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物語の先にあるものは  作者: 峰尾ゆい
第1節 時の少女
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第6話 転校生

初めに登場人物説明が話数によって違う事に気づきましたので基本説明は↓に統一したいと思います。話が進むにつれ変わってくかもしれませんが(どっちだよ)


魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと、関わっていく。一応、物語の主人公ポジション


市川匠:第1章の主人公

新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている


生徒会メンバー


花宮咲良はなみやさくら:学園の生徒会長

副会長:塚田まさき

書記:大原かえで

広報:柊えみ 篠原ゆき


新聞部

部長:時風さゆり


NEW→如月つぼみ(きさらぎつぼみ):転校生。長いロングヘアでクールっぽい娘

「先輩‥‥‥本当に未来を変えようとしているのですか‥‥‥今なら後戻りはできる‥‥‥でも、ここは私の物語の中‥‥‥好き勝手には絶対させませんよ」


私は、本を開いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝の教室。


「という事で俺もなんでこんな時期に転校生が来るかわからないが転校生来たので紹介する」


相変わらずだらだらと言う中島先生。あの日、謎の旧学園棟での火事から何日目かの事だった。結局、出火原因は不明であったが人為的な何かと思われるという事で捜査が進んでいる。

魔女にもこの件について何か心当たりはないのかと訊いたのだがきっとどっかでわかるという風にはぐらかされた。


「如月~入ってきていいぞ~」


そこに入ってきたのは、長いロングヘアで少し花宮会長に似ているとても美人な人だった。


「うっ‥‥‥」


不意に頭が痛くなった何故だかわからないが俺は”彼女”の事を知っているような感じがした。

瞬間的にビジョンのようなものが映りこの娘が誰かと何かをしている様子が少し見えたそして俺は、その娘が時の少女かもしれないそう感じた。

そう考えると、魔女が言ったあかりを助けるためのターニングポイントの一つかもしれないと思ったが確証もないのであまり深く考えないことにした。


「如月つぼみです。両親の都合でこちらに引っ越してきました。変な時期の転校ですがよろしくお願いします」


いたって普通そして何もひねりのない自己紹介だが何にも寄せ付けないオーラが漂っていた


「という事で如月をよろしくな。さてと席はどうしようかと思ったが匠の隣が空いてるからそこでいいかな匠、世話よろしく」

「え?」


しまった‥‥‥なんというテンプレ状態だ。


「あと新堂もな」

「ふぇ‥‥‥?」


キョトンとするあかり。


「2人は付き合ってるんだろう?匠だけじゃ心配だし匠の世話もいつもしてるじゃないか、それになんたって生徒会入ってるしなよろしく」

「つ、付き合ってなんてないですよ!ただの幼馴染です!先生急に、変な話を言わないでください!」


わかっていたが反論するあかりの言葉を聞いて少し胸が苦しくなった。


「それじゃあ、如月行ってくれ」

「はい」


すたすたと歩く如月さんそして席に座る。


「よろしくね。それと‥‥‥あなたの事は全部知ってるから‥‥‥ふふ」

「っ!?どういう‥‥‥」

「ふふっ‥‥‥」


彼女が笑みを浮かべ俺は、その言葉の意味を聞き返そうとしたとき。


「よおし!改めてHRをはじめるぞ~」


何かに仕組まれたかのように中島先生の声ともにかき消された。

HRが終わり休み時間、お約束通りクラスのみんなは如月さんの所へ群がりはじめる。

そんなこんなで訊きだすタイミングがなく放課後になりいつも通り生徒会室へ。


「当たり前ですが進捗はなしですね‥‥‥」


困り顔をする花宮会長そして同じく困り顔の新聞部の時風部長。


「何か起こらないと、こっちから何もできないじゃない‥‥‥でも起きてもいけないし‥‥‥うーん、そういう事なので今日は何もないので解散しましょう!各自自由行‥‥‥」


と言いかけたその時トントンとドアを叩く音が聞こえた。


「ん?なんでしょう?どうぞ入ってください。」


ドアが開きそこにいたのは。


「失礼します」


入ってきたのは今日転校してきた転校生の如月さんだった。


「あなたは‥‥‥?」


と会長が訊いたがその顔には険しい表情がみえた。


「あっ、申し遅れました今日、転校してきた如月つぼみです」

「あ~、あなたね。話はきいているよ。私は、花宮咲良、生徒会長だよ」


お互いに自己紹介をした2人。しかしながら会長の険しい表情は変わらなかった。


「ちょっと生徒会長さんにお話があって」

「‥‥‥それは他の人がいない方がいいのかな?」

「できれば」

「そっか、じゃあみんな改めて各自自由行動で家に帰るのもよし調べるもよしそれじゃあ解散!」


解散と言われ俺はあかりに何をしようか話をかけた。


「あかり、これからどうする?」

「う~んどうしようかな~?」


悩んでいると後ろから声が。


「お二人さん、何も決まってないのでしたら私にちょっと付き合ってもらっていいですか?」


そこには、金髪ツインテールの篠原さんがいた。


「由紀ちゃん別に大丈夫ですけど何をやるんですか?」


あかりが聞く。すると篠原さんがニヤニヤし始める


「ふふふ‥‥‥それはですね‥‥‥」


ーーーーーーーーーーーーー


「あなたが来る事は予想してたわ。まぁこれで何回目かわからないけど」

「ふ~んそうなんだ。まぁ私には関係ないし。でも記憶がずっと保持されてるなんてめんどくさい副作用だよね本当に、”アイツ”も何度繰り返してるのやら‥‥‥もうお互いに時間はないはずなのに‥‥‥っとこのセリフを言うのも何回目かな?」


私は目の前でぶつぶつと言う少女、如月つぼみと対峙する。


「本当の予定だと、あなた達の仲間になってこっそりと進めようとしたんだけど私にはもう時間がないし”アイツ”も動き出しそうだしここであんたを殺す」


一方的に言う如月さん、私は身構える。

そしてどこに隠し持っていたのかわからないが包丁を手にもっている。ただ怖いと感じない、だって‥‥‥。


「あんたのせいで‥‥‥あんたのせいで‥‥‥」


おもいっきり包丁を振りかざす如月さん。そして続けざまに言う。


「でも、今回は違うこれで未来は変わる!私は勝った!死ね!」


私は”彼女が来る”とわかっていたのでその場を動かなかった。

鈍い音が聞こえた。


「間に合いましたか」


”彼女”の持っているほうきが包丁と重なる。


「‥‥‥っち、いつでもオマエは私を邪魔するな‥‥‥」


如月さんは彼女に向かって舌打ちをしたのだった。


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