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繰り返しの朝
お題:「普通」を使って【嬉しい】をイメージした作品
毎日朝起きて学校行って宿題して寝て、また起きて学校に言っての繰り返し。
そして今日もつまらない普通の朝が始まる。
「行ってきま~す……」
やる気のない挨拶をしながらだらだらと玄関を出たら、
「おう、おはよ」
ちょうど自転車にのったアイツが通りかかって、にかっと白い歯の輝く笑顔にドキリとする。
「……おはよ」
なんか急に頬が熱くて、そっぽを向く。
「のんびりしてると遅刻すっぞ。乗せてやろうか?」
「間に合いますよ~だ!」
小突くとわざと自転車から落ちそうになる。
これもいつものこと――……うん、“普通”も、案外悪くないのかも。
なにげない朝の風景。
日常の中にある小さな幸せを幸せと感じて生きていきたいなぁと常々感じております。