10/8 『探査』
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斂侍電志:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。
倉朋愛佳:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。
〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。
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〈DDCF〉は今日も平常運転。
愛佳が作業の手を止めて話し出した。
「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」
それを受け電志も作業を中断し、応じる。
「ああもうそんな時間か」
「今日のブックマーク等は、微減だったよ」
「まあだいたいこのくらいで固まったか」
「電志、宇宙に生身で出られるようにはなるのかな?」
「ならないだろう」
「何で?」
「生存できる環境じゃないからな」
「頑張れば何とかならない?」
「ならないと思うな」
「じゃあ、そこで生きられる生物なら宇宙に出られるんだよね?」
「そりゃ、そうなるな」
「いるんじゃない? どこかには」
「んー……まあ、いるかもしれない」
「それ、どうやって見付けようか」
「より高性能な望遠鏡とか、そういうのを搭載した探査機とかかな」
「……どうせだからさ、【アイギス】飛ばしちゃう?」
「は?」
「【アイギス】なら生活環境揃ってるし、太陽系から抜けて行っても大丈夫でしょ?」
「……あー、その手があったか」
「ねね、新しい星見付けたらさ、ボクが名前付けても良いかな?」
「……やめておいた方が良いだろうな、今日はこの辺で締めるか」
「えーケチだなあ。じゃ、また明日!」




