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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
16/34

9/27 『意地悪成分』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話は手付かずだったみたいだよ」

「む、それはかなり忙しそうだな」

「プロットだけはある程度考えているみたいだけどね」

「なろうの方は、さすがに減速してきたみたいだ」

「三日天下だったね」

「天下取ってないけどな。まあかなり変わった作品だからストライクゾーンも広くはない。こんなもんだろう」

「それでもブックマークしてくれる人はちょくちょく増えているみたいだよ」

「ああ、それは嬉しいところだな。今後も追ってもらえるように頑張ろう」


「電志、『いないいないばあ』って悲しくないかい?」

「どっちかっていうと、喜ばしいことのように聞こえるな。親が子をあやす時とか」

「だって『居ない居ない婆』だよ、お婆さんがいなくなっちゃうんだよ」

「お前赤ちゃんの目の前で絶対そういうこと言うなよ」

「社会の厳しさを早めに教えてあげた方が良い」

「それは社会の厳しさなのか、倉朋の意地悪さなのか」

「ボクに意地悪さの成分があるなんて驚きだ」

「俺はお前が意地悪さの成分が無いと思っていることにこそ驚きだ」

「電志が意地悪だからそう見えちゃうんじゃあないかな」

「俺のどこが意地悪なんだ」

「肝臓辺りが。今日はここら辺で締めようか」

「そうだな。じゃあまた明日」

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