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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
29/34

10/10 『明日風邪で』

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日のブックマーク等は、微増だったよ。ボク達のトークショーもね」

「前日と同じようなものか」

「うん、そうだね」

「まだ新規参入してくれる人がいるとは、ありがたいな。作者も喜んでいるみたいだ」


「電志、ボクはちょっと悩んでいることがあるんだけどね」

「どんな下らないことだ」

「電志がボクに優しくするにはどうしたら良いんだろうと思って」

「それだと、まるで俺が優しくないみたいだな」

「事実だからね」

「事実というのはありのままを言うことだと思うんだ」

「まさにドンピシャじゃあないか」

「きっと、倉朋がまともに話してくれれば解決する悩みだと思うぞ」

「ボクは元からまともに話している」

「そうだったのか。じゃあ……無いな」

「諦めるの早いよ。もう少し考えてよ」

「そんなこと言われてもなあ…………それなら、風邪でも引いたらどうだ?」

「じゃあ明日、ボクは風邪で休む」

「それサラリーマンがよく言うセリフだって作者が言ってたぞ。しかもそう言う奴で本当に休んだのは見たこと無いって」

「本当に休む人は黙ってるだろうからね」

「また、寝坊で遅刻した人は『腹痛』と申告するのをよく見かけたそうだ。あと、二日酔いで早退する場合は『体調不良』とか」

「みんな上手く言い換えているんだね」

「俺は嘘はつかないけどな」

「嘘も方便だよ電志。今日はこの辺で締めようか」

「そうだな、また明日だ」

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