プロローグー① 言霊ラップ戦闘曲~阿吽の呼吸
『転生ラッパー』(転ラ)をお読みいただきありがとうございます!▼
本日は合計10話を連続投稿予定ですので、サクサクと読みにいらしてください!▼
それではお楽しみください!▼
※本日の投稿予定の時間帯:午前0時台×2、早朝×2、お昼×2、夕方~夜×4
「「うん」」
僕とチャラガは目配せし、頷いた。
次の瞬間、二人は目前に立ちはだかる怪物に向かって、疾駆し始めていた。
怪物の名はアラクネ。
巨大な蜘蛛の肉体に人間の美女の顔が生えた、おぞましい姿の怪物である。
この迷いの森の主だ。
こいつを討伐して、奥に捕らわれている「生贄候補」の村人たちを救出しようとしてるってワケ。
『あらァ、活きのいい生贄が2匹も追加だなんて嬉しいわァ~!!』
アラクネは、今まで喰らってきた生贄たちの啜り泣きが混ざったような、気色の悪い声色を発した。
チャラガが先頭を突っ走る。
暗闇の中で、ボブヘアの紅毛が陽炎のごとく鮮やかに揺らめく。
引き締まった薄褐色の肌。
さすがは踊り子の華麗なステップ。
これで口を開かなければ、見惚れるくらい美しいのだが…。
「よっしゃ~!ガルバンゾ☆」
能天気を絵に描いたような彼女は口火を切った。
〽「はいは~い!そこのデカい 蜘蛛
アタシの火の球 浴びせて 苦悶
無数の炎弾が 急降下
そのキモいボディに 集中砲火!」
アラクネに炎の弾丸が連続でヒットした。
『アガァッ!!このアマァ!!!』
まずまずの韻撃のようだ。
オーソドックスな韻の踏み方だが、敵の痛いところを突いている。
さっすが我が愛弟子…。鼻の下が伸びそうだ。
しかし、次の瞬間、チャラガの悲鳴が迷宮に響き渡った。
「ぎゃーーー!!!」
やっぱりアホだった。
後先考えず敵に突っ込んでいったのだ。
「アストラ助げで~~~!!!」
アラクネが荒れ狂う。
『このガキぃ!一番苦しい方法で殺す!!一番苦しい方法で殺す!!!』
目を凝らすと蜘蛛の糸グルグルで、おでんの小巻き白滝みたいになって捕獲されている。
やれやれ…素質はあるんだがどうも跳ねっ返りなところがある。
それじゃ「師匠」の腕前をしっかりと目と耳に刻んでおけよ!
僕は韻を編み始めた。
〽「所詮は 節足(せっそく) 動物
拙速(せっそく) じゃ 葬る
四つん這いで 接足作礼(せっそくさらい)」
アラクネの上半身が地面に叩きつけられる!
『グギィ!』
〽「結束 破壊
煉獄 再開
目に見えてるぜ 即刻敗退」
チャラガの放った火の玉の余燼を再利用した炎撃がアラクネにヒット!
『ぐふぅッ!!』
手応えあり!
しかし炎撃は得意スキルじゃないから、一撃必殺とはいかなかったか。
「きゃっ!」
でも、チャラガの束縛は解放できたみたい。
「あっ!アストラ危ないっ!」
『お~の~れ~!!!小童ァァァ!!!』
アラクネが粘稠な糸を、僕の足首に絡ませてきた!
「面白いかも!」
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