだね。じゃあまた!」

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