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『マイ・レッグス』凍てついた世界で、君だけが僕の足だった  作者: Aditya Kushwaha


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シカルプールの廃墟

足がない状態で馬に乗るのは、暴風の中で手のひらに箒を立ててバランスを取るようなものだ。  眠りにつく前、メグに乗ることは呼吸をするのと同じくらい自然だった 。太ももを締めれば「速く」、あぶみに体重を移動させれば「曲がれ」。僕の足はハンドルだった。  だが今、ハンドルは壊れていた 。



 凍った湖から離れるにつれ、メグが一歩踏み出すたびに衝撃が体を突き抜けた。足がだらりと力なく垂れ下がっているため、脇腹を挟むことができない。僕は左へ滑り、右へ滑った。今にも転がり落ちそうなジャガイモの袋になった気分だった 。


「ゆっくりだ、メグ。ゆっくり」  震える声で囁いた。  僕は前かがみになり、胸を彼の首に押し付けた。分厚く暖かい首に腕を回し、たてがみに手を深く埋める。指がつるほど強くしがみついた 。  これが新しい現実だ。僕はもう乗りライダーではない。ただの乗客パッセンジャーだ 。



 数時間歩いた。風景は白い雪と灰色の岩の墓場だった。  やがて大きな崖の角を曲がった時、僕はそれを見た。  いや、正確には「それだったもの」を見た。


 シカルプール。


 心臓が早鐘を打った。 「止まって」とあえいだ。メグが足を止めた 。


 眼下の谷を見つめた。記憶の中のこの場所は、煙突から煙が立ち上り、鍛冶屋が鉄を叩く音や子供たちの遊ぶ声で満ちていた。生命で満ちていたのだ。  今は、骸骨スケルトンだった 。


 木の小屋はない。木材は何世紀も前に朽ち果てていた。茅葺き屋根もない。  あるのは雪の下にかろうじて見える石の土台だけで、かつて家があった場所を縁取っている。それはまるで、ほとんどの歯が抜け落ちた歯茎のようだった 。


「僕の家……」僕は震える指で中央近くの瓦礫の山を指差した。「あそこにあったんだ」  あそこで母がシチューを作り、父が火のそばで物語を語った。僕が生まれた場所だ。  消えていた。  その現実は、麻痺よりも強く僕を打ちのめした。死んだのは僕の足だけじゃない。すべてが死んだのだ 。  両親も、友達も、市場で微笑みかけてくれたあの女の子も。僕が氷の中で凍っている間に、彼らは人生を送り、年老い、何百年も前に死んでしまった。  僕は墓場を訪れた幽霊だった 。



「全部なくなったよ、メグ」涙で視界を滲ませながら、僕は声を絞り出した。「何もかも消えてしまった」。  メグは低く悲しげな声を出した。彼もこの場所を覚えていた。ここは僕と同じくらい、彼の故郷でもあったのだ 。


 僕たちは近づき、かつてメインストリートだった場所を進んだ。今は石の山の間を通るただの道だ。沈黙が重く、耳に押し寄せてくる。  その時、沈黙が破られた。


 ズリッ。ズリッ。


 足を引きずる音だ 。  メグの耳が瞬時に頭の後ろへ倒れた。僕の下で彼の筋肉が硬直する。彼は足を止め、鋭く鼻を鳴らして警告した。


「なんだ?」  目を拭いながら前を見た。  崩れた石壁の陰から、人影が現れた 。  最初、心は希望に躍った。人? 生存者か? 「おーい!」僕は呼びかけた。「助けてくれませんか?」


 その人影がこちらを向いた。そして僕の希望は、氷のような恐怖へと変わった 。  人の形をしていたが、それは人ではなかった。もはや人ではない。  皮膚は凍ったような青白い色で、骨に張り付いていた。何世紀も前のようなボロボロの布をまとっている。  だが最悪なのは目だった。白い。完全に白かった。瞳孔も虹彩もない。ただの空っぽな乳白色のガラス玉だ 。



 それは口を開き、人間のものではない音を発した。枯れ葉の間を風が吹き抜けるような、乾いたガラガラという音。


「ガアアアァ……」


 フロスト・ウォーカー。ゾンビだ 。  それは歩くのではなく、つまずくように動いた。体を前後に揺すりながら、盲目的に腕を伸ばしてくる。指は凍傷で黒く変色し、鉤爪のように曲がっていた 。



「メグ、下がれ!」僕はたてがみを引いて叫んだ。  だが、化け物は速かった。不自然なほどの爆発的な速度で飛びかかってきた 。  僕は何もできなかった。蹴り飛ばすこともできない。飛び降りて戦うこともできない。鞍の上に閉じ込められたまま、無力だった。


「メグ!」  僕は目を閉じ、強くしがみつきながら叫んだ。  だが、メグは守られる必要などなかった 。


 化け物がメグの喉を狙って飛びかかってきた瞬間、メグは稲妻のような速さで反応した。彼は引かなかった。  わずかに上半身を起こし、体重を移動させ、そして後ろ足で激しく蹴り出したのだ 。


 バキィッ!


 胸が悪くなるような音がした。メグの鉄のように硬い蹄が、化け物の胸をまともに捉えたのだ。  衝撃は凄まじかった。化け物は宙に浮き、後ろへと吹き飛ばされた。石壁に激突し、青い皮膚と折れた骨の山となって崩れ落ちた 。  二度と動かなかった。


 メグは蹄を踏み鳴らし、倒れた怪物に向かって荒々しく鼻を鳴らした。起きてみろと挑発しているようだった 。  僕はゆっくりと目を開けた。心臓が破裂しそうなほど脈打っていた。地面の壊れた物体を見、それから僕の下にいる馬の力強い首を見た。


 その時、力関係が永遠に変わったことを悟った 。  かつての世界では、僕がメグの世話をした。餌を与え、ブラシをかけ、導いた。  だがこの新しい、壊れた世界では、メグこそが戦士なのだ。僕はただの荷物に過ぎない 。



 僕は身をかがめ、彼の首に腕を回して、粗い毛皮に顔を埋めた。震えが止まらなかった。


「君は僕の力だ、メグ」彼の耳元で囁いた。「君は僕の足だ。君は僕の剣だ。君がすべてだ」


 メグはわずかに頭を回し、黒い瞳で僕を見た。彼は怯えていなかった。準備ができていた。  僕たちは怪物と廃墟の世界でたった二人きりだった。  だが、死んだ村シカルプールを背に、亡霊たちを置き去りにして歩き出した時、僕は一つだけ確信していた。


 生き残るんだ。二人一緒である限り、僕たちは生き残る 。

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