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鍛えられた礎

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西の広場の朝の空気は、冷たく澄みわたっていた。露が草の先端に宿り、薄い霧が広く静かな大地を覆っている。この広場は街の喧騒から遠く離れ、苔と時に飲み込まれた廃墟の建物の奥深くにひっそりと隠されていた。


Ellionは、朝日が地平線に差し込み始めた頃に到着した。広場の中央にはすでにVelmireが立っていた。黒いローブがその体を覆い、影のように地に根を張ったような、屹立した神秘的なシルエットを描いていた。


「時間通りだな。それが最初の正しい一歩だ。」

彼は振り向かずに言った。声は低く、揺るぎない。


Ellionはまっすぐ背筋を伸ばし、目を逸らさずに近づいた。

Velmireはゆっくりと振り返る。彼の眼差しは鋭く、しかし裁くものではなかった。


「今日から、お前が夢見た影や偉大な力を忘れろ。ゼロからお前の魔法の基礎を築く。強固な土台なしでは、大きなものを支えることはできん。」

彼の声は平坦だが、抗えない確かさが込められていた。


彼は両手を広げた。「まずはAeternasから始める。これは自らの体内のエネルギーを制御する基本の魔法だ。外界からEtherを引き寄せる前に、自分の中に流れるEtherを感じ取らねばならない。」


Velmireはゆっくりと後ろに下がり、露に濡れた草の上に静かに胡坐をかいた。落ち着いた仕草でEllionにも座るよう促した。


「目を閉じろ。体内で最も微細な流れを感じ取れ。血でもない。呼吸でもない。最も柔らかな脈動だ……それをNerveth Etheraという。肉体と魔法を結ぶエネルギーの核だ。」


Ellionは目を閉じた。呼吸をゆっくり整える。

最初はただの静寂だった。

だが、時が経つにつれ、心臓の鼓動の奥に、何かがあった。繊細で、ほとんど触れられない。まるで肌の下で柔らかく脈打つ細い糸のようだった。


「難しいだろう?」Velmireの声は相変わらず平坦で、Ellionの胸中のわずかな動揺を見透かすようだった。「当然だ。普通はそれを感じ取るだけでも一週間はかかる。焦るな。」


だがEllionは揺るがなかった。姿勢を少し正し、表情を引き締めた。

彼は心を静め、その奇妙な感覚が徐々に強まるのを待った。


時は流れた。太陽は高く昇る。

汗がEllionのこめかみを伝ったが、彼の目は閉じたままだった。

彼は耐え続けた。


Velmireは静かに彼を見守った。表情は穏やかだが、その目の端にはゆっくりと興味が灯り始めていた。


やがて、ちょうど太陽が天頂に達したとき、Ellionは深く息を吸い込み、目を開けた。


「感じ取れた……肌の下を細い糸が流れているような感覚だ。」


Velmireはわずかに頷いた。ほとんど見えないほどだった。

「それがNerveth Etheraだ。良い。予想より早かったな。」


彼はゆっくり立ち上がり、その鋭い眼差しに今はわずかな称賛の色が宿っていた。

「明日はそれを安定させる訓練だ。どんな状況でもその流れを保てるようになって初めて、外界からEtherを引き寄せる資格がある。今日はここまでだ。」


Ellionは立ち上がった。息は荒いが、その瞳は確固たる決意に燃えていた。

「明日も来る。どんな訓練でも。」


Velmireは彼の肩を軽く叩いた。

「良いぞ。その決意を絶やすな。」


二人はゆっくりと広場を後にした。陽は西に傾き始めていた。

その静かな足音の奥で、Ellionはただ一つ確信していた——

これはただの訓練ではない。

これは本物の力への長き旅路なのだ。

そして彼は今、その第一歩を踏み出したのだった。



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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 一話一話、心を込めて執筆しております。読者の皆様の心に何かが残れば幸いです。 本作は毎週、月・水・金・日曜日に更新中です。 お気に入り登録・評価・コメントなどで応援していただけると、今後の創作の大きな力になります。 次回のエピソードで、またお会いできるのを楽しみにしております。
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