表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/26

魔王討伐


〜魔王城〜


「とどめだ! いくぞみんな!」

伝説の剣を掲げ勇者が鼓舞する

「「「おう! 」」」

賢者、聖女、剣士がそれに応え

四人の最大奥義それぞれが魔王に放たれる

「グギャアあぁ! 」


その凄まじい威力に、魔王城ごと魔王は消し炭にされ滅ぼされた!

魔王の気配が完全に消えたのを四人は確認し、お互いに抱き合い涙し、歓声を上げる


激しい戦いにより、疲れ果ててはいたが、満足そうな顔で勇者が呟く

「長い戦いだったがついに終わったな」


攻撃魔法で数々の魔物の軍を、一瞬にして消してきた女賢者

「これで私達の頼まれた仕事は終了ね……さぁかえりましょうか!」


白の聖衣を仲間の血で赤く染め、懸命に治療した。戦いが終わり溢れんばっかりの笑顔の聖女

「早く帰って近くの村で身体洗いたいですぅ」


勇者との前衛のパートナー

盾を持ち剣も扱う男剣士

勇者のそれには劣るが自慢の装備は、魔王との戦いでボロボロだが、とても和かな顔だ

「オラの装備は全部ダメになっちまただ、

だどもみんな生きでるし、腕も足も身体もどごも欠けでねぇ。 さぁ、 けえるだ!」


喜びを分かち合う4人


「ああ、帰ろう!」

「帰りましょう」

「帰るですぅ〜」














「あっ、ちょっと待った。魔王との戦いで必死すぎて忘れてた、ほんとゴメン!」


勇者が思い出したように慌てて

「聖域バリア解除」と叫ぶ


「しげる、ゴメン!

浮かれててちょっとだけ忘れただけだから、

許して!」


勇者・賢者・聖女・剣士それぞれが

しまった!

忘れてた!

そうだった!

やっちまただ!

という顔で必死に謝る


「グスン、忘れて置き去りにされるかと。

でもいいんですよ、いつものことですし……

だけど皆さん、魔王討伐達成と、何よりもご無事でほんとに良かったです!」



なぜバリアに守られ隠れていたか?

彼には、他の4人にはあるような戦闘に使える加護もなく、ステータスも一般人並、ちょっと鍛えた騎士以下。

バリアが無ければ、魔王との戦いのチカラの余波で、あっけなく死んでいただろう

なのに何故、彼はここにいるのか?


それは彼の能力

【四次元倉庫】と【生鮮スーパー】

つまり……

荷物持ち役と料理担当。

そんな雑務役の彼 『たなか しげる 』の魔王討伐後の物語である


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