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ハトを飛ばした後、ほかに事務仕事があるフォレボワ・ギルドの受付嬢とは分かれて、ひとまず宿屋に戻ることにした。
案の定、俺とシャルロッテの昼食はアリスとMによって食われていた。なお、良妻と自ら称するだけあって、マルガレーテが俺とシャルロッテの分を取ってくれていたそうなのだが、俺の祖母が子供たちに上げてしまったらしい。
「おや、コルンバーノとシャルロッテちゃんの分だったのかい。悪いことをしたねぇ」
などと、しょんぼり祖母が言ってくるので、怒るに怒れない。そもそも、諦めていたのもあって、切り替え早く、量産パテとニョッキをシャルロッテと食べることにした。
「シャルロッテ、パテとニョッキを分けてくれ」
「二人分を解凍しますね」
嬉々として、スキル解除をしているが、そのスキルは確実に攻撃スキルである。本来、洗脳系の攻撃スキルを蘇生として使っている俺が言うのもなんだが、冷凍食品にかける情熱とか色々おかしい。
「あ、クロ助お帰り!!」
「マルガレーテの王子様、アリスさんとナスターシヤちゃんとあたしで、青年団のところに行ってきますね」
「……いってきます」
椅子に座って、食べていると、部屋から出てきたアリスとマルガレーテ、ナスターシヤがそう声をかけてきた。
「ああ、って、ナスターシヤから聞いたのか」
「はい!!あたしたちなら、土属性持ちと光属性持ちなので、サポートできますし」
アリスがサポートに向くとは思えないが、生命力が高い光属性で、力もある火属性でもあるあたり、万が一の際には一番役に立つステータス持ちではある。
「ああ、気をつけてな」
「クロ助、任せといてね!!」
「……ほどほどにしておく」
アリスはまあ、良いとして、ナスターシヤはナニをほどほどにするつもりなのか問いたい。きっとろくでもない言葉がこの子から出てくる確信があるので、問わずに見送った。
「私たちは迷宮の方の探索でしょうか。ヒカリゴケがあれば、私でも探索可能ですし」
「そうだな」
マルガレーテがいないので、探索スキルに不安があるが、慎重に進めさえすれば、シャルロッテのアクア・ベールもなかなか探索向きのスキルである。
「あとでMにも聞いてみるか」
「はい」
嬉しそうにシャルロッテは頷くと、おいしそうにニョッキを口に運ぶ。よく飽きないなと呆れ気味に見ていると、視線を感じたので、振り返ると祖母とその親衛隊がニヤニヤしながら見ていた。それも、柱の影から。
「若いっていいねぇ」
「くっ、ワシらもジョルジェットたんとあんな時代が……」
「ジョルジェットさん!!アップルパイとミートパイを確保して来ました!!」
「マッシュポテトを持って来ました!!」
ああ、背後のもの音を無視したい。
つか、今頃、確保されても、パテとニョッキで腹いっぱいである。どこぞの火属性どもと違って普通の胃袋しかない俺としては、追加されても困る。
「シャルロッテ、やっぱ、今すぐMと計画立てよう」
「そうですね」
シャルロッテは正面からやり取りを見ていたため、すぐに賛成する。
その後、追加されたモノはMが美味しくいただいた。




