ギルドの壁の向こうで、二人のArcheonの長の出現
---
しばらく歩いたあと、Ellionの足はHunter Crestの正門で止まった。石と木でできた壁、少し傾いた看板には「Hunter Crest」と書かれ、交差したナイフと鷹の目の紋章が、このギルドの特性を物語っていた。
Serikatの中の空気は違っていた。冷たく、重く——まるで古い血と虚しい勝利の匂いが、木と石の隙間にまだ染みついているかのようだった。
「おおっ、Ellion、おかえりなさい」
髭の薄い老いた受付係が、山のように積まれた報告書から目を離さずに彼を迎えた。
Ellionはただうなずいた。誰の目も見ようとせず、彼の思考は明らかに一つのことに釘付けだった——あの死体。Velkra。星四の魔獣。致命的とされているが……それは見た傷のせいではなかった。
彼の足はブリーフィングルームへと向かった。静寂。そこには、濃い赤のスタンプが押された一枚の報告書が、木の机の上で彼を待っていた。彼は手袋を外し、その紙を見つめた。
> 報告書 第四二−九A号
場所:Grenswald外縁の森
対象:Velkraの死体三体、半径十五メートル内で発見。
武器による傷跡なし。内部筋肉が裂け、魔力構造が内側から焼かれていた。
人間の痕跡は一切なし。
補足:現場の空気に未知の魔力残留物を確認…
Ellionはその報告書を静かに見つめた。その目には深い思索の色が浮かんでいた。
「人工の傷じゃない。罠でもない。これは……何かが内側から奴らを殺した。でも、普通の魔法とは違う。まさか……呪いか?」
彼は、Garrenとともにあの場所に立っていた時の記憶を再び開いた。夜の光、冷たい息、そして焼けた血の鋭い匂い。
カチャ——
ドアが開いた。Ravorn、整った身なりの聡明な青年。Garrenの信頼厚い人物が入ってきた。その後にSereneが続き、Ellionが見ていた机の報告書の前に静かに腰掛けた。
「まだ気になってるのか?」と、壁にもたれながらRavorn Weysが聞いた。
「少しな……一体、何が奴らを殺したのか。」
「それがここにあると思ってるの?」とSerene Ghilrtが返した。
Ellionは再び報告書に目をやった。その眼差しに映るのは勇気ではなく、知るべきという“義務”だった。
「またあの場所に行く必要があるかもしれない。Dawnspearの森へ……」
Garrenは眉を上げた。「あそこは事件以降、立ち入り禁止区域だ。上層部の許可が要る。」
重い沈黙が空気を満たす。先ほどよりも静けさが際立っていた。
外の空は灰色の夕暮れへと変わりつつあった。Hunter Crestの大聖堂の高いステンドグラスの隙間から、夕陽がわずかに差し込む。その時だった、重々しい声が後方から響いた。
「ならば、その理由を直接聞かせてもらおう」
時間が止まったかのようだった。
Ellionが素早く振り向く。Garrenが背筋を正す。扉のところに立っていたのは、Neravethの誰もが知る男——Vann Orthell。IronbloodのArcheon。
壁のように高く、盾のように広い胸、踏みしめるたびに石畳が鳴るような存在感。
「まさか、Dawnspear自身とも言える最高のArcheonが出てくるとはな……」
低くつぶやきながら、彼の鋭い目は横から入ってきたもう一人に向けられた。
Duren Virell。淡く光る白のローブ、朝雲のような銀髪、言葉を発さずとも軍を動かせる眼差し。
「その通りだ、Orthell」
静かにDurenが言った。
「だが……Velkraのような魔獣が、原因不明で死ぬ? それはただの狩猟の問題じゃない。存在への脅威だ。」
二人のArcheonが一つの小さな部屋に並び立つのは、これが初めてだった。
そしてその間にいるのは——Ellion。
ただ知りたいと願っただけの、ただの若者。Velkraの不可解な死の原因を。
だが、今——彼の足はすでに踏み出していた。
それはやがて、ある真実へと至る道。
そして“Archeonの道”が、ここから始まるのだった。
---




