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物語の先にあるものは  作者: 峰尾ゆい
第1節 時の少女
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第5話 時風さゆりとそして動きだす

魔女:ある目的のために物語を創るため。いろいろな物語に転移などをしている。神出鬼没でちょっぴり外れたことをしてしまうのがたまにキズ。ただ思いやりなどは人一番。


市川匠いちかわたくみ:第1章の主人公


新堂あかり(しんどうあかり):主人公の市川匠の彼女。現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。風紀委員も担当


生徒会メンバー

会長:花宮咲良さくら

副会長:塚田まさき

書記:大原かえで

広報:柊えみ 篠原ゆき


新聞部

部長:時風さゆり


「失礼します。新聞部の時風さゆりです」


入ってきてたのは、今まさに、話をしていた新聞部の時風さんだった。

まるで、それをよんでいたかのように。


話は進み、お互いに協力してこの、掟を終わらせるということを目標に一致した。

まず初めに、整理をすべく今までの事を順に書き出していく。


第1 時の少女、関わらずべからず

第2 霊の少年、還すべからず

第3 始まりの場所、伝えべからず


「内容は把握はしているけど改めて字にすると、本当に意味わからないわね」


やれやれという、顔でいう会長。


「この3つの掟についてはいつつくられたかわからないのです。自然に掟というものが出現をしたという風になっています」

「となると世間でいう七不思議が浸透してそれがそのまま校風や校則になったりするという解釈でいいって事だよね?」


と、質問する会長。


「はい、そのような解釈で構いません」


質問を一つ一つ丁寧に応答する時風さん。


「次に掟の内容に関する事です」


時の少女、関わらずべからずーーーーその名の通り今この時間軸の人間ではなく過去か未来からそれかどこか違う世界の時間軸の少女らしい。

その少女と関わると関わった人間の未来が変えられ気づかないうちにその人間が居たという存在自体が周りの人から記憶ごと消される内容だ。


霊の少年、還すべからずーーーー成仏ができない少年の霊であり不規則な時間だが何かを待っているかのように教室から外を眺めている。

いろいろな人が成仏させようとしたが失敗した。そして、成仏させようとした人は意識不明の状態になっていたりする。


始まりの場所、伝えべからずーーーーこの掟にはあまり具体的な事が分かっておらず始まりの場所というのは予想として学校設立前に植えられていた樹齢約1000年の大きな樹の事を言っているのだろう。


「そんな所ですかね。そして‥‥‥」


時風さんは、睨むように会長をみる。


「単刀直入言います。会長、あなたが時の少女ですね」


思いもよらぬ時風さんの発言で場が静かになった生徒会室。

会長は驚く様子もなかった。


「まずは理由をききましょうか」


先ほどとは違い、会長は真面目モードになっていた。


「会長、あなたの経歴などを調べさせて頂きました。結論からいうと白紙でした。まずここから会長からご説明して頂きたいです」


会長は、何かを待っているように間をあける、そして口を開いた。


「いずれ見つかると思ったのですがこう早く見つかると思いませんでしたがまぁそれも予想はしてました。しかしながら私は、”本当の”時の少女ではありません。そしてその説明をする前に片付け無ければならないことがありますね。」


「えっ」


すると会長は指をある方向に指し。


「3、2、1‥‥‥0!」


そう言いい終わった瞬間に外からものすごい轟音が鳴り響いた

その場にいた会長以外の全員が外を見たそこにあった光景は‥‥‥。


「な、な‥‥‥燃えてる」


火事だ。旧校舎が燃えている。


「は、はやく消防と生徒の安全確保を!」


それと同時に校内放送が流れる。


「みんな聞こえるか!この校舎に燃え移るかもしれない!生徒は速やかに避難しろ!命がほしかったら逃げろ!!!!!」


中島先生の声だった。

放送が切れドタバタと外へ駆け出した。

急げ急げと必死に走った。


「はぁはぁ」

「少なくとも全生徒の安全確保と消防は大丈夫だなもうじき来る。しかし会長と時風部長は一体どこへ‥‥‥」


副会長の塚田先輩が言う。

そこには会長と時風さんはいなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「会長‥‥‥あなたは何者なんですか?」


