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迷宮内の居住区画に戻って、真っ先に全員下着姿でサウナに入ったワケだが。
「ねーねー、エっちゃん!!我慢大会やろうよ!!」
「構わないよ!!ところで、ケロの字、そのなんだ、あたいが背中をこすろうか?」
「マルガレーテちゃん、準備ができたので、合図してください!!そのタイミングでクラウディオさんに向けてスキル発動します!!」
「シャルロッテ、ありがとう!!ささ、マルガレーテの王子様、あたしが隅々まで洗ってさしあげます!!もう、隅々まで!!」
「……サウナというか冷凍庫」
アリスとMが我慢大会を開催し、俺を洗うためにシャルロッテが水を用意したのはまあ、許そう。だが、スキルで大量の水を呼び出すために、サウナ内を氷漬けにするのは駄目だろう。最早サウナの全否定だ。
「おい、M、お前に背中をこすられたら、俺の生皮はげるだろ?!ほぼ初期値の<生命力>なんだぞ?!あと、シャルロッテとマルガレーテ、洗ってくれるのは嬉しいが、サウナから出てからにしてくれ!!ナスターシヤ、掃除するから許せ!!」
一息に言う。
「おおー!!クロ助ノンブレス凄い!!」
アリスの能天気さがワリとマジで癒しだ。
「ケロの字!!<生命力>ほぼ初期値なら、肉ごといける自信があるよ!!」
「なんで、誇らしげ?!つか、反応するの、そこなのか?!」
「エっちゃん凄い!!わたしも頑張らなきゃ!!」
そして、アリス、お前はドコ張り合っているんだ。油断したところに、攻撃スキルくらった気分だ。
「そうですね。ナスターシヤちゃん、勝手に冷凍庫にしてごめんなさい」
「ナスターシヤちゃん、ごめんね!!あとで、あたしとシャルロッテも掃除するから!!」
「……高温の中の生臭さの方が問題、このままで構わない。コレ使って洗うといい」
あ、ナスターシヤ的には冷凍庫の方がマシなのかと、思っていると、それまでナスターシヤが座っていたモノをマルガレーテに渡す。
「って、それ、プリちゃん!!なんか、凄い緊縛されてるけど、どうしたよ?!」
「……言ったら、自縛した」
これ、自縛ってある意味凄いというか、ナスターシヤはナニを言ったんだ。
「これなら、スキルの威力調整なくても大丈夫そうです」
「じゃあ、シャルロッテよろしく!!マルガレーテの王子様、洗いますよ!!」
「それなら、わたしとエっちゃんが、クロ助が動かないように手伝うね!!」
「アリスさん、Mさん、ありがとう!!」
「力仕事はあたいたちに任せな!!」
身の危険を感じ逃げようとすると、ナスターシヤに腰布を掴まれる。
「……ナスターシヤも手伝う」
「落ち着け!!そして、アリスは俺の下着を脱がそうとするな!!」
「むー、わたしたち、クロ助のお嫁さんだから、問題ないよ?!」
「って、M、待て、掴むな、俺のHP削れてるぞ?!」
「それじゃあ、マルガレーテの王子様、任せてくださいね!!」
緊縛プリちゃんを持ったマルガレーテが近づいてきた。
その後のことは思い出したくもないが、マルガレーテの洗い方は驚くほど繊細で丁寧で、一緒に風呂に入るのもいいかもしれないと思ってしまうくらには、キモチよかった。




