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空気の存在

お題:「いつの間に」を入れて【不思議】をイメージした作品。


 いつからだろう。

 彼女を目で追うようになって、声をかけて。交際をOKしてもらった時は踊りたいくらいだった。一生側にいたいと思って……だからプロポーズしたんだ。

 なのに、いつの間に彼女は空気のような存在になってしまったのだろう。


 なぜ僕は今まで気づかなかったんだろう。

 空気がなければ生きていけないのだという、そんな当然のことを。

 彼女をどれほど大事にして、感謝しなければならなかったかを。



 封筒ごと破き捨てた緑の紙に、一滴の涙が落ちた。



不倫シリーズ連投もここで終了となります。次回から安心してお読みください(^^;ゞ


しかし、本当に夫婦っていつの間にか「いて当たり前」「やってくれて当たり前」になってしまうのですよね。相手に対する感謝を心に留めておきたいものです。

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