第70話 その指輪はなんのために
登場人物
新堂あかり:第2章の主人公。第1章の主人公の市川匠の彼女であり幼馴染。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。魔女名アカリとして冒険の旅にでる。
リエル:四大天使魔女の一人。イメージカラーは緑。今回のメインキャラ。
イザナギ:リエルの幼なじみ。ナギとみんなから呼ばれている。リエルの家の前で隠れているところをアカリに発見された。
エル:リエルの妹。魔女ではない。
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。本編、物語の先にあるものはの総主人公。
四大天使魔女
ミカ:四大天使魔女の長。血の気が多い。イメージカラーは赤
ウル:四大天使魔女の一人。イメージカラーは黄色
「「ああああああああああ」」
もちろん、私とリエルの妹エルさんは、驚きのあまり叫んだ。
「会いたかった……リエル……」
「私も……ずっとずっと待ってたナギ」
抱き合う2人。
「今回は、特に何もなく終わりそうですね」
私は、ほっとする。
「……そう、あなたがナギさんだったのね」
エルさんは、ナギさんに近づく。
「エル?」
不思議そうにみるリエル。
「その左手の薬指……」
「み、みえるの!?」
ナギさんは驚いたような顔する。
「う~ん……うん?あれ‥‥お姉様の薬指にも……指輪……?」
エルさんはどうやら薬指にある指輪が見えるらしい。
「リエル……薬指を……」
「うん」
リエルは薬指を差し出す。
ナギさんも薬指を差し出しくっつける。
「……」
お互いの薬指から透明な指輪のようなものが出てくる。
「リエル‥‥この時をずっと待っていた‥‥」
「‥‥ナギ」
「そう‥‥天地開闢の時が」
2人の薬指にあった指輪は離れ合体をした。
そして‥‥剣のようなものが目の前に現れ、ナギさんの手に渡った。
「‥‥えっ‥‥ナギ‥‥え?」
困惑をするリエル一体何があったかわからない。
「さぁ…始めようか」
剣を振り下ろす!
「あぶなっ!」
私は、すぐさまエルさんを抱え回避する。
「っ……」
リエルも、反射的にかわす。
ぴきっぴきっ。
「う、嘘でしょ‥‥」
剣を振り下ろしたところを見ると切り裂かれていた…。
「まずい、崩れる……一旦外へ!」
「逃がさないお前達‥‥魔女の力も必要なんだ」
再び振り下ろされる剣!
「もー!!!やるしかない!!天使魔法ーーーーー」
私は、杖を持ち詠唱を始めた。
「「私のいない所で面白い事やってんじゃん」」
「なに!?」
「必殺!!グーのパンチ!!」
何者かの乱入、しかしその何者かが誰か認識できない。
「うっ」
そして、ナギさんの懐にいつ間にかその誰かがいて腹を殴っていた。
「ぶっ飛べ!!」
ナギさんは、地面にたたきつけられた。
「……私としたことがあんまり吹っ飛ばなかったか……まぁいいか」
「ウル……なんでここに?」
リエルは、その人物をウルと呼んだ。
そうか…確か‥‥この人も‥‥天使魔女。
「異常な魔力検知があったので……というのは嘘で、リエルがなんか結婚するとかお見合いするとか言ってたから来ただけだよ……凄い所に遭遇してしまったけど」
ウルと呼ばれる人物は、小さくて見た目は私の世界でいう小学生のような姿だ、そして髪の毛は黄色だった。
「……邪魔をしないでほしいな」
ナギさんの声が聞こえる。
「っち、そりゃ生きてるか」
ウルは舌打ちをする。
「お前は、天使魔女の一人だな」
「そうだよ!元四大天使魔女だけど」
「そうかそれはちょうど良い魔女は沢山いるほどいい」
「……そう、じゃああなたに3つの猶予与える」
「ウル!何をする気?やめて!」
「リエル……あの人はあなた知ってるナギさんじゃない」
「どういうこと!?」
「あいつは乗っ取られてるのよ」
「乗っ取られてる!?」
「そう、イザナギという神にね」
「っな」
「どこから気づいていた?」
イザナギと呼ばれた彼はウルに問いかける。
「指輪だよ」
「……なるほど」
「あの指輪、元々黄泉の国に封印されてたはずだけど……まさか‥‥」
「運がよくこいつの身体は我と合っていた。そして力が解放できそれで黄泉の国へ行った。助けも借りたが、だが私は指輪を手に入れ‥‥今、ここにいる!どういう意味かわかるか?」
「わかりたくないわよ」
「……私は、失った最愛の妻……イザナミを復活させる」
「だから天地開闢をしようとしたか」
「止められるかな?」
「天使魔女の私がいる限り、させない…それに私は、3つの猶予を与えた……時間はもうとっくにすぎている」
