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Velmire Neveil

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その朝、魔法試験室に足を踏み入れた瞬間、Ellionは、アカデミーのどこにも見当たらない男と出会った。その男は、ぼろぼろの黒いローブをまとい、鋭い目つきでEllionを見つめていた。まるで冒険者のような印象だが、Ellionはその男の中に強い「何か」を感じ取っていた。それは普通の魔法使いではない、もっと深い力を秘めているように思えた。


「また来たか、少年。」Velmireの声は、暗く冷たい部屋で響き渡るように聞こえた。Ellionは驚きはしたが、恐れることはなかった。


「ただ勉強しに来ただけだ。」Ellionは冷静に答える。「あの授業についていけないから、ここに来たんだ。」


沈黙が流れる。Ellionの心の中で、何かが引っかかる。何かが彼をこの部屋へ引き寄せているような気がする。思わず口を開く。


「影…知ってるか?」Ellionは呟いた。「たまに誰かの心の中に現れる影のこと。どこから来るのか、どうして現れるのか、わからない。」


Velmireは目を細め、Ellionをじっと見つめていた。その後、静かにポケットから古びた本を取り出し、ページを慎重にめくった。そこには、Ellionがいつも見る「影」に似た絵が描かれていた。


「その影を感じる者は少ない。それは、その者の力が目覚めようとしている証だ。」Velmireは静かに語った。「その影の形は様々だし、力の源も異なる。その者が自分の力を深く理解し、そして近づいていくとき、影が現れる。そして、力を求める欲望が強くなると、その影はその力を引き寄せる。」


Ellionは息を呑んだ。「それは、僕が求めたわけじゃない…」


「君は、まだその力を理解していないだけだ。」Velmireは低く笑った。「力を解放するのは簡単ではない。しかし、君がそれを望むなら、私は手を貸すことができる。」


Ellionはその言葉を噛み締める。これが彼の求めていた答えなのか。それとも、未知の世界に足を踏み入れる決断をする時が来たのだろうか?



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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 一話一話、心を込めて執筆しております。読者の皆様の心に何かが残れば幸いです。 本作は毎週、月・水・金・日曜日に更新中です。 お気に入り登録・評価・コメントなどで応援していただけると、今後の創作の大きな力になります。 次回のエピソードで、またお会いできるのを楽しみにしております。
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