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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
14/34

9/25 『複数同時』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話は無事アップできたみたいだよ」

「集中して書けたようだな」

「休みの日はまったりしながら書いているようだね」

「応援ボタンをさっそく押してくれた人もいるようだ、良かったな」

「ここまで読み続けてくれている人がいるんだね!」

「なろうの方では今日もブックマークしてくれた人やPVが堅調に伸びている」

「これは感謝の気持ちも尽きないね」

「ああ、星の数ほどある作品の中で『読んでみよう』と選んでくれたっていうのは嬉しいことだ」


「電志、今日は登山が話題になったみたいだよ」

「テレビでやってたな。芸能人が険しい山を登っていた」

「だから事故について話そう」

「最悪な前振りだな。普通『だから山のことを話そう』になるだろ」

「でも【アイギス】には山が無いじゃあないか」

「まあそうだが……事故っていっても宇宙戦闘機の事故とか【アイギス】の事故しか語れないぞ」

「電志が設計に集中している時は常に放送事故だよ、むっつり黙っているじゃあないか」

「おしゃべりしてたら集中できないからな」

「おしゃべりしながら集中すれば良い」

「俺の脳は複数同時進行ができないんだ」

「出たよ『俺、男脳だから』。まったく電志は男好きなんだから」

「男は好きじゃないが、男脳は割と気に入っているな」

「男の脳が好きとか、スプラッタだね」

「無駄な『の』を入れるな。今日はこの辺で締めるか」

「そうだね、また明日!」

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