ウルの髪の毛が更に黄色くなりオーラを放つ。
「物語に終わりをその物語に新しく上書け‥‥再構築魔法‥‥」
「やめなさい!!!ウル!!」
叫ぶ、リエル‥‥。
彼女の声は、ウルには届かない。
「なるほど‥‥再構築魔法ときたか……だが」
余裕をみせるイザナギ。
その意図が見えない。
「っち……余裕な顔がムカつく‥‥!天使の鉄槌をうけよ!《Overwrite》発動!」
その魔法の発動と共に周りが光る。
「っ!エルさん!手を!」
「アカリさん!」
私は、手を伸ばした。
「魔力解放…!」
私は、魔力の全てを出し防御壁を展開した。
……
…………
………………
……………………
「‥‥‥‥これで一件落着だね」
自慢気に誇らしい顔をするウル。
「……それで終わりか?天使魔女」
「なっなんで……?」
「噂の通りで未熟なガキだな…‥魔法の知識がまったくない」
「っ!」
「教えてやろう、再構築魔法の《Overwrite》は他人の物語では基本的に発動しないんだ」
「‥‥そ、そんなバカな‥‥」
「そして、構築魔法系を他人の物語で発動できるのは‥‥天使を超える存在……」
「まさか‥‥」
「そう‥‥神であるイザナギである俺だ!!!!<<天地開闢>>発動!!」
イザナギの手には、剣が持たれていた。
「まずい‥‥やってしまった‥‥」
ウルはそっとその場で崩れ落ちて座ったその顔は悲しい顔であきらめていた。
「ナギ……ナギ……ナギを‥‥ナギを…返して!!!うわあああああああ!!!」
一方、リエルはイザナギに向かって突撃をする。
今までにない魔力をぶつけるつもりだ……。
「お姉様!!」
続くように、エルさんもイザナギに向かって何かをしようとしてる。
「駄目です!!エルさん!いっちゃ!」
「離して!!!アカリさん!!このままじゃ…このままじゃ!」
「わかってますよ!そんな事!でも……もう手遅れなんですよ」
「手遅れじゃない!」
「え?」
エルさんの身体が光る。
「エルさん!?」
もう、何がなんだかわらなくなっていた私‥‥ぐるぐると移り行く景色についていけない。
「一体に何が起こるの?」
「‥‥あの剣を止めればいいんだよね」
私に問いかける……。
「わかりませんが、発動の条件はあの剣が必須かと」
「じゃあ……あの剣を防ぐ盾があればいいって事だよね……」
「……え?」
「私が……盾になります……<<アイギスの盾>>発動!!」
「!?」
魔女ではないエルさんが魔法のようなものを発動した。
「アカリさん!お姉様を止められる?」
「えぇ……なんとか‥‥でも私ひとりじゃ‥‥」
「……手、貸してあげる…‥‥」
「あなたは……ウル……」
座っていた、ウルがいつの間にか私の隣にいた。
「アイギスの盾か…‥あなたはもしかして‥‥いや、この機を逃してはだめ、いくよ」
「「<<落ちろ!>>」」
単純な、詠唱。
だが、簡単な魔法ほど制御が効き威力は絶大。
「っ‥‥っ!」
リエルは、地面に叩きつけられた。
「<<ウリエル式>>発動!」
無数の拘束具がリエルを押さえつける。
「ウル!やめて!死んじゃう!ナギが死んじゃう」
「大丈夫だ!リエル!」
「なんで……?」
「あなたの妹が……きっと……助けてくれるから」
「……エル」
「最強の盾でくるか‥‥おもしろい……来い!?クソガキが!」
「イザナギ……私は、あなたを許さない‥‥!さっさとナギさんの身体から離れろ!!」
両者がぶつかるが、互角だった。
「うおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ああああああああああああああああ!!!」
衝撃波がどんどん強くなり、地面が揺れる。
そして……。
「「つまらないな……さっさと物語を進めてよ‥‥それに、イザナギ‥‥私が与えた指輪で調子に乗るな!」」
どこからかまた声が聞こえる…今度は一体何?
「お前は!!!???ぐっ」
イザナギは、ウルにやられたのと同じように地面に再度叩きつけられた。
「いや~無様だね~本当にあなた神様?二度も地面に叩きつけられて所詮、神でも雑魚神様って感じだねふふっ」
「気様‥‥何故ここに」
イザナギは……ゆっくりと喋る。
「何故ここにって‥‥私も、物語を進める一人の魔女だからここにいるんだけど」
「…それだけが理由か?」
「そうだよそれが理由‥‥わかったらさっさと<<消えろ>>」
消えろという言葉を連発をする。
私はその方向をみる。
「嘘‥‥なんで‥‥?」
最悪なのか幸運なのかわからない。
「アカリさん~お久しぶりです~お元気してます?」
だってそこには魔女いたから。




