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天才設計士の小劇場  作者: 滝神龍二
12/34

9/23 『走れタマゴ』

☆★☆★


 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★

〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話は進められなかったみたいだ」

「残念だな。また忙しいのか」

「常に忙しいみたいだね。でもなろう版の方では良いニュースが続いている。ブックマークしてくれた人が増え続けているみたいだよ」

「それはありがたいな。多くの人が楽しんでくれれば作者も書き甲斐があるだろう」


「電志、ボクは思うんだけど」

「またロクでもないことか?」

「ニワトリとタマゴが競争したらどっちが勝つと思う?」

「『ニワトリが先かタマゴが先か』っていうのは競争しているわけじゃない」

「てっきりゴール前で僅差で競り合っているのかと思ったよ」

「つーかタマゴは走れないだろ」

「それは……ミステリィだね」

「タマゴが走れないことをミステリーだと言う倉朋の方が俺にとってはミステリーなんだが」

「かのコロンブスだってタマゴは走れると言った」

「言ってねえよ。確かにタマゴに関して何かは言ったけど、『走れる』とだけは言ってない」

「今後の課題だね。タマゴには走れるだけじゃなく、最終的には走り高跳びをやってもらいたい」

「落下後が心配だな。今日はここら辺で締めるか」

「そうだね、また明日!」

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