私はどうしても知りたかった。普段興味あったりしたものもすぐに飽きてしまう性格なのだが最悪なことに”彼女”に興味を持ってしまった。

近づく火の手、しかしながらそんなことはどうでもいい知りたい。もっともっと。


「先ほども言った通り、時の少女ではないですただ‥‥‥記憶がないのです。それと同時にある能力を持っている事です」

「記憶がないってそんな都合がいや今、いいです‥‥‥。そしてある能力とは?」

「未来予知です」

「未来予知?そんなバカげた話がある訳‥‥‥」

「しかしながらも常時使えるという事でもなく”ある時に”見えるんですよ。あなたもさっき見ましたよね?」

「まさか‥‥‥!」

「ビンゴです。まぁわかりますよね。」

「じゃあ”ある時”に見える条件ってなんなんですか!?」

「例えばの話、テストの問題はわかるという未来予知はできないです。そうですね、私自身危険が感じるものこれから危険な事が起きるそして”この場所”の危機や危険がある時に不意に発動し見えます」


信じがたい。

現実世界にこんな恐ろしい人間が近くにいたという事をそして都合がよすぎる能力だ。

ただ当たり前のように一つの疑問が浮かび疑問を投げかける。


「‥‥‥最後に一ついいですか」

「未来が見えるという事はもう初めから信じがたくて認められませんがさっきのを見て信用して訊きます。この火事は未然に防ぐ事ができます」

「いい質問ですね。確かに未然に防ぐことができるという事もありました」

「じゃあなんで防ごうとしなかったんですか‥‥‥」


会長は不気味な笑みでこう言った。


「お答えします。それは‥‥‥”未来は変えられない”からです」


ーーーーーーーーーーーーーーー

無事に私たち新聞部と生徒会とその他全生徒の迅速な対応などでケガ人はでなかった学園棟は全焼してしまったが旧棟で使われてなかったので不幸中の幸いだった。

だが私はそんな事よりもあの時の会長の言葉が残る。


「”未来は変えられない”からです」

「‥‥‥!」

「よくあるじゃないですか。タイムマシンに乗って過去に戻りそこで起きる事を未然に防ぎ幸せになり終わると」

「はい」

「ただそんな甘くはないと」

「確かに色々な事象を合わせなければならないというイメージはつきます」

「ただ、”未来は変えられない”という言葉は私の言葉ではなく誰かが私に言った言葉なんですね。私は記憶がないのはさっきも言った通りなんですか何故が一つだけ覚えている事があるのですよ」

「そ、それは?」

「その誰かは言いました。どんなに頑張っても”運命は変わらない”と」

「‥‥‥自信過剰な方のようですねよほど自信があるのかと」


会長は今度は笑いながら言う。


「私もわかりませんし確証はできませんがきっと面白い人でしょうね!」

「は、はぁ‥‥‥」

「大事な事を忘れてましたあなたが未然に防ぐで思い出しました。近々、また面白いことが起きますよ。ただそれは私の命にも関わることですが」

「え‥‥‥」

「後々もう一つ時風さん。あなたはさっきそんなバカげた話がある訳‥‥‥と言いましたね‥‥‥」


すっと会長が私の目の前に近づいた


「‥‥‥あまり人の言葉で動かされない方がいいですよその人が何を考えているかわからないので」

「‥‥‥っ!」

「なんてね!さてみんなが心配するから早く脱出します」


会長は私の手を引き引っ張る。私はその時彼女に引っ張られもぬけの殻の状態になっていた事は今でも忘れられなかった。

謎が深まるもののこの先不安と、期待が重なってしまった私はバカだったと後悔している”彼女”はあまりにも想像の上をいっていたからだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「こんなものよね」


夜、火事で全焼した旧学園棟の跡地に私はいた。

第一段階は無事に何事もなく終えた。ただ私の”対になる存在”も感づいて”あいつ”も動くだろう

だがそんなのは関係ないこれが最後のチャンスだから


「‥‥‥あなたもしつこいですね」


時が止まる感覚がくる”魔女”だ


「こんばんは魔女。散歩でもしてるの?」

「そうですね。今日もいい天気ですね」

「それで用事は?」

「うすうす気づいてたのですが、なんというかあなたでしたか。」

「そうよ、でも今回が最後、もう力が残ってないの」


そういうと私の体が光始めた


「あ、あなた‥‥‥消滅光‥‥‥その時が来たのですね」

「だからこれが最後」

「そうですか‥‥‥でも”変わらないですよ”」

「いつも同じこと言うなお前は、ただやらなくちゃいけないんだ‥‥‥だって‥‥‥。」


何度も何度も言われた言葉をかき消すように言う


「物語を進めなくちゃならないから」

「ふぅ、やっぱり似たもの同士ですね。頑張ってくださいね先輩」


それだけ言うと魔女はその場にいなくなっていて風が吹いていた


「あなたの言う通り変わらないかもしれないでも、あなたもわかっているでしょ?まぁいいわ、私は私の事をする。だから全力で、私のためにも」







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