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超短編シリーズ

伝説の勇者は聖女の治療を受けて一皮剝けた

作者: 衣上岡希紅

 勇者に転生した俺には一つ悩みがあった。それは、この世界の慣習で魔物討伐の後には皆で温泉に入って友好を深めること。

 人と話すのは好きだけど、人前でパンツを脱ぎたくないんだ。


 転生の際に、神様は特典として優れた肉体をお与えくださったけど、一か所だけ例外箇所が存在したんだ。

 実はタートルネック構造だったんだよ。

 何でここだけって思う。

 なので、いつも何かと理由を付けて温泉交流をパスしていたけど、そうしたら、


「俺達とは関わりたくないんだってよ!」

「どうせ勇者様は俺達とは人種が違うからね!」

「見下してんじゃねえよ!」


 とか悪く言われる始末。

 別に、そんなことを思ってなんかいないんだけど、変な誤解をされていた。


 それで、俺は治療のために聖女のところを訪れた。どんな症状でも治してくれるとのことで、藁をも縋る気持ちだった。

 相手が女性なので恥ずかしいけど、一生の恥ではなく一時の恥で済むならば、との判断だった。

 でも、聖女に会って、すぐに少し後悔した。

 彼女は、結構カワイイ系の美少女だったんだ。

 これを彼女に見せるのか?

 でも、ここまで来て引き下がれない。俺は恥を忍んで治療を依頼することにした。


「あの、余剰部分の除去って出来ますか?」

「モノによりますが」

「これですが」


 そう言いながら俺はズボンとパンツを脱いだ。ムチャクチャ恥ずかしい。

 でも、これを見て聖女は、


「可能です。では、治療に入ります」


 と優しい笑顔を見せてくれた。軽蔑の眼差しじゃなくて良かった。


 聖女が両手を俺の股間にかざした。

 彼女の顔が俺の股間に使づいていると思うと、俺のナニは少し反応しかけたが、これを見て聖女は、


「ここは、そう言う店じゃありませんよ」


 と一言。うん。そうだね。ゴメンなさい。

 治療は、ホンの数分で終了した。

 これでコンプレックスから解放されたし、良く分からないけど自信が溢れてきた。



 この日から俺は変わった。

 翌日の魔物討伐でも大活躍。


「いつになくスゲエな!」

「さすが勇者!」


 周りが俺を見て褒め称える。

 なんかね、凄く身体が軽いんだよ。除去された重量分以上にね。


 それと、この後の温泉交流がストレスじゃなくなったのも大きい。

 やっぱりストレスフリーなのと自信があるのって大事だよね!

 今日は皆と一緒に温泉に入るよ!

別の作品で、この手の治療ネタを書いたモノで、すぐに思い付いたネタがこんなものになってしまいました。

聖女がメインじゃなくて済みません。

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― 新着の感想 ―
[一言]  拝読しました。  あ……う……いかん……いつものように作品分析に集中できない、む、胸がギュッとする!  はぁ……はぁ……はぁ……。  悩まれましたね。  清潔にしてれば問題の無い…
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