第76話 始 始まりは画面の中から外へ
登場人物
新堂あかり:第2章の主人公。第1章の主人公の市川匠の彼女であり幼馴染。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。魔女名アカリとして冒険の旅にでる。
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。本編、物語の先にあるものはの総主人公。
四大天使魔女
ミカ:四大天使魔女の長。血の気が多い。イメージカラーは赤
ウル:四大天使魔女の一人。イメージカラーは黄色
ゼウス:ウルに眠っていた人格。まだ謎な事が多い
クロノ:女神魔女。アカリが冒険している世界の長。女子高生という設定
大和姫:巫女。その正体は卑弥呼の末裔。魔物退治を目的としている。アカリとは一度出会っている。彼氏をゼウスに奪われたためゼウスに恨みをもっている。
「さあ~ってアカリさんは今何してるんでしょうかね~」
「ちょっと待って!」
ミカが止める。
「勝手に話を進めようとしてるけどまだ聞きたいこといっぱいあるんだけど!」
「わたしは特に何もないんですけど」
「私があるから聞いてるのよ!」
「おお、怖い怖い」
「聞きたいのは二つよ…!一つはOverwriteあなたもしかして……どこかで放った事あるの?」
「ありますよ」
「っな」
「あの………Overwriteってなんですか…?」
大和姫が訊いてくる。
「う~ん説明が難しいんですけど聞いちゃいます?というか先代の卑弥呼にはOverwrite教えて貰ってないの?」
「……実は教えてもらってないんですよね」
「そうなのね、簡単に言うと今までの出来事を書き換えるという感じ」
「な…そんなバカな事…」
「と、言ってもできる事とできない事があるんですけどね…例えば、私達魔女の目標…‥すなわち物語の完成というのはできないんですよね」
「……そうか…アカリさんも」
「えぇ、アカリさんも目標の為に今、旅をしている」
「そっか」
「後は、自分の命を削って発動するくらいですかね」
魔女は、服を脱ぐ。
「……身体が消えかかってる…そして…文字が身体に刻み込まれている…」
魔女の顔以外の左半身は、文字で埋め尽くされていた。
「文字が身体を埋め尽くされたらおわりですよ、ふふっ!打てるのは後2回くらいですかね?」
「……後、2回しか打てないのに、あの時発動しようとした……」
ミカは、魔女の姿を見ても冷静だった。
「あれは、緊急事態だったので……正直、ゼウス自体はなんとかなると思ったんですけど……想像以上の強さだったんで…」
「それは、そうよ…あの魔力…ウルの魔力も入ってるし……それに……あの…」
「三大超天使魔女ですね」
「……」
「なにはともあれ…起こった事は、致し方ありません……我々は、その時が来るまで待ちましょう」
「そうね……」
静かにうなずくミカ、そして拳をグッと握る大和姫は遠くを見たのであった。
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ここは、とあるビルの屋上。
1人の魔女と少女が対峙していた。
「私は、そういう自分勝手な存在が嫌いなんですよ……あなたは、応援してくれる人をなんだと思っているんですか?」
「っ……」
「ちゃんと言わないとここであなたの羽を打ち落としますよ」
私は、杖を彼女に向ける。
彼女は怒りなのか恐怖なのかその杖が震えているようにみえる。
「み、醜い魔女め…‥」
少女は、ゆっくりと彼女の事を言う。
「……配信者は、本当に話をコロコロ変えるのが好きですね。そうしないと自分が保てないんですか?でも醜くても私は構わない…………私の目標が叶うなら」
「わ、私だって…私だってこんな事したくなかったんだよ!!!!!!」
「……こんな事したくなかった?じゃあこの状況になってるのはなんなんですかね?」
「っ……!」
こんな存在がいるからこの世界は駄目になるんだ。
「最後の…‥配信……始めようか?これで、バズっちゃいますね?」
私は最大の彼女に対する皮肉を言ったそして、彼女のスマホの動画配信の開始ボタンを押した。
そして…躊躇なく彼女に魔法を放った。
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「あぁ…気分がのらない…‥」
私は、魔女アカリ‥‥幼馴染の市川匠を助けるために魔女になった。
「……いやぁ……絶対そうですよね」
独り言を最近呟く事が多くなった。
「四大天使魔女…後2人、あの小さな…ウルとミカ……あの2人といつか対峙するときが来るのかもしれないって考えると…うぅ…‥嫌すぎる」
「「うおおおおおおおおおおお!!!」」
「えっ、何」
遠くから、なにやら盛り上がっている。
「なんだろう…降りてみますか…‥」
人が集まっている所にきてみると大きなモニターがあった。
「「始まる…」」
1人の人が呟いた。
「「3」」「「2」」「1」」
「え、ちょっえ…」
いきなりカウントダウンが始まった。
そして、大きなモニターに映し出されたのは1人の…‥女性だった。
【こんウィッチィ!!!!!!!!みんな!!!待たせたね!!!
!!】
「「きたあああああ!!!!」」
「す、すごい」
歓声の声。
【今日は、特別!この大型モニターを貸し切って配信するよ!!改めまして、あなたに愛を届けます‥‥ヴィーナスです!】
【ヴィーナスちゃん!!】【ヴィーナス可愛いよ!!!】
「す、すごい…‥そっか‥‥配信してるのか」
私の元の世界でも配信というコンテンツは人気だった。
「ふ~ん…‥そういえば、たっくんも好きな配信者いたな~ちょっと見ていきますか」
私は、流れのまま配信をみるのであった。
「……お、面白かった」
今まで、こういうのは見た事もなかったが…彼女のトークや歌に見惚れてしまった。
「……ぐ、グッズも買ってしまった」
丁度、グッズが売っているお店があったので私は、キーホルダーを買ってしまった。
「ヴィーナスちゃん……いいですね‥‥さて……行きますか」
私は、箒にまたがり飛ぼうとしたその時。
「ど、どいてどいて!!」
フードを被り、走る人がこっちに向かってくる。
「えっ…待って…いやだ…また始まっちゃうの?」
ドスンっ!
お互いに、ぶつかってしまった。
「…いてて…」
「だ、大丈夫ですか」
彼女は、手を差し伸べる。
「あ、ありがとう…ってあなた…えっまさか!ヴィーナスちゃん」
「なっっ!?あなた…‥私の…あっえっちょっとこっちきて!」
「え、え!?え?」
私は、彼女に手を握られて連れられて行くのであった。
その時の私は、気づいてなかったのだその出会いが最悪の始まりだと。
そして、今まで皮を被っていたものが少しずつ剥がれてしまった事も。
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戦闘の跡地。
カシャっ。
私は、スマホを出しその場所の写真を撮る。
「まさか‥‥三大超天使魔女がやられるとは…と言っても……未来は見えていたけどね」
……。
「情けない…今ままで見ないふりをしていたけど今回ばかしは私が直接出るしかないか‥‥できの悪い親がいるから子を守れない……なんたる失態」
状況は芳しくはない。
「女神魔女としてそしてこの世界の長として……私は……ゼウスを……今度こそ決着をそして…抹殺する」
……彼女は、ゆっくりとその場を去る。
それと同時にスマホの電話が鳴り続けており、静かに鳴り終えた。




