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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
27/34

10/8 『探査』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日のブックマーク等は、微減だったよ」

「まあだいたいこのくらいで固まったか」


「電志、宇宙に生身で出られるようにはなるのかな?」

「ならないだろう」

「何で?」

「生存できる環境じゃないからな」

「頑張れば何とかならない?」

「ならないと思うな」

「じゃあ、そこで生きられる生物なら宇宙に出られるんだよね?」

「そりゃ、そうなるな」

「いるんじゃない? どこかには」

「んー……まあ、いるかもしれない」

「それ、どうやって見付けようか」

「より高性能な望遠鏡とか、そういうのを搭載した探査機とかかな」

「……どうせだからさ、【アイギス】飛ばしちゃう?」

「は?」

「【アイギス】なら生活環境揃ってるし、太陽系から抜けて行っても大丈夫でしょ?」

「……あー、その手があったか」

「ねね、新しい星見付けたらさ、ボクが名前付けても良いかな?」

「……やめておいた方が良いだろうな、今日はこの辺で締めるか」

「えーケチだなあ。じゃ、また明日!」

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