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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
20/34

10/1 『宿命のエビ』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話をアップ、遂にエピローグだよ!」

「完結したか!」

「うんうん、長かったねえ」

「長かったな。一足先に、これでカクヨム版は終了か」

「うん。このトークショーもカクヨム版では終了だよ」

「なかなか感慨深いものがあるな」


「電志、今日はエピローグにちなんでエビについて話そう」

「『エ』しか合ってないな。エビが好きなのか?」

「いや、苦手だよ」

「じゃあ何で話題にしたんだ」

「これが運命というやつだね」

「てきとうに話すことを運命と呼ぶのか」

「エビってボイルすると色変わっちゃうんだよね」

「えっ? エビのこと話すの?」

「最初に言ったじゃあないか」

「てっきり脱線したままエビに戻らないのかと思った」

「それは甘い」

「でもエビ苦手なんだろ」

「うん。宿命のライヴァルだね」

「今思い出したけど、昨日の弁当にエビ入ってなかったっけ」

「入れたね」

「倉朋も食べてなかったっけ?」

「おいしくいただいた」

「じゃあ苦手じゃないじゃん」

「殻を剥くのが苦手なんだ」

「紛らわしいな。今日はこの辺で締めるか」

「そうだね、また明日! カクヨム版ではバイバイだよ!」

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