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001.「 魔法使いの国 」







 01.魔法使いの逆転劇「 魔法使いの国 」







 王都から少し離れた国境のみやこエウーバは、様々な魔法使いや魔女達によって管理統括されている。

 王都ヴェリオンの国境地帯に位置するこのみやこは、まさに魔法の聖地と言われていた。


 ここでしか手に入らない魔鋼石まこうせきの発掘や、魔粒子まりゅうしを含む新種の薬草が多く育てられている。


 それになんと言っても、ここには名の知れた大魔法使い達が数多くのファミリアを築き、お互いに魔法の才能を高め合っている!!


 まさに、魔法使いにとって夢のような場所!!


 世界中のどこを探しても、こんなに魔法に適した場所は見つからない。

 

 ヌェーラ魔法魔術学校。世界でもトップレベルの魔法学校であるこの学校に行くには、この場所で魔法使いとしての素養を磨くしか無い。


 大魔法使いの称号である魔神降臨者メルファザードになる。それが私とお婆ちゃんとの約束。

 まずはこの国で、大魔法使いが所属するファミリアに入れてもらわなくちゃ!!


 3年間修行して、ようやく魔女の称号を手にしたんだから、私は必ず大魔法使いになってみせる。




「よーーーし!!頑張るぞぉーーー!!」




 いきなり叫んだもんだから、周りの視線がチクチクと感じてとれた。


「あぅ、すいません。ごめんなさい。」


 私はローブの裾と杖をギュッと掴み、そのまま街の中へと駆け足で進んで行った。


 こうして、私エリアル・アルバーノットは、魔法使いの街エウーバ・シオテリウスに到着した。






 ◇




 


 国境を超えてすぐに見えてくるのがエウーバストリート!!

 この街の中心であり一番大きな繁華街。魔法グッズはもちろんの事、様々な冒険に使えそうなアイテムが揃っている。


 もちろんカフェやレストランなんかもある。まるでセレブ街のようなキラキラした外観のこの街に私は興奮していた。


 ただでさえ田舎者の私は、この街のありとあらゆる物に目を光らせた。

 ここに居る人々は、まさに魔法使いとしての風貌を露わにしている。とてもかっこいい!!


 誰も彼もが高そうな魔道具を持ち歩いており、空には箒で飛ぶ人々が沢山居た。





「 !! 」





 そしてどうやら私は見つけてしまったようだ。

 この街は魔法都市、つまり魔法道具や専門店は無数に存在しているのだ!!


 最新のステッキに魔法道具!!空飛ぶ絨毯に言霊で飛ぶ箒!!全て見た事無い物ばかり!!


 あっちの店では初心者でも使える魔導書や、こっちの店では今すぐ使えるポーションや回復アイテム!!


 なんだココは、もしや天国か?!!!


 何から何まで揃い尽くしのこの街に来て正解だった!!


 気がつくと私は、最新式の杖に箒や、その他魔法グッズを色んなお店で購入してしまっていた。


 そこで私はハッとある事を思い出した。


「あ、しまった。また私はお金を使ってしまったぁぁぁぉあ!」


 私の家はとにかく貧乏で、今日使ったお金もママとパパが上京する為に渡してくれたファミリアに入るまでの生活資金であった。

 

 ここの物全部欲しいけど、流石に生活する為のお金も残しておかないと。


 私は、自分の小銭袋に銀貨が15枚と金貨が1枚しか入っていない事に気づく。


 このままだと、ママとパパから貰ったお小遣いを使い果たしてしまう気がする。


 早くファミリアに入って、住む場所と仕事を探さなくては!!


「よし、まずは面接して貰わないと‥‥‥!」


 私はまたお店という誘惑に負けないように歩き始めた。

 






《 忠告する。お前は狙われている。 》






 

 どこからか声が聞こえた。とても若い男性の声だ。


「え?」


 私が後ろを振り向いても誰も居なかった。

 それどころか当たりを見渡してもそれっぽい人は見当たらなく、皆んな通り過ぎていくだけだった。


「気のせいかな?うん‥‥‥もしかしたら勘違いだったかも。そんな事よりお金が無いと話にならない。面接だ!!とにかく何処どこのファミリアでもいいから受けないと!!」


 私はそのまま走って行った。





最後まで読んでいただき、

誠にありがとうございました。


今後とも、

この作品を完結まで描き続ける所存であります。


もし少しでも良いと感じられましたら、ブックマークやコメントなどお待ちしております。


また、アドバイスやご指示等ございましたら、そちらも全て拝見させて頂きたく思います。

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