9/24 『クジラは何で』
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斂侍電志:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。
倉朋愛佳:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。
〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。
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〈DDCF〉は今日も平常運転。
愛佳が作業の手を止めて話し出した。
「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」
それを受け電志も作業を中断し、応じる。
「ああもうそんな時間か」
「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話は書けなかったみたいだよ」
「今日は休みじゃなかったのか?」
「作者はカードゲームをやってきたって言ってたよ」
「ほう、カードゲームが趣味なのか」
「みたいだね。そして作者がカードゲームに興じている間に、今日もなろうの方ではブックマークしてくれた人が増えたらしい」
「ここのところどんどん増えてきているな、本当にありがたいことだ」
「嬉しいよね! PVも増えてきているし、ボク達の活躍がけっこう読まれているみたいだよ」
「嬉しいことづくめだな。これからもこの調子で伸びてくれると良いな」
「ねえ電志、今日は電志がネタ出してよ」
「ネタ切れか?」
「チガウヨソンナコトナイヨ」
「…………まあいいや。俺はクジラに興味を持ったんだが、クジラって一度陸に上がってから海に戻った種族なんだろ。何で海に戻ったんだろうな」
「そこに海があるからさ」
「それだと全部の種族が海に行っちゃうだろ。しかもそれ登山家のセリフじゃないか」
「使いまわしができるセリフって名言だよね」
「セリフはいいよ。クジラだよ、クジラ」
「ああそれって、最近」
「『映画で話題になった』とか言うなよ?」
「えい……ドリアンって叫んだのは何だっけ」
「苦し過ぎる方向転換だな。てかそれも映画だし」
「たぶんね、海にいればダイエットする必要が無いからだよ」
「何だその珍説……だが、確かに海ならその必要がないな……」
「くふふ、今日はこの辺で締めようか」
「そうだな、また明日だ」