実験19日目
7月16日
新実験体に、いつものように媚薬を打つ。
かなり染まってきたのか、三分の一ほど栄養剤で薄めたが、効果は普段通りだった。
明日にでも旧実験体とご対面させようか。
薬の回りも早くなっており、打った途端に自分を慰め始めた。
淫語も次々と発すようになり、だいぶ堕ちてきたようだ。
さて、新しい実験体の作業に取り掛かる前に、古い実験体の方にある物を見せる。
一枚の写真。実験体の家族の写真だ。
懐かしかったのだろうか。左目から涙を流していた。
二枚目の写真。実験体の父親が切り裂かれ、死んでいる写真。
もちろん偽物。これくらいの物を作るのは造作もない。
しかし、効果は絶大のようで、狂ったように叫んでいた。
三枚目。今度は母親の死体写真。
もちろんこれも偽物。
瞳孔が開き、絶望している顔。今までで一番の顔じゃないだろうか。
三枚の写真を実験体の前に置き、新実験台の方へ向かった。
短い時間のはずなのに、床には水たまりが出来ていた。
適当に突っ込んで、搾り取られた。
それにしても、あの薬の効果はすごい。それとも彼女のが名器なのだろうか。
そのうち日記口調じゃなくなるかもしれません。