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闇属性僧侶のあんまり平穏じゃない日常  作者: 水可木
八章 迷宮と新手の試練
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 とりあえず、居住空間に戻ってきたわけだが。

「おい」

 俺たちの目の前には大量のロースト肉(冷凍済み)が詰まれていた。考えるまでもなく、シャルロッテだ。

 なんでこんなになるまで放っておいたんだ。

「みなさん、どうかされましたか?」

 きょとんとしたシャルロッテが首を傾げる。普通に可愛いが、流されたら駄目だ。

「シャル子ぉお!!凄い!!お肉いっぱいだね!!」

「やっぱり、シンプルが一番だね!!」

 我に返った、アリスとMの大食い二名が歓喜の声を上げながら、シャルロッテに飛びつく。あ、これ、悪化の流れだ。恐怖のロースト肉地獄開幕のお知らせだ。

「……お前の嫁だろ……早くなんとかしろよ?」

 のそっと現れたナスターシヤが、そんなシャルロッテたちを見ながら、俺の真横で呟く。疑問系なのは定型文をそのまま口にしたからだろう。

「嫁って、書類上、そうなったってか、お前らが勝手に提出しただけって言うか、どうにかできるレベルじゃないだろう」

「……医者が黙って首を振るレベル」

「そうそうって、おい」

 ナスターシヤの的確な一言にどうしてくれようと、周囲を見れば、プリちゃんが首を左右に振ってくれやがった。今、そういうのいらない。

「マルガレーテの王子様、大丈夫です。まだ、少ないほうですから!!」

 げっそり気味の俺を見かねて、マルガレーテのフォローが入るが、アイディアロールに成功した俺は、普通に正気度を削ってしまう。

「シャルロッテに台所と食材を与えると、これ以上の惨事が通常運転なのか」

「マルガレーテの王子様、人間って慣れる生き物なんですよ」

 遠い目でマルガレーテが言う。だがしかし、こいつも、ドブネズミ食ったりと、精神的に結構なダメージを与えてくれる。

「なにはともあれ、食事の用意もしてますから、食べませんか?」

「やったー!!わたし、おなかペコペコだよ!!」

「あたいも、早くなにか食べたいよ!!ロースト肉もあるんだろう?」

 大食いたちは呑気にのたまう。

「……ナスターシヤ、もう、肉、見たくない」

「同感だな」

「あたしはマーモットならいけますよー」

 俺たちが引きつった顔でこそこそやっていると、シャルロッテが近寄ってくる。

「安心してください。ニョッキがあります」

 フォローどころか、寧ろトドメを刺してきやがった。

「やっぱ、ロースト肉も良いかもな」

「……ナスターシヤも」

「シャルロッテ、あたしも肉が良いなー!!」

 とりあえず、話し合いは食後にすることにして、俺たちも食事を始めた。

 

 

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