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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
18/34

9/29 『眼鏡とコンセント』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話はまだまだみたいだよ」

「休みにならないと無理か」

「今週は特にそうみたいだね」

「働きすぎて倒れなきゃいいんだが……」

「倒れたら病室で書いてもらおうか」

「倉朋もなかなか鬼だな」


「電志、コンセントはどんなものが使いやすい?」

「穴の多いものかな。ああ、あと、穴の間隔が広いものの方がいい。かさばるものを挿した時に隣の穴が使えなくなることがあるから」

「ふうん。かさばるものって何? 電志の眼鏡?」

「眼鏡をコンセントに挿す理由が無いな」

「最近は撮影機能のついた眼鏡もあるらしいじゃあないか」

「あったとして、俺が持っている理由が無いな」

「と言いつつ、本当はこっそり撮影しちゃってるんじゃあないの? ボクの横顔とか」

「大体隣にいるお前を撮影する意味が分からないんだが」

「じゃあ何を撮っているのさ」

「何をって言われても、俺の眼鏡に撮影機能が無いからな」

「どんな機能ならあるの?」

「目が悪くても物が見えやすくなる機能ならある」

「そんなオプションはいいよ。もっとこう、さ、変形してロボットになるとか」

「割とオプションじゃない重要な機能なんだけどな。それから変身するには質量が圧倒的に足りない」

「増やせばいい」

「ロボットになれるくらいの質量の眼鏡をかけたら、俺の耳とか鼻とかが落ちると思うんだ」

「顔がつるつるになるね。今日はこの辺で締めようか」

「そうだな、また明日だ」

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