10/3 『進化』
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斂侍電志:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。
倉朋愛佳:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。
〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。
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〈DDCF〉は今日も平常運転。
愛佳が作業の手を止めて話し出した。
「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」
それを受け電志も作業を中断し、応じる。
「ああもうそんな時間か」
「今日のブックマーク等は、微増みたいだね」
「微減の後に微増か、ほぼもう平行線って感じだな」
「うん。大きな変動はもう無いと思うよ」
「そうだな。読み続けてくれている人は引き続き宜しくお願いしますってところだ」
「電志、進化とは何だと思う?」
「何だ急に」
「いいからいいから」
「うーむ進化か、『克服』とかどうだ。まず逆境があって、それを克服する。流行り病の克服とか、過酷な環境の克服とか」
「ボクはね、時間だと思うよ。ボク達は生きているだけで進化し続けているんだ」
「そうなのか?」
「『昨日までのオレと思うなよ?』というセリフがある」
「何かの漫画を読んで影響されたんじゃあるまいな」
「主人公が寝て次の朝起きたら超絶パワーアップしていたんだ、まさに進化だよ」
「俺も次の朝起きたらパワーアップしてねーかな」
「そんなのあり得ないよ」
「さっきまでの言葉はどこへ行ってしまったんだ」
「はくちょう座にあると言われるブラックホールまで。電志……ボクが明日の朝起きたら課題が勝手に出来上がっているとか、ないかな?」
「結局課題が心配だっただけかよ。それは知らん。今日はこの辺で締めるか」
「そんなご無体な。じゃあまた明日だね」




